山本二三(にぞう)展に行ってきました。
会場には、スタジオジブリの背景画などをはじめ、これまで未公開だった美術設定やイメージボード、実際に使っていた美術道具なども展示されていました。絵に詳しく私でも、アニメ(映画)で見た絵がたくさんならんでいて、とても楽しく見られました。
また、宮崎駿監督や細田守監督との作品づくりにまつわるエピソードや実際に絵が仕上がっていくまでの工程の動画なども紹介されていました。
アニメーション界では広く知られている「二三雲」と言われる表情豊かな雲ができるまでの動画は圧巻でした。
滑らかに動く筆を追っていたら、あっという間に「雲」が生まれていました。
そして、こちらはもう十分、綺麗、素敵と思っていた段階でも、ちょっとした色使いで、細かな光や影の具合を修正していく様子に魅了されました。
細部までしっかりと作りこむ、描くところにプロのすごみも感じました。
また、原画によっては、作り方やどんな技術が込められているかの映像があったり、店の中の様子や戸の模様が何を基に描かれたかなどの紹介もあったりました。
今までは、アニメーションとして登場人物の動きに注目していました。今回の展示品の数々を通して、背景やそのこだわり、作品としての調和など、違う見方もできそうです。こういう制作過程を知ると、同じアニメを何回見ても違う楽しみ方もできます。
浜松市美術館で9月10日(日)まで開催中です。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。
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