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岸田奈美さんの講演会に行ったぞ!の巻

書くのにとても時間がかかりました。
書きたすぎて、
どう表現してよいかわからなくなって
興奮して
逆に何も書けませんでした。
でも、
絶対書きたくてこんなんなりました。


⚠長いです(3772文字)。
⚠ちと暑苦しいかもよ。
⚠自慢してるかもよ。



それは8月の下旬、
突然飛びこんだ朗報。

第59回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会

第23回精神保健福祉士学会学術集会

市民公開講座講演 :「国道沿いで、だいじょうぶ100回」

講師 :作家 岸田 奈美

場所 :アクリエひめじ(大ホール)

日時 :2024年9月28日(土)

     13:15〜14:45(受付12:45〜)

参加費:無料

まじでか…!?

すると、
岸田奈美さんのインスタグラムからも
お知らせがあった。


まじだ!!
いかなきゃ!!
推しに会いに行ける!!



家族に確認をとり、
母と弟が一緒に行くことになった。


数日すると
「満員御礼」とのメールがあった。
1200名動員予定のホールを埋めるとは!!
さすが岸田奈美さん、売れっ子だわ!!


そして申し込みから約1ヶ月。
ついにこの日がやって来た!

ホール内の電光ポスター


「はひぃ。」
ため息にならない声が出た。
同じ空間でお話が聴ける。
こんな日がくるなんて…。

岸田奈美さんを知り、
勝手に親近感を覚えたのは
ダウン症の弟さんの存在。

だけど、彼女の身にはそれだけではなく、
人生の岐路と言える大きな出来事が降り掛かる。

お父様の急死。
お母様の生死に関わる大手術。
お母様の手術後の後遺症。
お祖母様の認知症。
とどまる事なく
起こる、起こる。

若くして大きすぎる試練を
数々経験した彼女。
辛いのに、悲しいのに、
飾ることない文章はなぜか笑えて温かい。
心を惹きつけて離さないのだ。


いつの間にかわたしは
彼女を尊敬してやまないようになった。
なんといっても経験値が半端ではない。
そして行動力は光の速さ。
その文章のおもしろさは世界を救う。
Forbes US発祥の30 UNDER 30。
その日本版として2018年から始まった
「30 UNDER 30 JAPAN」に、
「日本発『世界を変える30歳未満』30人」
に選ばれたすごい人なのに、
なぜか身近にも感じてしまう。
正しい表現なのかはちょっとわからないけど、
彼女の存在を知った時の衝撃は
『師』を見つけたような気持ちだった。


そんな私の心の『師』、岸田奈美さんを
見るため集まった大勢が列を成した。
時間になり、ぞろぞろと入場。
なんと3列目なんですけどー!!
こんな近くでお姿が拝める日がくるなんて…。
泣きそう。

わくわく待っていると
司会のアナウンスが始まり、
紹介があり、ついに岸田奈美さん登場ー!!!

うわわ!ほんものだ!
興奮で涙ちょちょぎれたぜ。

すると
「今から2分間、どうでもいい話をするので、
その間だけ写真タイムにしましょうか。」
と奈美さんからの
突然のボーナスタイムが設けられ、
泣いてる場合じゃないぜ!
焦るとスマホが出てこん!
必死のパッチでお姿を残そうとするが
手が震えてブレる。ブレる。


壇上の岸田奈美さん。
おとなりは手話通訳さんです。
肖像権諸々気になるゆえ、
これじゃ分からん!という
遠巻きな写真で堪えてくださいませ。


まずはNHKでドラマ化された
『家族だからあいしたんじゃなくて
愛したのが家族だった』の話題。
このドラマで岸本七実(奈美さん)役を演じた
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの河合優実さん。
美容師さんと相談し、
現在の奈美さんの髪のカットは
河合優実さんに寄せているという話。
作者が演者さんに寄せるっていうね。
キュートで気取らないエピソードが
微笑ましい。

幼少期のエピソードで
ご両親による
名付けて『二枚舌外交』のお話や、
先見の明をお持ちだったと思われる
お父様がiMacや
英語版ファービー(アメリカンジョークをしゃべるらしい)を奈美さんに
与えられたお話など。
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を元に構成された
講演内容になっていた様だったので、
読んでから行ったわたしは
「あっ。あの話だ」と
一緒に記憶を辿っているような
不思議な感覚にあった。
でも、ご本人の言葉で聴くと
切なさも、おもしろさも、感動も、
格段に大きい。

おそらく精神保健福祉士学会学術集会に
参加され、岸田奈美さんをあまり知らずに
こられたのかなという雰囲気だった
隣の男性は講演中、泣いて笑っていた。
「ですよね!そうなんですよ!」
思わず話かけそうになるほどだった。

気がつけば
会場は岸田奈美ワールドに
包まれていた。

ひとりで話すには長いのでは?と思われた
1時間半という時間はあまりにも
あっという間に過ぎていった。
あぁ、終わってしまった。
もう1時間アンコールっ!


ここで推し事を。
ぜひ作品を読んでみてほしい。
知ってほしい。
彼女と家族に起こった出来事を。
とても温かいから。



こうして私たち3人は
名残り惜しくホールを出た。

この後、奇跡のような時間が
訪れるとも知らずに。



この講演を知った時、
奈美さんのXには

とあった。


もし… 
もしもよ?
あわよくば
奈美さんに会えるなんていう
都合のいい偶然が起きたら…。
本を持っていたら
サインしてもらえるかも
しれないよね?
一抹の希望(本)を握りしめ、
私は会場を見回した。
こんなに広いのに、
出演者がどこから出て来るも知らないのに、
わたしは一体どこを探すというのだろう…。

それに、奈美さんはこの日、
こうも話していた。
「今日 落し物をした」と。
ハプニング遭遇率は通常運転のようだ。
今日もえらいこっちゃ!

だとすれば、
さっさと駅に行って
落とし物問い合わせたり
したいよね…。
囲まれないうちにササッと駅に帰っちゃうかな?
主催側からは
「サイン会はありません。」
とメールに書かれていたし。

やっぱりウロウロなんてしていないよね。
諦めそうになったその時だった。



!?
目を疑った。


「えっ!? いる!!!」


わたしの目には少し離れた場所に
数人のファンの方に話かけられて
にこやかに対応している
岸田奈美さんのお姿が映ったのだ!

わたしは母と弟を率いて
ファンの方々の後ろにそそくさと列んだ。
いつもはゆっくりのふたりも
すごい勢いでついてきた。

バッグから本を出し、
サインしてもらうページを開き、
スマホのカメラを起動し、
ペンももし必要なら
すぐ出せるように持って!

千手観音かというくらい
いろんなものを手にしながら、
人見知りのくせに
後ろに列んでいらっしゃった方に恐る恐る
「もしよろしければ、
写していただけませんか?」と
厚かましく写真のおねだりまで
取り付けていた。
「もちろん。」
その方は
あまりにも快く応じてくださった。
奈美さん、あなたのファンの方は
温かいですよー!



順番がきた。

奈「あれ?さっきの方、お父さんでしたか?」
奈美さんが不思議そうな顔で
弟のTシャツを見ている。
最初、
何のことか分からなかったのだが、
なんと、
わたしたちの前に
サインをもらった男性と弟は
全く同じTシャツをきていたのだ!
こちらもビックリだ!

私「(笑)たまたまです〜。」
奈「こんなことってあります?
前後に列んで同じTシャツって、すごい偶然!」
私「すごい偶然ですね〜。」
あなたのミラクル体質が回りにも
おもしろいこと起こしてるとかないですか?

お話をしながら奈美さんは
サラサラとサインをしてくれている。

嬉しくてつい「ヤバい」を連呼し、
知能の低さをアピールしてしまう私。

なにか気の利いたお話をしたかったのだが、
なぜか母も舞い上がっており、
母「今日は母、姉、弟で来たんですよ!」
と早口で奈美さんにアピールしていた。
奈「ご家族で来てくださったんですね。
仲良しですね〜。」
私「newsおかえり見てます!」
奈「ありがとうございます。
エビシーも描いときますね。」


喉から手が出るほど
欲しかったサイン本。
名前やメッセージ、エビシーまで
書いてあるよ。
岸田奈美さん、女神かよ!!


その後、奈美さん、私、弟、母の4ショットで
写真も撮っていただき(後ろの方ではなく奈美さんに付き添われていた女性の方に撮っていただきました。このイベントの大会長さんだったようで恐縮です。後ろの方も快く引き受けていただいたのに失礼しました。)、握手もしていただいた。感じ良すぎるんですけど!!

もう全部盛りやないか!!
今日は盆と祭りと正月がいっぺんにきたんか!!

私「応援しています。」
奈「ありがとうございます。」
奈美さんが応援していいって。
公認ファンになったぜ!ヤッホイ!!

まっしろに燃え尽きたジョーの気持ちが
少しだけ分かった気がした。


講演はもちろん素晴らしかった。
心に響く言葉をたくさんもらった。
サイン会はなかったのに、
サイン会バリにファンサービスしてくれた
神対応の岸田奈美さん。
わたし、あなたのファンになって
良かったです。
心から、
ありがとう。ありがとう。
これからも応援してます。
あなたとご家族の幸せを祈ってます。
奈美さんの落とし物出てくるよう祈ってます。



後日、神戸新聞に
この講演の記事が掲載された。
父は記事を弟に見せ、
「これ誰?」と知っていながら尋ねた。

「おっ!ナミ〜!!」
お前は仲間を呼ぶルフィかっ(笑)!

あの日から弟は岸田奈美さんに
興味を持った。
親近感も持ったようだ。
スマホの画像は写真プリントして
弟にもあげた。
弟は奈美さんの横で嬉しそうな顔で
笑っている。

一緒に撮っていただいた写真は
写真立てに飾られ、サイン本と共に
我が家の家宝となり飾られている。

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