君のためなら何でもする
「きみのほんねは?」
彼女にプロポーズをし、しばらく時間が経過したあと彼女は口を発した。
「なんで、ふざけてるの?」と
少し怒った口調で。
そりゃそうだ。彼女自身は深刻な問題「親の借金返済のためになにか僕にアドバイスを求めていたはずであって、決して僕がさっきしたプロポーズは関係がないことだった。
だが、僕は彼女と結婚すれば僕も彼女のことを助けられる。
そう思っていたのだ。
彼女とベランダで出会ったあの朝、陽菜の涙を流している姿を僕は忘れることができなかった。また、その時か