「キャロットラペ」と「にんじんしりしりー」
キャロットラペなる料理を目にするようになったのは、ここ4〜5年くらいだろうか。なんだかオシャレな感じの響きだけど。
野菜大好き田中弥三郎です。鍼灸マッサージ師をしています。
キャロットラペ。
つくりかた。
ひらたく言えば、千切りにした生のにんじんを合わせ酢に漬けるだけの料理ですね。
試しに作ってみたけど、酢の物っていうより酢漬けっぽい感じなのかな。
イマイチ正解が分からないから、カフェ無印のランチでキャロットラペを試してみました。
うん、大差ない。
私からすればこれは、酢の物じゃなくて酢漬けだと思うんだけど。
酢の物は好きだけど、酢漬けは苦手
自分で書いてても「何が違うねん」と思ってしまう。
しかも調味料は、同じ合わせ酢だし。
隠すまでもない。例の『カンタンなお酢』である。
『カンタン』というだけあって、これだけで味が決まる。訪問先のお宅でもさんざん宣伝して回ったら、おしなべて高評価。最初は怪訝な顔をしていた方も、いつの間にかご愛用中だったりする。ふつうの酢を買わなくなったお宅もあるくらい。
味のバランスは、文句のつけようがない。
問題は味の濃さだ。酢の物は小鉢にいっぱい食べられるけど、酢漬けは豆皿にひと盛りで限界だ。酸っぱいのが嫌なんじゃなくて、味が濃すぎて食べられないんだ。
もっと、もりもり食べたいんだ。
調味料の味じゃなくて、具材の味を楽しみたいんだ。
自分でアレンジしてみた。
文句ばっかり言ってても仕方ないので、自分好みのキャロットラペを作るとしよう。
家庭料理にルールなんかいらねぇ。
千切りにして、塩をして少ししんなりさせる
にんじんをスライサーで千切りにした。色が悪いのは、皮ごとだから。気にしない気にしない。
レンチン。
ラップのかわりにぶたさんのフタをして、レンチンする。2分くらいかな。フタはもう十年以上使ってるな。いつもありがとう、ぶたさん。
レンチンしたらこんな感じ。半生くらい。もっと長めにしても良かったかな。
レンチンしたら柔らかくなるし、甘みもでる。香りも甘いかんじになるから、生より断然こっちが好き。
薄焼き卵をどっさり。
ここでカンタン酢で和えて終わりでもいいんだけど、ちょっとさみしい。そんなときは「かさ増し」だ。料理にお化粧をしてあげるんだ。
薄焼き卵を投入だ。卵3個も使ってやったぜ。
どうせフライパン使うなら、たっぷり焼いちゃえ。
「卵1個を溶いてフライパンに投入」を3回するのだ。いちいち薄い薄い薄焼き卵を何枚も作るようなヒマはない。
緑があるとキレイだから、ブロッコリーもレンチンして刻んで追加だ。ほんとはブロッコリースプラウトがキレイなんだけどね。
あとはカンタン酢をどぼどぼー、っと一周して完成。
これならいくらでも食べられるのだ。
薄焼き卵とカンタン酢も相性がいい。そもそも卵と酢って、マヨネーズなんだから合うのよ。
ウチのキャロットラペは、こんな感じに決まりました。
にんじんしりしり
沖縄の家庭料理「にんじんしりしり」
沖縄の家庭料理で「にんじんしりしり」という料理があります。
にんじんしりしりー、と伸ばして発音してたけどレシピサイトでは「にんじんしりしり」で止まってる。伸ばしたほうが、なんかかわいいのに。
千切りにした人参をツナと炒めて、溶き卵を入れて炒め合わせるだけ。味付けは塩コショウでも醤油とカツオブシでもお好みで。
これもにんじんをたっぷり食べられるし、シンプルでいい。
大好きなメニューです。
「しりしり」っていうのは、千切りスライサーで千切りにすることを、沖縄の言葉で「しりしり」と表現するらしい。
ん?
キャロットラペの「ラペ」
「ラペ」というのも、同じく「おろし金ですりおろす」という意味なんだそうな。大根おろしのアレじゃなくて、チーズをすりおろすアレで、千切りにすることを「ラペ」っていうんだと。
えっ?
それ、「しりしり」やん。
「キャロットラペ」も「にんじんしりしり」も、おんなじ意味ですやん!!
しかもどっちも(我が家では)にんじんと卵で出来てる。
何や、この偶然。
まぁ、どっちも美味しいからそれが全てやね。
ウチの近くの業務スーパー、にんじん安いから助かるわー。
涼しくなってきたら、キャロットラペよりにんじんしりしりーのほうが食べたくなるね。
今度はそうしよう。