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浮き輪肉-Muffin top -


Puffy belly type -ぽっこりお腹のタイプ-

・お腹周りの脂肪 ⇨ 内臓脂肪や皮下脂肪

・体幹筋力の低下 ⇨ 内臓を支えることができない

・骨盤の歪み ⇨ 猫背、ヒール、片足に重心

・便秘や下がり腸 ⇨ 腸内ガス、便


Beer Gut -ビール腹(内臓脂肪型肥満)-

ビール腹は単なる肥満の人と比べ死亡リスクが男性で約1.9倍、女性で約1.5倍に上昇する
⇨女性と男性では、ホルモンの影響で脂肪が貯まる場所が異なる


・アルコールは、食欲を抑制するホルモン「レプチン」を減少させる
 ⇨レプチンの濃度が減少し、満腹中枢による食欲コントロールが働きにくくなる

・アルコールには「ガストリン」というホルモンを分泌される
 ⇨ガストリンの分泌により、食べたものが腸に送られて胃が空になるため食欲が増す

・男性は「腹膜」の表面に脂肪がつきやすい
 ⇨腹膜の表面に脂肪がつくと、お腹周りだけが出る


Exercise -運動-

・強度に応じて腹部の脂肪を減少させる
 ⇨運動による脂肪減少は、酸素の消費における脂肪酸の二酸化炭素への変換による

・脂肪はエネルギー含有量が高いため、長時間の運動が必要
 ⇨低強度の運動では脂肪が主なエネルギー源となる

・腹筋群を動かすことで血流改善
 ⇨お腹周りの血流やリンパの流れが悪くなり、老廃物質・余分な水分・脂肪がお腹に溜まりやすい

・20分以上の運動時間が必要

・30分運動するのと10分を3回に分けるのでは、効果には差がない

・1時間以上の有酸素運動は、体脂肪だけでなく、体内のタンパク質を分解する

・午前中の運動は、夕方の同程度の運動よりも有意に体重の減少効果が高い
 ⇨午前中の運動はエネルギー摂取量が減少する


Muscle -筋力-

・筋肉によって糖質・脂質のエネルギーを消費
 ⇨筋肉量が少なくなると、エネルギーが消費できなくなり余分な脂肪がお腹にたまる

・腹直筋下部は日常生活であまり使われず、筋力低下しやすい

・腹筋上部と異なり、腹筋下部は発達スピードが遅い

・腸腰筋の筋力低下により骨盤後傾し、猫背姿勢になる

⇨腹筋運動トレーニングは腹部の筋力を高めるのに効果的であったが、腹部脂肪のさまざまな測定値を減らすのに効果はない



Rectus Abdominis -腹直筋-

・肩関節屈曲角度の増加に伴い、外腹斜筋と腹直筋上部は有意な筋活動の増加を認めた(腹直筋下部は筋活動の変動は少なかった)

・外腹斜筋の強い筋収縮を発揮させるためには腹直筋の収縮によって腹直筋鞘の緊張を高めることが重要・骨盤の前傾角度は直接張力に影響はない

・肩甲骨下縁が浮くまで体幹上部を屈曲しないと上・下部共に筋活動は乏しかった

・下肢を挙上させることで初めて骨盤の固定作用としての下部腹直筋の筋活動が高まる


Iliopsoas -腸腰筋-

・股関節屈曲筋群(大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋)よりもモーメントアームが短いが、その生理学的面積が大きいために、強力な股関節屈曲筋となる

・体幹を屈曲する動作では大腰筋の活動がわずかしか活動していないのににも関わらず、立ち上がりや背臥位での下肢挙上運動ではより多く作用している

・大腰筋の生理学的面積が50歳以降では明らかに減少

・最大収縮を引き起こすためのエクササイズや活動よりも、片脚立位時における対側股関節の屈曲抵抗運動によって大腰筋が活発に作用する

・股関節90°屈曲位ではわずかの外旋モーメントアームとなるが、股関節屈曲の際の筋活動の半分にもみたない
(正常な大腰筋が担う外旋作用はごくわずかでしかない)

・正常歩行に必要とされる股関節屈曲の筋力は比較的小さいので、歩行における影響はわずか

・頭部ー腕ー体幹(HAT)重量による股関節伸展の作用を抑制し、直立姿勢で股関節を支持する
(立ち上がりや起き上がりによる活動が高い)


股関節屈曲筋群の解剖学的作用とトルク発揮寄与率の割合

大腿直筋 30.0%
腸腰筋 20.8%
長内転筋 15.0%
大腿筋膜張筋 8.3%
恥骨筋 5.9%
縫工筋 5.7%
短内転筋 5.3%
外閉鎖筋 5.1%
小臀筋前部 2.4%
薄筋 1.5%


Posture -姿勢-

⇨姿勢の変化によって、周囲についている脂肪や筋肉が移動する


Sitting Position -座位-

背もたれにもたれかからずに背筋を伸ばした姿勢
 ⇨肋骨を開かせて浮き輪肉を目立つようになる

・前かがみになり猫背のように座る
 ⇨背骨が曲がった状態を保ちながら座り続けることで姿勢が定着し、脇腹に脂肪が集まる

・座面に深く腰掛け、背もたれにしっかりと寄りかかること
 ⇨背筋を真っ直ぐに保ちつつ、背骨周りへの負担を減らすことができる


【改善方法】
背もたれに背中全体を当て寄りかかることで、背中の近んくで支えていた体重を背もたれに分散できる
⇨背中周りの筋肉を休ませることができ疲労を軽減し、背中周りの筋肉が硬くなって肋骨が開くのを防ぐ
(猫背予防にもなる)

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