愛着の問題ってやつ
お盆にキャンプに行ってきました。
弟ファミリーと一緒に。
ワタシが秘かにコンプレックスを抱いている
弟だ。
同じ毒親育ちでもなぜだか彼だけみんなに愛され
コミュニケーション能力も高いのはなぜなんだろうとうらやましかったから。
なんとなくわかるのは
親が新興宗教をやっているという微妙?悲惨?な環境のなかで
彼が比較的まともに育ったのは
運良く愛着の形成に成功したからだと思う。
兄やワタシはもう赤ちゃんのころから他人に預けっぱなしで
布教していた母が
なぜか弟だけは赤ちゃんから自分で育てたのでね。
あたりまえっちゃあ、あたりまえなのだが
そこで我が子の可愛らしさに目覚めたらしく
弟はもう、ほんとうに可愛らしかったとことあるごとに
吹聴していたおかんである。
兄とワタシふたりを育てたことで母性が培われたのだと
弁解していたが
いや、育てていないよね?
なんならワタシなんか同じ信者の老夫婦のところに
2年以上お世話になっていたらしいよね?
と文句のひとつも言いたい。
まあおかんにしてみたら
物心つくまえで覚えていないのだから大丈夫だとふんでいたのだろうが
物心つくまえだってかなり重要だと思うできごとがあったので
ここに記すことにした。
弟にはYくんというひとり息子がいて
うちのべちくんと同い年だ。
結婚して七年目でようやくできた子なので
夫婦で溺愛しているのが傍目からでもよくわかる
愛されオーラをまとったYくん。
長期の休みにはうちの子らと遊ぶのを楽しみにしていてくれていて
今回のキャンプでも
川遊び、スイカ割り、花火を一緒に満喫したのだけど
その夜のこと
お腹が痛い、とYくんが言い出した。
となりの部屋から
まだ痛い?
大丈夫大丈夫
背中さすってるからね、という弟の声が細切れに聞こえてくる。
その声がこんなにも優しい声が出せるのかと思うくらいで
ワタシなら自分も眠いのにイライラしちゃうかもしれないなとそう思った。
その次の日
べちくんの足の小指にささくれができましてね
爪切りでチョッキンしてほしいと頼まれたのだがあいにく手持ちがなくて
ですね
バンソーコーはっといてよと言ったのですが
それは嫌だと却下されて
それきり忘れてしまっていたんです。
そしたらその晩のこと
夜中に
いったあああああい!!!!
痛い痛い痛い!
と叫びながらべちくんが起き出しまして
何事かと思いきや
小指が痛いという
電気をつけて見てみるも
腫れているわけでなし、外傷もなしで
つめきりを見つけだしてささくれを切って
さあもういいから寝てくれと言ったのですが
痛い痛い痛いと
騒ぐ騒ぐ
一緒に寝ているににくんには
まぶしい!!!電気けして!と怒られるし
なにもなっていないのにべちくんは叫んでるしで
もう何かの奇病じゃないかと不安になってしまい
そこからぐぐっと怒りが沸いてきてですね
いったいなんでなんもなっていないのにわめくのだ!
ににくんも、非常事態ってのがわからんのか?
大体パパは何してるのだと
暗くて良く見えなかったのが幸いしたけど
ものすごく嫌そうな顔をしている自分。
慈愛に満ちた弟とは正反対。
病院に連れていくかと思ったけど
何もなっていないんだからとパパにたしなめられ
様子をみることにしたら、朝になってケロッと
もう痛くない
…
ワタシと弟と何が違うんだろう?
それでググってみたら怒りを制御できないのは
脳の前頭前皮質の働きがよくないのだとわかった。
子供時代の愛着形成が脳を育てるのだが
それが不十分だと前頭前皮質が未発達のままなになってしまうらしい
ああ、ワタシの前頭なんちゃらは未発達だったのだろうか!?
おとなになってからでは遅いのか
としばし落胆。
しかし読み進めてみると愛着を形成するにはオキシトシンという幸せホルモンが必要で
オキシトシンは大人になっても増やせるらしい
曰く
ペットを抱き締めたり
ぬいぐるみをさわったり
あと皮膚への刺激でマッサージを受けるのもいいそう。
よし、これからは
ににくんとべちくんとパパに触れまくり
ぬいぐるみを抱きまくり
そしていつか猫を飼おう
いつの日かワタシの前頭なんちゃらが
立派に育つことを夢見て