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投資は「サプリ」

SNSで投資のみで裕福に暮らしている方の投稿を見ると、あたかも簡単そうに楽そうに思えて羨ましく感じます。

しかし、その方が投資で財を成すまでに、相当の時間と労力、お金を投資の勉強に費やしています。その途中で大金を失ったり、トラブルに巻き込まれたりしながら、試行錯誤の上、今の生活に行き着いています。

一流のアスリートや実業でも同じですが、投資で財を成す事は、それほど甘くはありません。

投資を専業として行なっていこう!という方は別として、

運用や投資の位置付けは「サプリ」のようなもの、とお考えいただければと思います。

例えば、業として投資を行う金融会社等の商品を購入して運用するケースや、投資信託で積み立てを行う形になる事が一般的ですが、金融会社等から商品を購入する時点で、金融会社等に多くの手数料が取られたパッケージ商品での投資・運用になります。

従って、そこまで多くの利回りを見込む事はできません。

オフショア投資の方が日本の商品よりも利率が良い、という事をたまに聞きますが、確かにそうかもしれませんが、それにしても相当の手数料が引かれた後の利回りでしかありません。

例えば、富裕層向けにプライベートバンクが提供している商品はとても優れたものがあるそうですが、それでも年10%か、それ以下だと聞きます。

金融会社等は投資商品を組成する為に膨大な時間や労力、お金を費やし、また管理等の為に多くの人を雇用しています。また、我々に替わって、一定のリスクも負っています。ですので、手数料を取って当然なんです。

<例>
・富裕層の方がプライベートバンクに資金を預けて運用の依頼をします。
・プラインベートバンクがその資金を運用し、仮に全体として年50%の運用利益が出た場合、顧客である富裕層の方に10%を還元し、残りの40%はプライベートバンクの取り分、みたいな商品構成です。

顧客である富裕層の方は、プライベートバンクの運用が上手くいき、どれだけ利回りが出ても取り分は10%で固定です。

一方、プライベートバンクは、利回りが出れば出るほど自社の取り分は上がりますが、その代わり、元金欠損リスクを顧客に替わって負います。

あくでも例ですが、このようなイメージです。

【日々の仕事が絶対に主軸】

サプリを飲んでいる方も多いかと思いますが、いくらサプリを飲んでも、日々の食事を疎かにし、運動を全くせず、生活習慣が乱れた状態では健康を保つ事はできません。サプリはあくまでも補助食品であり、その効果には限界があります。

一般の方が行う運用や投資も同様であり、絶対に日々の仕事が主軸です。

運用や投資商品の購入をしたからといって、仕事をしなくても生きていけるような、人生の大逆転は起きえないのです。

巷で「毎月10%以上の利回りを得る事ができる投資!」という類の投資(投機)話を聞かれた場合は、それはサプリの販売人ではなく「違法薬物の売人」だと判断されると良いかと思います。

「投資はサプリ」だと理解していると、怪しい話が来たとしても、ご自身で回避する事が可能となります。


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