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【#212】ポケポケがヒットしている理由


こんにちは。みなさん、「ポケポケ」ってご存知ですか?今日は、赤緑ポケモン世代の37歳2児の父親である私が、子供と一緒にポケモンに触れる中で感じたアプリヒットのポイントを書いてみようと思います。


正式名称は「Pokemon Trading Card Game Pocket」。2024年10月30日にリリースされたスマートフォン向けアプリで、ポケモンカードをデジタルで楽しめると言うアプリです。

このアプリ、世界的にとんでもない記録を作っていて、リリースから1ヶ月半で全世界累計6,000万ダウンロードを達成。昨日新パックが出て、セルラン(セールスランキング、アプリの売上ランクのこと)もアメリカで1位になってるとか。

どんなところにこだわって作られたアプリなのか?については、ディレクターの方のインタビューがファミ通さんの記事で出ていたので貼っておきます。

で、私が思うこのアプリの凄さについてですが、カードのデザインの良さ、手触り感へのこだわりなどももちろんあるのですが。

最大のポイントは、マッチング機能の自動化とルールの簡素化だと思ってます。

○マッチング機能の自動化

リアルのポケモンカード等のトレーディングカードは、コレクション需要と対戦(プレイヤー)需要の2つが人気を支えています。

現実のポケモンカードは2023年度は1337億の売上、これまでの累計製造数は648億枚以上。
ポケモン人気は以下参照していただければ、世界一のコンテンツであることがわかると思います。

で、このポケモンカード。最近はアートの側面も強く取り入れていて、レアカードにスペシャルアートレアというレアリティが入ってるんです。このサイトの下の方にいってもらうと現物が見れますが、特別なアートっぽいカードのことですね。大体、1BOX(30パック)に運が良くて一枚入ってるという感じです。

ポケモンは子供と一緒に親子で楽しんでるというご家庭も多いと思います。うちも漏れなくそうで、私が小学校の時に初代の赤緑が発売されどっぷりハマっていたので、一緒にカードを集めたり楽しんでいます。

で、ここからがポイントで、こういう私のような子供と一緒に懐かしさを感じてちょっとコレクターよりの大人の気持ちとして、対戦もやってみたいなぁという気持ちがあるのですが、とにかく相手のいることなのでめんどくさいんですよね。子供とやることもありますが、なんか対戦感がないし。

このモヤモヤを、スマホアプリを介して自動マッチングでオンラインかつ匿名対戦が秒でできる。

これにより、リアルでもポケモンカードに関わっている大人の対戦需要を大きく取り込めているのだと思います。


○ルールの簡素化

そして、こちらも非常に大きなポイント。実際のポケモンカードはデッキが60枚で、その中にエネルギーカードという技を使うために必要なカードも組み込んでデッキを組みます。グッズカードは自分の番に何回も使えるけど、トレーナーカードは1回まで等、種類も多いしルールも複雑。相手のポケモンを倒したらサイドに置いたカードを先に取れるのですが、これを6枚取ったら勝利というルールで、勝敗がつくまで1試合の所要時間がまあ長いんです。子供とやっても30分はかかる。

ここを、ポケポケはポケモンカードのルールを踏襲したまま、大幅なルール変更に成功しているんですね。

デッキは20枚(公式は1/3)、勝利の条件は先に3ポイント先取(公式は6枚)、ベンチという控えに出せるポケモンは3匹(公式は6匹)。

そして、技を使うエネルギーカードは、デッキの属性(炎タイプとか、水タイプとか)に合わせて、1ターンに自動で1つつけれますよ、ということで、デッキの編成からは外に出しているんです。

これにより対戦時間が大幅に短くなり、エネルギーカードの枚数などを考える煩雑さも解消。

ちなみにデッキもお任せで組んでくれたり、レンタルして対戦できたり、本当にアプリゲームであることの特徴を活かした利便性の向上がすごい。

このルールの簡素化も、現実のコレクターの潜在対戦需要を掘り出しているポイントなんだと思います。

他にも、1日2パックカードが無料という運営なのですが、これが12時間で1パック開封できるという形で、時間で管理されている点も秀逸。定期的なログインを促し、アクティブユーザーの維持に大きな力を発揮しています。


以上、他にもいろんなポイントがあるのですが、ポケポケがヒットしてる理由を私なりに分析してみました。

KONAMIさんも、遊戯王の黎明期のアプリ作ったら結構上手くいくと思うけど、、そういう意味では、株ポケさんがタッグを組んだDeNAさんが優秀ですね。公開されることはないですが、契約がレベニューシェアなら、株価も飛んでいくんだろうなぁという淡い期待をしてます、次の決算が怖くもあり楽しみでもあります。

まだ触ったことがない方で少しでも興味のある方は、是非触ってみてください!

それでは!

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