結婚は人生のエレクトリカルパレードや〜!!!
まず、変に浮かれた題を付けてしまったことを先に謝りたい。実のところは、結婚して早くも4年が経ち、浮かれていられるほど新婚でもないし、「結婚とは…」なんぞ深く語れるほど熟してもいない。
まぁ中途半端な段階なのだが、現時点で考えていることをつらつらと書いていきたい。
4年前、わたしが結婚したときに諸先輩方からいろいろな言葉をいただいた。その中でも印象に残っているのが、「今が1番いいときやね!」とか「結婚は人生の墓場よ〜」というような、なにやら暗澹とした未来を予言するような言葉。結婚するときが1番楽しい人生なんて絶対いやだなと思いながら聞いていた。ピークが早すぎる。
「人生の墓場」なんて物騒なものではなく、いろいろあるけどなかなかいいものでしょという希望も込めてこの題をつけた次第。わたしの経験値の低さゆえ、「墓場」というパワーワードをぶち壊すくらい楽しいものが「エレクトリカルパレード」しか思いつかなかったのだ。
それでは、わたしが結婚生活を送っていく上で心がけていることをまとめていきたいと思う。現時点でできていないことも多々あるけど、今後の目標として。
夫婦で同じ方向を見る
わたしは、夫婦というのは家族という会社の共同経営者だと思っている。共同経営者の方針が合っていなければ、会社の経営は立ち行かなくなるし、(独り立ちするまで)社員である子どもたちはきっと居心地が悪い。
夫婦で経営方針を合わせるために、話し合いが不可欠なのだと思う。お金、子育て、家事、仕事などなど、家庭に関わるあらゆる分野について、ささいなこともちょっとした違和感も夫婦で話し合っておきたい。
性格も仕事も、育ってきた環境も関わってきた人も違う者同士、必ずしも意見が一致するとは限らないし、対立することだってきっとある。
それでも、対立するのはきっとお互いに家族が大切だから。こうしていきたい、こうなって欲しいという思いがあるから。家族の行く先に無関心でいるよりは、ずっといい。
対立したからといって我慢するのではなく、お互いが納得できるところ、妥協点に至るまで話をしたい。わたしとは食い違っていたとしても、きっと夫もいつも家族の幸せを思って行動しているはず。それを忘れなければ、対立もポジティブに捉えることができると思う。
人は大概「察せない」
これはわたしが結婚してからというもの、最も会得に手こずっており、肝に命じておきたいこと。
「相手に察してもらおうとしない」。
そう、わたしの「"察して"癖」が原因で何回夫婦喧嘩を拗らせたことか…
「わたし怒ってるんですが!!!なぜかわかっていますよね!?そっちから謝ってください!!」っていうのを、なんで怒っているのかを伝えることもなく、ムスッと態度に出してしまうのがわたしの悪いところだ。喧嘩になるのを恐れて伝えることを避けた結果、泥沼化するという皮肉。
どれだけラブラブだろうが一緒に月日を重ねていようが基本的に相手の気持ちを察するなんて不可能だと思っておいたほうがいい。相手は自分のために存在しているわけではないのだから。
まずは、どうしてほしいのか自分の希望を相手にわかるようにしっかりと伝えること。「相手が動いてくれない!」と怒るのはそれからでも遅くない。なかなか難しいけど、わたしもこの課題をどうにかクリアしたいと思っている。心から。
相手を尊重する
「相手を尊重する」といっても、相手を立てるとか相手の言いなりになるとか、そういうことではなくて。
わたしとしては、「相手を尊重する」というのは相手の時間を尊重する、相手の世界を尊重することだと思っている。
夫婦だからといってずっと一緒にいる必要はないし、何もかもを把握しておく必要もない。
わたしは特に一人の時間は必要ない人間で、むしろ誰かと一緒にいたいタイプなのだが、夫は一人の時間を要する。
なので、子どもたちが寝たあとはそれぞれ好きなことをして過ごすことにしている。夫が一人になりたいときは別々の部屋で過ごすし、わたしが一緒に過ごしたいといえば夫は同じ部屋で過ごすようにしてくれる。
人間関係にも趣味にも仕事にも、夫には夫の、わたしにはわたしの世界がある。違う世界を持っているから夫婦は面白いのであって、合わせる必要なんて全くない。でも、夫が大切にしているものは、わたしも無碍にはしたくない。そうやって、付かず離れずな感じでこれからもやっていけたらいいなと思っている。
結婚生活を送っていて、もちろん喧嘩もするし嫌な思いをすることもある。それでも、わたしは「今が1番楽しい」を更新し続けていると思う。結婚当初のようなときめきも気楽さももうそれほどないけれど、怒涛の日々の中で夫への信頼感が格段に上がったからだ。
20数年後、子どもたちが巣立って夫と二人の生活に戻ったときに、お酒でも飲みながら子どもたちの写真を見て、「あのときは大変だったね」とか「このとき可愛かったよね」とか語り合うのが、今わたしが目指すところというか、夫婦としての1つのゴールだと思っている。