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寒さに抗う為に必須のアレ【エッセイ】
紛うことなき冬がやってきたようである。
ゆたんぽにこたつ、みかんにお鍋、クリスマスにお正月。
冬は楽しい。
汗をかき、日焼けすることが苦手な私にとって、夏よりも冬派。
だが、冬には逃れられない業がある。
寒さだ。
冬が寒くなくてなにが冬か?雪が降らなきゃボードやスキーに行けないだろ?!という強火冬担には申し訳ないが、寒いのは嫌だ。
年々寒さに弱くなる。
女子高生時分は制服を捲りあげたミニスカートで自転車を漕いでいたのに情けない。コートも着ずに駅まで2キロ。
よくやっていたもんだと自分でも感心する。
いま、ボトムの下にレギンスやタイツを履かないと冬を乗り越えられなくなっている。
最近は裏起毛や裏ボアもあるが、安物だとそれでも寒いのだ。
冷え性というほどでもないのだが、寒いと動く気がしない。古い車のごとし。油で動いてるのかな?血液がどろどろなのかな私は。
仕事を終え帰宅後、ちょっと一息、なんてやっていると暖房をつけようが体が冷える。よし家事するか!と立ち上がった後、なんだかもう疲れたよパトラッシュと言いながら崩れ落ちるのは日課である。
今も、うだうだしながらNOTEを書いている。
もう今日は、お風呂でカンカンに温まるまでノロノロと低速で動き、すきあらばストーブの前を猫と奪い合っていくしかないのだ。
さて、私は嘘をついた。
私がボトムの下に履くのは、レギンスやタイツではない。
モモヒキ
である。
亡き祖母の形見といえば素敵だろうが、祖母が生前買って新品のまま眠っていたものだ。母に促され持ち帰ったが、使わぬまままた数年寝かし、ある冬から使い始めた。
これが意外に温かい。いやタイツより温かいかもしれない。綿素材なので静電気も弱い気がする。
だがうっかりズボンがめくれようものならさすがのおばちゃんも恥ずかしい。
じいちゃんのイメージが強いあのベージュのようなピンクのような色をしたモモヒキである。うら若き乙女気分を未だ3割程度残すおばちゃん、さすがに赤面である。
とはいえ、今の若者はモモヒキを知らず、そのイメージすらないかもしれない。
ただの色違いのレギンスだと言い張っても受け入れてくれそうではある。
モモヒキ履こうぜ。
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