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私の妄想旅~釧路~
憧れたのは北海道。
沖縄。
海外のいろんな景色をみてみたい。
そう思っていたときが私にもありました。いやそれはいまでもそうだけど。
時間と金がない。お金がない。
もうそれに尽きてしまう。
そんなのは悲しいから久々に妄想でもしよう。
憧れていたのはこんな旅だ。
↓妄想開始
空港につく度にいつもそわそわドキドキする。
行き交う人のほとんどが笑顔でうかれていて、それだけでパワースポットでもある。
釧路行きの案内表示。
毎度死ぬかもしれないと思いながら乗る飛行機はロシアンルーレットのような気分だ。
降り立った釧路の冷やっこい空気に足元からてっぺんに震えが起こる。それは興奮でもあった。
きた。ついにきた。ずっと憧れていた釧路に。
ボーッとするのが好きだ。
最近ではボーッとするのも大事で、脳を整理する時間といわれているが、いやなにボーッとするのは気持ちいい。
ボーッとしているとき、なにも考えていないと思われがちだが、意外とそうではない。
脳を整理する時間とは納得で、高速回転から低速回転に切り替わる儀式みたいだと思う。
いま脳内にあるタスクをぐるぐると沸き立たせ、一つずつ整理していく。お前は消えていい。お前はもう少し寝てて。あんなことがあった、言い方がきつかっただろうか。そういえばーー。。。なんて風に。
そうして思い浮かぶことがなくなったとき、やっとなにも考えていない状態になる。その時、周りの情景に同化したような気分になるから、ボーッとするのは好きな景色のもとで行いたい。
日常それは夕焼けの景色の元がいいのだが、いかんせん日が落ちるのは一瞬で、時間も安定しない。
だから旅という時間をとって、夕焼けの景勝地で思う存分ボーッとするのが夢だった。
小学校の図書館の奥の方でキッチリと並んでいた図鑑に載った、写真家の撮ったであろう美しい釧路湿原の景色に一目惚れして以後、釧路湿原を訪れたいと思っていた夢が、いま、叶ったのだ。
ちゃぷん、とぷん
静かな世界だ
時折風が耳に停滞していく
どこまでも広がる湿原は自分が消えてもただ自然の一部に還るだけだと思い出させてくれる。
川の色は想像よりもずっと透明で、水草が揺れる上をカヌーが滑っていく。
カメラを撮っても撮ってもこの雄大さを収めるには自分の腕では無理で、今更ながらあの図鑑のフォトグラファーに感服する。
世界が、景色が、染み込んでくる感覚。
同化したあと、いるのはただの自分なのだが、それでも少しクリーンになっている気がする。
捨て落とした優しさを取り戻すような感覚。
この浄化とも言える儀式のために、景勝地にいき、ただひたすらにボーッとして、それから景色を言葉にする。
それが私のこだわり。
いろいろ詰め込んで遊び倒す食いつくすのもいいけれど、ただボーッとする癒しの時間を旅の行程に入れ込む、そしてそれを暇と思うんじゃなく、大事な旅の行程の一つなのだと認知が広がればいい。
釧路に姉畑支遁はおらんかったで。残念だ。
↑妄想終了
見てきてもないのに書けないわな
あの自然を言い表すのに最適な言葉はどんなだろう。
でもちょっとだけ行った気分になって笑う。
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