憑き物と生活を共にするという事。
午後ですね、凰白侑李です。
我が家に居る憑き物の蛇さんは本来の気性はとても真面目で静か。
干支の巳の特徴そのままと言っても良いかと思います。
自身を表現する事、我を通す事は苦手な様でこちらが話し掛けないと喋らない。
でも私の気持ちを敏感に感じ取り、危険が迫れば即動き対応します。
不器用で優しく、真面目な性格ですね。
でもなぜ代をすっ飛ばして私に憑いたのか。
それは少し複雑な事情がございました。
曽祖父の代の頃、まだ幼かった時に曽祖父は友達に酷く虐められた事があったとか。
その事件があった後日、友達は高熱に魘され酷い状態が続いて一向に回復する兆しがないとの事。
幾ら時代が私より前とは言え、お医者様でもお手上げだったのでしょうか。
そこへ最後の助けとばかりに呼ばれたのが山伏でした。
山伏は高熱の原因は蛇の怒り祟りと判断し、すぐに対処したそうです。
この話は祖父に聞いたものでどう対処したかは曖昧なままですが、蛇さんが怒り狂ってやった事だったと聞かされました。
それから憑き物の蛇は一旦怨みを持てばそれを忘れる事なく執念深く祟り続けるので危険と見なし封じる事になったのです。
さて、それからがいろんな事の始まりです。
私が経験してきた体験を思い返してみるとですね、もしかして、この祟られた友達は謝罪しなかったのかなと思うのですね。
謝罪しないまま封じられた?とも思うのです。
と、言いますのも私は小学生の頃から良くわからない言い掛かりを付けられて虐めに合う事が続いておりました。
確かに普通な感性に馴染めなかったとは認めますが、本当に昨日まで仲が良かったのに、、、と言う具合で虐めに発展したり、成人してからはセクハラパワハラストーカーととんでもなかったですね。
そしてとうとう身体も壊してしまい、実家に避難したのですがその時Twitterで今の御師匠様と出会いました。
オンラインで御茶会しよう!と集まった時、一目で蛇が憑いてる!と言われ何かと気に掛けて下さいました。
それ同じくらいの頃から、蛇さんが脳裏に浮かぶ様になりそれが段々と蛇人間?に見える様になりあれこれブツブツと言う様になり始めました。
『貴方はどうしたいの?』
と、ある日思い切って話し掛けたら
『帰りたい。』
と、泣きそうな声でポツリと話してくれました。
こんな事は初めてでしたので、母や祖父に説明して蛇さんが封じたと思われる土地(脳裏に浮かんだ)に赴き声の指導の元、封を開けました。
その時、私はまだ巫女にはなっていませんでしたがそれでも開いたと分かるくらいハッキリ感覚がありました。
あれよあれよと御先祖様の霊園へ行く段取りが付き無事に故郷の土地を踏む事が出来たわけですね。
そして私に正式に継承されました。
でも私は祀ったりはしないよと条件を出しました。
その代わり、貴方は家族だからちゃんと一緒に居ようと話しました。
蛇さんは承諾してくれまして、名前を決めて契約完了です。
良く、憑き物のご飯は何ですか?と聞かれるのですが、今でこそ一ヶ月に数回の晩酌になりましたが以前はお腹が空いた合図が『お酒ほしい』と言う欲求で、空腹度が強い時は瞬く間に一升瓶を空にする勢いでしたね(汗)
うちの一族の女性はお酒が強いですが、それでも肝臓が心配になるレベル。
焦った私は考えました。
どうすれば、酒の量が減るのだろう?何なら呑まずして満腹にしてあげれるのだろう?
これに関しては日頃からやっている内観が鍵でした。
後になって腑に落ちた事ですが、憑き物は宿主の生命エネルギーを餌としている様で、陰陽が調和していたら自然に湧き上がって来るものですから枯渇しているから酒で代用していたと。
それが理解出来始めた頃にはある程度調和してきて、蛇さんから酒くれコールは治っていきました。
面白い事に今はほとんど飲めなくなった、と言うか必要としなくなりました。
良く古い文献には『蛇の憑き物は小さな甕に入れて酒を与える事』と書かれてあります。
それをしないと怒って祟ると。
怒って祟るのは分かるけど、お酒を飲めない人はたまったもんじゃありません。
ではなぜ陰陽が調和したらお酒を飲まなくても蛇さんが大丈夫になったか?
ここから先に書く事は説明も出来ませんし、根拠もありません。
ただ、そうなんだと腑に落ちて実践した結果そうなったという過程を書きます。
蛇さんと無事契約をした私はその時点で陰極がかなり傷付いた状態でした。
所謂女性性が傷付いている状態です。
万物の始まりでもある陰極が傷付いた状態ですから安心感も無く、常に枯渇しています。
これにどう結び付くかはまだハッキリ口に出来ませんが、憑き物と宿主は一心同体。
私が傷付いていると言う事は蛇さんも傷付いていると言う事。
そう腑に落ちまして、女性性を癒す段階が分からないながらもスタートしました。
いろんな人の力を借りながら癒していき、段々と不安な感情は凪いでいくと同時に蛇さんも落ち着いて行きました。
そして今に至ります。
蛇は神様の使いであり神性と言われますが、陰が極まると魔性に転じます。
その状態が祟ると言う事なんじゃないかなと。
憑き物筋の人達は陰陽の振れ幅がとても大きく、エネルギーも強く大きいので扱い辛い性質をお持ちです。
不安定、繊細、気性が激しい。
現代で言うところの生きづらさではないでしょうか。
でも神様のお使いと言われているのでエネルギーは相当強く、憑き物に憑かれた人は運気が強いとも言われます。
このエネルギーを調和させてこそ運気が強く、良くなると腑に落ちた私は少しずつ内観を進めています。
実際に一番辛かった4年前から比べると元気になりました(ベッドから起きれなくて療養していました)
自分的に良く頑張ったなぁと、今だから穏やかに思い返せる事です。
蛇さんは自分の無意識と思ってからちょくちょく対話をし、日々過ごしています。
もし、私と同じ様に憑き物筋で対処が分からない方は参考の一つとして活用いただければ幸いです。
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