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LINEが聞けないYo!

ロックオンしている人がいます。
タイトルの通り、その人とLINEを交換したいのですが、いつもいつも聞けずにとぼとぼと帰ってくる私です。

私は既婚者ですが、これは浮気ではありません。
なぜなら、私がLINEを聞きたいと思っているのは、息子の保育園のお迎えの際にいつも一緒のタイミングで会う同じクラスのママさんだからです。

◇ ◇ ◇

ママさんのことは、夏頃からよくお迎えの時間が被ることを意識し始めました。
私が息子をお迎えに行けるのが18時過ぎなのですが、その頃まで残っているお子さんは通常、息子の他にそのママさんのお子さん(女の子)しかいないようでした。

私は挨拶を自分から率先してすることを日々心がけています。ですから、送迎ですれ違う保護者にももちろん挨拶するわけです。
ママさんにも、『この時間の人』だとかお名前を気にする前から挨拶だけはしていたと思います。

お迎えでは、うちの園は小規模でアパートのひとつのドアが玄関となっており、園児の送迎は1組ずつ順番になります。
たとえば私が先に玄関に着くと、中に入って息子を引き渡してもらい、一緒に出て行くまで、次の保護者が着いてもドアの外で待っているしかないということです。

お迎えの時間が被る、ということをもっと厳密に表現するなら、少し先に園に着いた方が玄関に入っている時に、後から来た保護者が外で待っていて、前の組が玄関から出てきたら、自分の子のお迎えのために入れ替わりで玄関に入る、そのくらいの時間のことです。
もっと言うと、先に出てきた方が子どもを電動自転車に乗っけている間に、後から来た方がインターホンを押して、子どもが支度をして奥から先生の来るのを待っている時間もあることがあります。

つまり実質、上の2つの時間が合わさったところで、挨拶が交わせればオッケーという短い時間なのです。

あまりにもお迎えの時間が被るので、夏のある時に、私から『〇〇の母です、よろしくお願いします』とか確か言ったような言わなかったような……?
相手方も多分名乗られましたが、私は一度聞いても忘れるタチなので、ママさんが園のインターホンに『Aです〜』と名乗っているのを聞いてやっとお名前を把握しました。

なぜLINEを交換したいのかと言いますと、まず第一に私には現在リアルなママ友がいないというのが大きな理由です。夢のママ友!
X(旧Twitter)では繋がってくださってる人がたくさんいます。けれど、リアルでおしゃべりなんてことはまだしたことがないのです。

第二に、そのママさんと少しの時間やり取りを交わしてきた中で、常識があり優しそうな人だと感じたからです。
ママさんは先に出てきた息子によく話しかけてくれます。息子も、嬉しそうにジャンプしたり「ばいばぁ〜い」と応えて手を振ったりしています。絶対いい人です。
ママさんは私にも、

「夜ご飯はこれからですよね」

と話しかけてきてくださって、

「そうなんです。けど、料理なんて作れないので、ベビーフードでやってきたんですけど最近もう食べてくれなくなって…」

「あぁ…!(激しい首肯)」


短い時間の中で共感し合ったこともありました。とても握手がしたかったです。

思えば夏からチャンスを逃しまくっています。

園の夏祭りの時が大チャンスでした。
せっかくお互いパパママ揃っていて、ママさんの方が『いつも帰りが一緒になるこうきくんのママ』と旦那さんに言っているのを聞いたのに、私というヤツは立ち止まれず夏祭りのルートを進んでしまったのです。
とても後悔しています。

次に大チャンスだと思っていたハロウィンのイベントでは、意気込んで息子と参加しましたがその日はママさんたちが発熱でお休みしていてLINE交換は叶いませんでした。

◇ ◇ ◇

最近のある日の夜。
LINEが聞きたいと思うだけでまた言い出せず、息子と帰ってきた夕飯のことでした。
夫がいる夜でした。

夫には、ハロウィンの前から『女の子の、素敵なママがいるからぜひお近づきになりたい!』と言っていました。また、毎回というぐらいあるママさんとのエンカウントのことを話して、『LINE聞けない〜!』と漏らしていました。

「今日も◯◯ちゃんママに会ってさ、先生が『息子くんが自分のことよりも◯◯ちゃんのお世話を焼いています』って言ってたから、それ◯◯ちゃんママにも言って、笑い話にしてきた〜」

「へぇ。LINEは聞けた?」

「聞けなかった! どう切り出せばいいのかわからないし、お互いお迎えに来てるから時間ないし、普段聞けるチャンスがないよ」

「『うちの息子、自分のことそっちのけで◯◯ちゃんのお世話を焼いてるみたいです〜あはは(笑) ところでLINE交換しませんか?』(笑)」

「不自然極まりないよ(笑)!」

また、LINEを聞けない理由として、

・もし聞いたらLINEを送らなければいけない
・すぐ送ってもガツガツしていると思われる
・ちょっと時間が空いても不自然
・LINEがすぐ来ると期待させてしまう
・LINEを聞いたからといって土日すぐ一緒に遊びたいというわけではない
・LINEを聞いて何をするんだ
・細々とやりとりをすることになっても困る

ワタクシの言い訳

上記のことが頭を巡って言い出せないのです。
……いやーーーー!!
私ちょーめんどくさいヤツーーー!
そういうとこ! そういうとこーっ!
ママ友作ろうと思うなっ!

とも思うけれど、家を買って引越ししてきた私にとって、ここが永住の土地になるかもしれないことを考えると、ママ友のひとりはいた方がいい気がします。

土日、ガッツリじゃなければ遊べる時間は作れるよ、私。前より余裕あるじゃない、がんばれ、私。

でも、そう、LINEを聞いてどうするかなんですよね。

学生時代、ナンパや合コンの経験が数々ある夫が言いました。

「この辺のイベント情報をまず仕入れて、それで『いついつにこういうイベントがあるんですよ〜ご存知ですか。あ〜詳しいやつ送りましょうか。あ、LINE交換しません?』みたいに。

LINEを交換することが目的になっちゃダメだよ。イベントのことを知らせるためにLINEを使うんだよ」

夫は伊達に人間関係の中で生きてきたわけではないのです。
名言を聞いた気がしました。

LINEを聞くのを目的にしちゃダメなんだ!

イベント…直近で言うと、クリスマス関係のものでしょうか。

自治体のHPでこの間あったのはワインフェスタでした。大々的に周知されておらず、自分から情報を得ないと出てこないイベントで、ワインがイケるのであればこういうお知らせこそママさんに伝えていくのはアリアリのアリだと思いました。

これからだとどんなイベントがあるでしょう? 駅前のイルミネーション点灯式とかありますかね。

ともあれ、LINEを聞く前に双方にとって有益な情報を仕入れようと思います。

または、今度は来月に園でクリスマス会があるので、そこも狙い目かもしれません…!
情報がなくてもイベントのノリとテンションで聞ける可能性があります。
可能性はあります。
まずは私たちとママさんたちが無事出席できますように!

てか、私の片思いではありませんように。ママさんもママ友ほしいって思ってますように。

意中の人のLINEてみんなどう聞いてるんですか?

進展があったら続編を書きますね。
アデュー!

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弥栄弐庫【やさかにこ】
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