栄光ナインで500年

 「実況パワフルプロ野球2020」の栄光ナインというモードがある。高校野球の監督となり、練習や試合での指示、全国へスカウト、スタメンなどの設定。それらを通じて春・夏の甲子園を目指す、そんなゲームである。
 それを、500年。総プレイ時間にして軽く1000時間は超えており、一時期は毎日2~3時間プレイしていた。最近ではnoteの影響か、めっきり減ったものの止めてはいない。約30年のゲーム生活のなかでもっともハマったゲームといっていい。魅力についてはあえて語らず、何を得たかを語ることにする。1000時間と言えば、会計士の資格取得できるほどの時間である。それに比べて生産性のなさは下限を突破しており、短い人生のうち丸々2カ月ほど捧げているというに、何かないのか。
 一応、野球ゲームなので、勝てるチームの特徴は掴んだかもしれない。まず大事なのは、投手力である。抑えることができれば、当然勝つ可能性は上昇する。打撃はあくまで水物なので、絶対はないからだ。打撃に関しては、
現状の野手陣でもっとも効率よくチャンスメイクできるように、打線を組む。守備に関しては、内野手は送球と捕球を基本とし二遊間は守備範囲を重視。外野手は走力(守備範囲)と捕球を重視している。控えは投手以外の守備位置をすべて出来る選手、ミート重視の代打、盗塁ができる代走(次代のセンターやセカンド候補であることが多い)。
 栄光ナインは一戦必勝なので、試合ではスクイズやバントをつかうこともあるが、打力のある選手ならヒッティングさせるほうが功を奏する場面が多いように感じる。重要なのは序盤は一点をしっかりとりに行くことだ。或る程度点差があれば強気にいってもよいが、序盤の一点が終盤にきくことは多々ある。色々と書いてみたが、一番大事なのはゲームも現実も投手力と確信している。投手力に不安があれば、あからさまに勝率はさがる。
 ただし、栄光ナインには理不尽な瞬間がある。明らかにこちらの戦力が高いというのに、不自然に打てなかったり、打たれたりして負ける。そんな瞬間があるが、怒ることなくそこから出来ることをやるべきだ。この理不尽もふくめて、栄光ナインだからだ。

 長々と書いてみたが、現実的に得たものなど何もない。時間を失っただけと言えよう。この経験がいつか役に立つ時がくるのだろうか。しばし考えてみたが、何も浮かばない。そういうことである。栓無き思索であった。読者諸氏も無益な時間を過ごさないよう、お気をつけいただきたい。

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