結局、鍋食べるべ。
先週はこの冬初の鍋だった。満を持しての鍋。
まず深めの鍋にざく切りの白菜をしき、豚肉、白菜と層にしていく。既定の量の水をいれて、顆粒の出汁をいれて煮る。火が通ったら灰汁をとり、ポン酢で喰う。非常に簡単で、他人に振る舞うような類のものではない。完全に一人で身勝手に、楽に、またそれなりに美味しく食べるためのもの。大量につくったので、翌日の夕食まで賄う結果となった。
そして今日。
豚肉を鶏肉にかえて鍋をつくる。そこに工夫はなく、これぞ男飯、独身飯というムードである。
しかし結局は、簡単に美味いものを食えるのが一番であり、調味料や調理器具を揃えなければ作れないような料理は、お断りである。
物臭と云ってしまえばそこまでだが、手作りで餃子をつくったことがある。何を切っ掛けに作ったかは忘れたが、ともかくすべて揃えて二度つくった。美味しかった。写真にもとった。
だが如何せん、面倒が勝つ。そんなわけで、今日は鶏鍋、ということだ。
それにしても二週連続で鍋。私は一回美味い、好きとなるとしばらくそればかり食べてしまう。そして飽きる。それを繰り返す人生です。
さて、今日は日曜日。
毎度のことだが、朝から忙しい。
朝6時半から単行本を置いているメインの本棚の掃除。自宅の庭の草木を刈る。トイレ掃除、自室の掃除。それらが終わればすぐに洗髪、髭剃り。パソコンの不要ファイルや検索履歴などを削除。
着替えて休日出勤に向かう。と云っても、簡単な点検と軽作業なので大したことは無い。
嗚呼、日曜日の朝、ゆっくりしたい。何もしたくない。だが、私がやらなければ、誰もやらない。放っておくこともできない。一度掃除の手を抜いたら最後、荒廃の一途をたどるだろう。それは母親の血が許さない。
そうして休日出勤を終えると、当然、書店へ向かう。
本日は「丸善・津田沼店」です。
JR津田沼駅南口から徒歩1分とアクセスが良く、売場面積約1000坪、蔵書数80万冊と千葉県下ナンバーワンの大型書店。
雑誌・実用・文庫・文芸書・コミックなどの一般書籍から、医学看護・教育・理工・人文書などの専門書まで、品揃えは申し分なし。
また、日常使いの文房具・一般書記・ノート・手帳から、世界の高級万年筆、さらに革小物や机上品など、各種充実している。
ここは都内の大型書店と違い、雰囲気が庶民的で入り易い。町の本屋の拡張版といったところか。
まぁ結局、一時間かけて選書することとなった。
狙いは酉島伝法の『皆勤の徒』一冊。その他四冊はフリーでじっくりと探し回る。単行本の品揃えは丸の内本店のほうが、分がある。しかしそれは、大型書店ばかり周っている私の感覚がバグっているからで、普通に考えればその蔵書は膨大である。
その中から選書するわけだが、事前に狙っていない本に関しては、ほとんど初めましての作家が多い。「これは」という一冊、作家を発見するのは最高のレジャーである。Amazonで買い物をしていれば、当然、検索した商品に関連する本や、おススメなどで情報を提示してくれる。
しかし、それだけでは大して、意外な出会いはないのだ。
そこはやはり、まだまだ実店舗に分があると思う。加えて、実際に手にとることにより、本の状態に納得して購入できる。Amazonの場合、余程でない限り、状態に納得できなくとも返品などできない。ピッキングする際に落としてしまい、本の角が若干潰れたとしても、他の在庫と変えることはない。状態について気にする人は、断然、実店舗一択である。
そして、いつもの通り五冊会計を済ます。しめて10,851円。
また、一万円を超えてしまった。
エンゲル係数ならぬ、ブック係数が高すぎる。
にも関わらず、来週、駒込のBOOKS青いカバへ行く。六義園へも行くし、何なら「小松庵総本家・駒込本店」で美味い天ぷらそばを喰らう。
優雅なものだ。決して高所得でないのに。
さて、
結局、
鍋食べるべ。
鍋でも喰って幸せを得る。食欲を満たすことは、非常に手っ取り早い方法である。それも可及的速やかに満たす必要がある。
空腹。
それに支配され、突き動かされ、最早記事を締めようとしている。
本能からの要請は断るわけにはいかない。
「そういえば、最近、サザエさん観てないな」そう感慨にふける日曜日の夜は、読書とネットサーフィンで更けていくだろう。