アマゾンプライム版ドラマ・龍が如く感想(ネタバレなし版・あり版両方あり)

全6話視聴済み。最初は怖いもの見たさで見始めたけど、この話どうまとめるつもりなんだって気になって結局全部見ちゃいました。悪い意味で2024年の忘れられない作品になりましたね…。あまりにアレだったので色んな人の感想を読んだのですが、自分では気付かなかったことだったりいろんな感じ方があったりでなんだかんだ結構楽しくて。自分も視聴者の1人として感想を残したくなってしまいました。
Amazonの評価が星1.5というなかなかの数字を叩き出してますが、龍が如くという名前を冠していれば妥当な評価だと思います。龍が如くと名乗らなければ星1.9かな……くらいの気持ちです。

まず1.よかったところとダメだったところをネタバレなしでざっくりと。そのあと2.どうしようもなくダメだったシーンをネタバレ全開で書いていきます。このドラマ見る勇気はないけどどんな感じか体験してみたい人には2.が参考になるかもしれません。

0.前提
自分の龍が如く歴は、0プレイ中(先日ストーリークリア、おもしろかったー!)、PS2版の1と2クリア済み(内容はうろ覚え)、あと縛りプレイ動画で4を断片的に見ていて冴島さん秋山さん谷村くん大吾さんのことはふんわり知ってる程度。
ヤクザものは仁義なき戦い3部作、アウトレイジ3部作、首領への道シリーズを半分ほど(金沢はんの弟がなんかショベルカーで暴れてたくらいまで)。なので、どちらもにわかレベルです。


1.感想(ネタバレなし)

よかったところはできる限り書いたつもりです。悪いところは細かくあげるとキリがないのでざっくり3つだけ。

1)よかったところ

①豪華俳優陣(以下敬称略)の素晴らしい演技が見れること
大御所の唐沢寿明・佐藤浩市、大ベテラン俳優の加藤雅也・宇崎竜童、中堅どころの実力派青木崇高・賀来賢人、期待の新星河合優実・森田望智とキャストが演技力に定評のある人達でがっちり固められていました。むちゃくちゃな場面でも演技力でそれっぽく見えてしまったところもあり、俳優ってすごいんだなって改めて思いました。森田望智、シティーハンターの香役の人だって知ってぶったまげた。全然同一人物に見えない。この人すげーや!!
青木崇高の演じる真島は唯一原作に寄せてくれていました…素晴らしかったです。言葉も動きもちゃんと真島でした。これだけ仕上げて来てくれたのに作中の扱いが酷いのは本当に失礼だと思う。
河合優実ちゃんの演じる由美は原作とはかけ離れたキャラだし、話がほんとどうしようもないってのに本人の魅力と演技力でねじ伏せてそれっぽく見せてたのは圧巻。最終話での現金載せたバンから降りてきてのドスの効かせ方はこの作品で一番ヤクザしてた。大好きな役者さんです。これからも追い続けます。
でも自分が今作で一番好きだったのは賀来賢人の錦。関わりたくもない暴力に接しビビる姿、(過程は置いといて)妹のために必死になる姿、(過程は置いといて)一線を越えると決めてからの表情。すごくよかったです。賀来賢人が好きになったの、このドラマ見て唯一の収穫です。

②僅かに見えた神室町のチンピラ達の再現度の高さ
神室町といえば相手がヤクザだろうが2メートル近いマッチョだろうが問答無用で「おいお前!気に食わねーんだよ!」と襲いかかってくる奴らで溢れるマッドシティなわけですが、ドラマでもそこは相変わらずで安心しました。チンピラの登場はたった2回だけでしたが、「ここはみんなの試着室だって教えてやんよォ!!」「ジャパンにはすみませんでしたって便利な言葉があるだろうがよォ!」と満点のセリフを残してくれました。

③オチ
最後に正体が判明するこのオチ、自分は割と好き。オチ分かったうえで見返すと本来の意味が見えてくる、という仕掛けがやりたかったんだろなあと。まぁ仕掛けありきでキャラ崩壊引き起こしてると思う(後述)んで総合的に見たらマイナスですけど。道中のお話がまともだったらもう少し評価されてたかもとは思います。

④このドラマ唯一のまともなヤクザ、近江連合郷田会長の存在
この人がいなかったら私このドラマ視聴やめてたと思う。このドラマで唯一格が下がらなかった奇跡の人でもあります。彼だけはヤクザのトップらしく決して己の手は汚さないし、ギャーギャーわめいたり慌てふためいたりなんてこともなく、どんな相手でも話は一旦聞いた上で適切な条件を提示し、約束はちゃんと守る。出てきてくれるとほっとする存在でした。ちゃんとしてたのほんとこの人だけだよこのドラマ。

⑤錦の闇落ちの経緯はなかなかエグくていい
自分達がバカだったばかりに大事な人を殺してしまったっていう筋書き自体はかなりエグくて好き。過程にツッコミどころは死ぬほどあるけどな!真相を知ってしまったシーンでの錦のもうどうでもいいって表情、素晴らしかったです。

⑥令和最新版媒酌人村上和彦先生が見れる
首領への道では媒酌人といえば村上和彦先生だったので、チラッとでも久しぶりに見ることができてうれしかったです。個人的にはあと5分くらいやってくれてもよかった。

2)悪かったところ

一言で言えば「脚本が酷い」

①龍が如くを原作とした意味がない
ゲームとの共通点はキャラの名前と神室町という地名と一部キャラの見た目だけでした。話もキャラの中身もまるで違うので下手にゲームの知識があると却ってこんがらがります。
製作陣はゲームとは別物と捉えてほしいと言っているらしいけど、こんなややこしい造りにしときながらドラマ独自の設定をロクに描写しないのはなんなんでしょうね。風間がどういう立ち位置なのか判明するのすらほんと後半の方だし、桐生たちが強盗してまで逃げたかったヒマワリの実態は不明。「新宿の悪魔」関係なんて、そう名乗ることを決めた経緯も、なんであんな猟奇殺人鬼みたいな殺し方取ってたのかも、どうやってあのスタイリッシュナイフアクションを獲得したかも、なんで敢えてアイコ達に100億強盗やらせたかも、なんで謎に2年間潜伏してたかも全部明かされる事はなくて、この要素無理に足す意味あったか?としか思えませんでした。
さらに、伊達と桐生は大した繋がりもないのにいつのまにか協力関係になってるし、何の前触れもなく桐生が「俺たちは誰も殺さない!そうだろ?錦」とか言い出すし、知らない間に関係最悪だったはずの桐生と風間が一時休戦してるし、堂島の龍になるとかいう桐生の自分勝手極まりない夢はいつの間にか錦達を含めたみんなの夢みたいな扱いになってるし、もうマジでキリがないのでこれ以上はやめますが本当にいつの間にかそうなってたってことも多すぎ。過程をすっ飛ばして結果だけぼんぼん置いてくのでゲームを知ってる人はゲームの設定から類推するしかなくなり、当然噛み合わないから余計にドラマ版への憎悪を深めるし、ゲームを知らない人は何が何だか分かんないままなんでそうなったの?と置いてけぼりをくらうことに。ゲームと別物だというのならばドラマのみで物語が成立するよう過程や情報は丁寧に提示するのが筋では???これに無意味な時系列の行き来も足されるのでますます話もキャラ間の関係性も分かりにくくなってると感じました。
また、キャラがただゲームと別物なだけでなくて、妙に嫌な感じにズラされてるのもみんなの怒りを買っている原因だと思います。桐生は渋さのカケラもないドチンピラに、由美は海外ドラマによくいる強い女()風に、風間は髪の毛ぼっさぼさ清潔感ゼロの父親連呼おじさんに、遙は厚かましくて感じの悪いガキに、冴島は使い捨ての雑魚モブに、東城会は上から下までじゃかましいだけの半端もんのチンピラだらけ、賽の花屋はただただくっそ感じ悪いだけの奴に、伊達さんはただの舞台装置以上の意味はなく中身が空っぽ。真島はキャラ自体は奇跡的に沿ってたのに作中の扱いは悲惨。少ない出番で青木崇高がきっちり好印象を残してくれたからかあんまり炎上してないけど、桐生、錦と並んで広告展開してたとはとても思えないくらい酷い扱いだと私は思いました。こんなのゲームのファンが怒るのは当たり前。
関西ヤクザの描き方がまだいくらかましだったのを見るに、やろうと思えば東城会だってもっと格のあるヤクザらしく描けたのでは?と思うんです。だからやっぱこの体たらくなのはあえてなんだと思います。

製作陣はこういうことしたかったんだろうな、この場面を撮りたかったんだろうな、ってのは見ててなんとなく伝わりました。ところどころいいなって思う話の流れとか単体の場面とかは確かにありましたし。でも、撮りたい画と画を雑につないだ結果無茶苦茶な展開や過程すっ飛ばしが頻発したんでは?キャラも撮りたい画優先で場当たり的に歪めていった結果あんな酷いキャラ変を引き起こしたんでは?と自分は思っちゃいました。頭空っぽのガキがチンピラに食い物にされる図を描きたくて桐生達はクソガキに、東城会は仁義を弁えないチンピラ集団になったんじゃないのって。視聴時にずーーっと違和感を感じてた、桐生が大した根拠もなく風間を憎み、異常なまでに堂島の龍という看板に固執し、風間は風間で異常なまでに父親という役割に固執するという一連の不自然な動きは、オチありきで逆算して生まれた流れだと考えるとあーそういうことか…とはなるんですよね。だからといって内容に一切納得はしませんが。
私は原作通りじゃなくたって原作の本質が捉えられてさえいればそれでハッピー派だけど、今作のように自分達の見せたいものにそんなにこだわって結果龍が如くという原作をここまで蔑ろにするなら、原作の名前や見た目を流用する意味はなかったんじゃないですかねとしか思えない。これも散々言われてますが、神室町という舞台だけ借りて人物は別にすればまだここまで荒れることはなかったと思います。
でもまあ、仮にそうしていたとしても、脚本家が主人公達を通してどういう家族の絆を描きたかったのかマジで1ミリも理解できない点は変わんないと思う。

②ヤクザものとしても描写が酷過ぎて無理
龍が如くは原作を忘れてヤクザものとして見れば楽しめる、という感想もあるんですが自分は同意しかねます。ヤクザの描写が本当に酷いからです。開始早々風間のおやっさん(組を抜けたカタギ)のエンコ詰めててはぁああああ???!ってなったし、組抜けたり(風間)破門した元組員(真島)達に助けを請うなんて、こんなみっともないヤクザ見たことないよ。面子が第一なのがヤクザじゃないんですか???この有様なので当然義理人情を感じる場面なんて1ミリもなかったです。なんかとんちんかんなところでそれっぽいBGM流れてましたけどはあ?なにが?って感じ。
東城会はもう上から下までほんとみんなダメ。下っぱ組員はただ数が多いだけで動きがダラダラしてるし礼儀も弁えてないしで酷い。上はもっと酷い。会長は関西ヤクザに終始ビビり倒して腹括る気概もないし、組長はてめーの段取りの悪さを棚にあげて周りにキレ散らかすヒステリークソ男で、幹部は雁首揃えてあわあわしてるだけの雑魚の集まり。桐生はなんでこんな奴らの龍になりたいんだろうほんとに。
キャラ間の関係性が分かりづらいという指摘を先程あげましたが、ヤクザの世界って役職だけである程度力関係はわかるんだから、ゲームみたいに画面白黒にしてデンデーン!(筆字で役職と名前紹介)すればパッと情報提示できて楽だしゲームファンはワクワクするしでいいのになって視聴時は思ってました。でもできなかったんでしょうね。だってこのドラマで出てくるヤクザの役職は、会長組長組長代行若頭。以上。東城会なんて若頭すら出て来ない。これに気づいた時、この脚本家にまともなヤクザ描写期待するだけ無駄だなって悟りました。

③不自然で寒いセリフの嵐
これを指摘されてる方をほぼ見たことがないのでこう感じたのは自分だけなのかもですが…。うまく言ったつもりみたいだけど実際は滑り倒してるよってセリフが20分に1回は出てくる。すごく辛かったです。
特に聞いてて辛くなったセリフワースト3だけ置いときます。ここには挙げてないけど、伊達さんは後半のセリフの8割が滑り倒してました。渋谷すばるかわいそう。

1)佐々木会長「(東城会が近江連合とぶつかるなんて)アメリカやソビエトと戦争するようなもんじゃねーか」「そのうち原爆ボンボーンで一億総玉砕だよ」「結局犠牲になるのは戦争したくない奴と若い奴だけだ」「誰か高橋是清はいねーのか?ペリーは?」
佐藤浩市演じる東城会会長佐々木大吾初登場時のお言葉。開幕トップスピードでこれらのなんかそれっぽいようでなんも心に響かない薄っぺらい例えを連発する。名優に何させてんだよ…ってなりました。ちなみに佐々木は本当にちょい役でしかも最後の方で急速に小物化するので、佐藤浩市が演じる意味は全くなかったと思う。

2)錦の妹「お金をいーっぱい貯めたらー他の国に行ってーホットケーキとかソフトクリームとか食べたいなー」 「そんでー結婚してー子供産んでーおばあちゃんになってー死ぬ!」
前半でわざわざ英語勉強して外国行ってやりたいことがそれ?はぁ……???(錯乱)となり、後半で撃沈。これが短絡的に強盗に加担した末にヤクザに多額の借金を背負わされたキャバ嬢の発言なのでリアルで頭を抱えました。錦の妹は全体的に言動がゆるふわお花畑でヤバイんですが、錦を「おにぃ」と呼んだりウサギのぬいぐるみを抱えてたりやたらホットケーキを推してきたりと妙に時代遅れの不思議ちゃんみたいなキャラ付けが見ていて本当に辛かったです。役者さんがマジでかわいそう(n回目)。

3)桐生「実は俺はバスに乗るのが嫌いなんだよ
これはセリフだけじゃ伝わらないかも。前後の流れを含めて自分はかなり苦痛でした。脚本家のドヤ顔が透けて見える…。
きつく感じたのは竹内涼真の演技力不足も一因だと思います。彼なりに頑張ってるのは伝わるんですけど、桐生というキャラを完全に持て余してたように見えました。特に2005年の方。1995年の方はクズなりにまだ生き生きしてたのに対し、2005年はずっと眉間に皺寄せて仏頂面かつあまり喋らないから何考えてるのか全然伝わって来なかったです。ゲームの桐生さんだって別にベラベラ喋るタイプじゃないけど、割と考えていることははっきり言葉に出すキャラなのでドラマ版への違和感がすごかった。ただ、主要キャストは製作陣から原作には触れるなと言われていたという噂もあるので、あんまり責める気にもなれません。演技力で無理矢理それっぽく見せてた周りがすご過ぎたんだ…。
主役を張ったがためにドラマの叩き記事では常に顔写真を使われるわ、周りとの演技力の差で悪目立ちするわでこのドラマ出て1番損したのは間違いなく彼だと思う。


ざっくりとした感想は以上です。視聴直後は笑ったり怒ったりと忙しかったけど、感想を書き切った今はもう悲しみしか残ってないです。アマゾンプライムというビッグバジェットを存分に利用した上質なヤクザものが見れると思っていたのに……。
ダメなところは笑いに変え、変えきれないところは怒りのまま受け入れるしかない、そんな作品でした。私は視聴をおすすめしません。

2.怒りと笑いの捨て場(ネタバレあり)

ここからは視聴時の感情をそのまま吐き捨てたものを箇条書き。たぶん最初の数個でこのドラマのヤバさは分かってもらえると思う…。口がめちゃくちゃ悪いです。申し訳ありません。あまりにひっかかった箇所が多く超長文です。

1)怒り編

酷すぎてブチギレたシーン達。今思えば1話はほぼ全てにブチギレてた気がする。

  • ゲーセン強盗してはしゃぐ桐生と錦と由美と錦の妹。開幕5分で原作ファンの多くが振り落とされる

  • 桐生達が強盗した理由は、手に入れた金でヒマワリ(お世話になってる児童養護施設)を出て自由になりたいから。裁判になったら情状酌量はもらえそうにないですね

  • そもそも強盗準備にかけた金を元手にヒマワリ脱走すればよかったんじゃねーの?すごい金かかってるだろあの作戦

  • 桐生と錦が風間のおやっさんをめちゃくちゃディスる。風間の野郎呼ばわりする。ゲームの桐生さんでは絶対に考えられない展開に早くも頭が追いつかなくなる

  • 風間のおやっさんのことを嫌う理由はヒマワリで散々こき使われたから、規律規律とうるせーからというふんわりした発言しかなく、具体的に何されたかが作中示されることはない。風間が桐生達にゲロ甘なこと、また後々桐生達の子どもの頃の極悪エピソードが出てくるのもあって、どーせたいしたことやらされてもねーのに被害妄想でフカしてるだけだろこいつらとしか思えない

  • 翌朝始発のバスで逃亡する計画だったのにバスを無視して悠長にヒマワリの子ども達のお世話をしている馬鹿共。重犯罪起こしといて能天気すぎんだろ

  • 間髪入れずヒマワリにヤクザのカチコミが入る。ゲーセンはヤクザのシノギだったのだ。泣きわめく子供たち。おいてめーら子供達に危険が及ぶかもって発想はなくのんきにしてたのか???この時点で頭悪すぎて卒倒しそうになる

  • ガラ抑えられて組に連れていかれる一行。問い詰められた桐生「強盗して力を示せば堂島組に入れると思ってやりました、組に入れてください」はぁあああ?????入りたい組に損害与えてどうすんだ…せめて東城会と敵対してる組とか狙えば…? さらに錦達には強盗した先がヤクザのシノギだと伝えられていなかったことが明らかに。あまりに自分勝手すぎるだろマジなんなんこいつ!!?ってなる。1話の桐生は徹頭徹尾行動原理が意味不明。

  • 更にネットで大荒れした「堂島の龍になりたいんです」発言が続く。子どもの頃地下闘技場で1回チラ見しただけの堂島の龍に憧れての発言でした。いや、そんな縁の薄さで無関係の幼馴染達を巻き込んで強盗仕掛けたのかよ…(ドン引き) 。この後も異常なまでに堂島の龍に固執してて何がお前をそこまでさせるんだよってなる

  • 風間のおやっさんはエンコ詰められる。彼は堂島組から足を洗ったカタギなのに。カタギのエンコになんの意味があるんだよ。ヤクザが組を抜けたカタギにそんなことさせたら世間に嗤われるだろ

  • 風間に詰めた指を見せられた桐生「関係ねーだろ」もう関係あるだろっつーかよく錦達の前でそんなこと言えるな錦達だって関係なかったんだぞ

  • 4人で借金を背負うことが確定。風間がエンコ詰めた意味は?しつこく組入りをせがむ桐生は、組入りを賭けて地下闘技場で力を示すことに。最初から桐生1人で勝手に地下闘技場に潜り込んでテキトーに暴れてりゃそのうちヤクザになれたんじゃねーの?

  • 幼馴染達をヤクザの世界に引き摺り込んどいて桐生本人は「パンチがあたんねー」「楽しいー」などと発言。自分勝手もここまで来ると恐怖を感じる

  • 桐生は別に大していい試合したわけでもないのになんか組長に気に入られて組入り決定、女はまとめてキャバクラ行き、錦は利用価値なしとみなされ消されそうになる(マグロ漁船行きだけど死亡保険かけてるのでたぶん殺す気満々)。必死に抵抗する錦に対して桐生「お前何してんだよ」はあ?????お前の身勝手で殺されかけてるんだろが???????自分の希望が叶ったらあとのことはどうでもいいってか????????

  • 錦は無意味にエンコ詰めようとする。それを止めもしないでうわぁとか言いながら他の組員と一緒になって見てるだけの桐生。組長と重傷の錦がちんたら話し終えるまでぼけーっと突っ立ってるだけの桐生。終わった途端大丈夫か!?と駆け寄る桐生。ほんとなんなんだよこいつ

  • なんだかんだで錦も組入りが決まり、4人はボロ家に一緒に住むことに。風間のおやっさんを散々な目にあわせた上にこれから巨額の借金返済生活なのに「自由だ〜」じゃねーよおばか!!!!!こいつらの言う自由の定義が分かんない。軽い気持ちで強盗やってヤクザに捕まり借金漬けにさせられてんのにはしゃいでんの見てるとほんとしょうもねーなこいつら…としかならない。

  • カタギに組の代紋ちらつかせてビビらせてゲラゲラ笑う桐生と錦。なんだこいつら…(ドン引き)

  • 狂犬と呼ばれてる組お抱えのヒットマンである真島達を相手に明らか格下の組員が「お疲れっす」って……お、おま…(絶句)

  • 渋澤がただの近所の気のいいおっさんみたいなキャラになっててはああ???ってなる。このドラマ、ゲーム版とキャラ一致してるの真島しかいない

  • 色々あって桐生と錦はキーマンである外国人の娘を探すことになる。潜伏先と思われるホテルに外国人のフリして片言の日本語でなめた電話をかける桐生。ここ、竹内涼真がふざけすぎてて桐生さんファンは120%ブチギレると思う

  • 娘は真島達のターゲットでもあった。逃げるターゲットを追う桐生、錦、真島とその部下。流れ弾で真島の部下がどてっ腹に1発喰らい倒れる…え、それ冴島だったの!!?!?扱いひでぇ!!!!!

  • つーか真島より一回り小さい冴島ってなんだよ。どうせろくに喋らせないんだしガタイ重視で役者選べばいいのに。後々出てきたスモウレスラーの人でよかっただろ。

  • 冴島は死ぬ。真島はヒステリー起こした組長の腹いせで片目を失い破門される。

  • 後編の冒頭で100億強奪の様子が流れる。道のど真ん中に倒れている囮のアイコに運転手達が気付き、様子を見にトラックから降りてきたところをアイコと彼氏が不意打ち、トラックを強奪するという流れ。なんだけど…あんな街灯もない暗闇に転がってるけどさ、トラックがそれなりのスピード出してたら普通にそのまま轢かれてこの話おしまいだったと思う。そもそも現生100億も一気に運ぶのにトラック1台で護衛の別働部隊すらつけないなんてことあるか?真っ暗闇で道に転がる人間なんて怪しさ満点なのにあんな迂闊に降りてわざわざ見に行くか?トラックの中に護衛たった1人しか配置してないうえぼーっとしてて全く役に立たないのひどすぎない?つーか100億って1トン近くあるはずだけど男女2人でバンに移し替えるのめちゃくちゃ大変だろ、と後編開始5分でツッコミどころの嵐。前編といいこれといい掴みの部分でツッコミどころの嵐置いてるのわざとやってんのだろうか

  • 2005年のガラケーにスマホのスピーカーモードみたいに外に会話出力する機能なんてあったっけ??もし百歩譲ってあったとしても由美のケータイの持ち方は完全にスマホだし桐生もビデオ通話かトランシーバーみたいな持ち方しながら会話してて不自然極まりない

  • 錦の妹が倒れ腎移植しなきゃ死ぬ状態に突然なる。治療費捻出のため桐生は地下闘技場で勝ち上がりファイトマネーを稼ぐ…なぁいつの間に風間と桐生の関係改善したんだ?????

  • ミレニアムタワー建設の資金繰りに苦慮した堂島は錦に妹の手術の世話と引き換えに桐生がわざと負けるよう細工することを命じるが、錦はしくじる。桐生が勝って大損こいた組長はキレちらかす。そんなに大事な金賭けてたんなら回りくどく錦使うんじゃなくてお前が直に桐生に八百長命令すりゃ済んだ話じゃねーの???ドラマ版桐生ならチョロいから錦と2人で泣き落としでもすりゃ言うこと聞くだろ

  • 八百長に失敗した途端に妹の透析は無理ですとか言い出すの怪しすぎるだろそんなん言われた時点で転院しろ。桐生達は百歩譲ってバカで知識なくて組長をまだ信じてるからだとしても堂島の本質を知ってるはずの風間は気づけよなに悠長にお見舞いしてんだ。本当に大事な家族なら錦の腎臓が本当は適合してたって分かった時点で頑張って他の医者探すくらいのことはするだろ…??腎臓があっても手術に耐えられる体力がないとか言われてたけど、こんな酷い騙し方してきた連中の言うことを他所に確かめもせずそのまま鵜呑みにしてんのはほんとどうかしてると思う。

  • すっかり弱った錦の妹が「ヒマワリでまたみんなでホットケーキを食べたいなぁ」みたいなこと言い出して和やかな雰囲気になる。なぁこいつらにとってヒマワリは自由を奪う象徴みたいな場所だったよな!?それがなんでヒマワリに戻りたいって発想になるの!???お前達が疎み投げ捨てた日常だろ!!!!!なに周りも同調した風になってんだよ!!!!!風間もニコッとしてんじゃねーよ!!!!!もうわけわかんねぇよこいつら!!!!!!!!!!!(発狂)

  • 錦の妹は死ぬ。ミレニアムタワーは普通に着工する。八百長いらなかったんじゃん。なお資金をどう工面したかは一切不明。

  • 堂島が余裕ぶっこいて撃ってみろよと錦をけしかけたらほんとに撃たれて死ぬという流れは好き。カッコつけて中身ペラッペラのヒステリークソ男に相応しい無様な死に方だから。

  • 堂島が撃たれてから慌てて大挙して押し寄せる組員達。とことん動きがどんくさい。下っぱは仕方ないとしても最低でも阿波野は錦が来た時点で警戒しろよ。なにのんきに手下も置かずにグラスとつまみ取りに行ってんだよもうお前阿波野って名乗るのやめてくれないか?

  • 近江連合にビビりまくる東城会はカタギのうえエンコまで詰めさせた風間のおやっさんに仲介役を託す。東城会終わってる

  • 100億が決められた期日までに返ってこなかったため、近江連合と東城会が神室町で激突。佐々木は抗争が始まったことにビビり散らかす。佐々木はここら辺から急速に小物化する。

  • 近江連合軍の圧がヤバすぎて焦った東城会は破門した真島に速攻で頼ろうとする。東城会マジで終わってる

  • 井の中の蛙のチンピラ(東城会)が気合い入ったヤクザ(近江連合)にボコボコにされてあわあわする図自体は見ててある程度カタルシスを感じたけど、この画ありきで東城会をこんなしょうもない集団にしたであろう製作陣のことは嫌い。

  • 真島が最後の方で桐生ちゃーんと叫ぶがお前らそんな仲じゃねーだろ

  • 結局、真島は桐生とちょろっと戦ってド素人の女に冴島殺されてヒステリー組長の腹いせで片目取られて破門されてからずっと音沙汰なしで最後にちょろっと暴れて最終的に逮捕。ほんと青木崇高に謝ってくれ製作陣

2)笑い編

怒ってばかりもアレなので、純粋によかった、ではなくあまりに酷かったり珍妙だったりで逆に笑っちゃったシーンも箇条書き。酷い描写だと思いつつも、ある意味突き抜けてるので私は逆に好き。

  • ミレニアムタワーに構える錦の事務所が馬鹿みてぇな作りしてるの大好きでした。馬鹿みてぇに広くて、真っ白な空間に赤絨毯引いてあって、柱はパルテノン神殿みたいで、謎の彫刻飾られまくってて、壁は謎のスケスケ仕様で…こんなトニーモンタナの豪邸みたいな事務所落ち着かねーだろ。警備も面倒になるだけじゃん。錦と伊達さんがここで話すシーンあったけど、会話するには距離遠すぎで笑った。

  • 組長自らミレニアムタワーのプレゼンしてて草。こういうのって普通フロント企業の役員とかに任せるもんじゃないの?1995年てもう暴対法適用されてるのにこんな表舞台にヤクザが堂々と立ってていいもんなの?東城会は幹部級でも手下をろくに使わずみんなガンガン現場に出て手を汚してるところが小物くささに拍車かけてると思う。

  • 今作で私が1番好きなシーン、2話の錦の竹林練り歩き。 故・堂島組長の法要へ向かうため組長代行の錦を先頭に幹部や組員が歩いてるんだけど、いつまでも後続が途切れず最終的に100人近くの黒服が錦にゾロゾロついてくるというバカな絵面に失笑。狭い通路にヤクザがみっちみちじゃねーか!!さらに佐々木会長への挨拶がてんでバラッバラなところで爆笑グラサン取らないアホまでいる始末(流石に幹部級はちゃんと外してた)。野球少年ですらお辞儀する時は一斉に帽子取るというのに…。通常のヤクザものだったらこんな奴らその場で蹴り飛ばされてると思う。

  • 今作1995年と2005年を行き来するたびに年月日の字幕が出るんだけど、唐突に”FOLLOWING DAY’”って出たの、なんか笑っちゃった。何で英語??翌日って言え。なんなら場面的に翌日って字幕すらいらねぇよ別に。ちなみに英語表記はこの1回のみ。ほんとなんだったんだろうこれ。

  • 出所した桐生と錦の再会。錦と桐生はバカみてぇな作りの事務所前の階段の踊り場に胡座かいて酒を振る舞い桐生を労う。確かに桐生は敷居をまたがないとは言ったけどさぁなんでそんなとこで?????セレナで飲むとかさ…いくらでも何とかなるだろ…。なぜか黒服達がすぐ側で見守ってるのもじわる

  • 都合のいい身内の急病キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!2024年にこんなご都合主義な展開見せられるなんてビックリだよ!!!!ゼロ年代ドラマってこういう展開流行ったなぁってむしろ懐かしさすら覚える

  • 遥が爆死したと勘違いしたアイコが自殺を図ることを決意し由美宛に絵葉書を送るんだけど、遺言がなぜか絵葉書のめっっちゃ隅っこに書かれてて、おまけに文字がマジでめっっちゃ汚い。宛名もガタガタ文字ぐっちゃぐちゃ。笑わせにきてるとしか思えない。よく由美のところまで届いたな

  • 新宿の悪魔率いる謎の集団(仮面がださい)が賽の花屋を急襲。オペレーターをサブマシンガンで撃ち殺すんだけど、サブマシンガンって片手で撃てる代物なの?カッコつけてるけど撃ってる銃の反動ゼロでなんの重みも感じられないので絵面が間抜け。

  • ミレニアムタワーの規模感が魔王城みたいで爆笑。なんでこんなでかくてよく分かんない形にしたんだ。おもろいからいいけど。

  • 近江連合の若頭・鶴田(本気モード)がバカみたいに強い。「よいしょー!」の雑な一言で東城会のチンピラどもをバッサバッサ斬り捨てる姿、馬鹿馬鹿しすぎて好き。警察にはちゃんと丁寧に応対できてるのもえらい。

  • 桐生とのタイマンの末瀕死となった錦を桐生がお姫様抱っこで運ぶシーンに合わせて桐生と錦の思い出が流れるんだけどほんとロクでもない思い出ばっかで吹く

  • 由美が銃の扱いめちゃくちゃうまい。佐々木がチャカ無駄撃ちして弾はどこだーってあわあわしてる一方、由美は敵から奪ったチャカで銃弾2発できっちり2人仕留める。たぶんチャカ持たせたら由美が1番強い。

  • 深夜に由美をかばってサブマシンガンで背中を複数箇所撃たれたアイコが朝になっても生きてて救急車で運ばれる。アイコもう人間じゃないだろ


最後に龍が如く0での桐生さんの発言を引用してこの感想を締めたいと思います。
「男の『看板』ってのは、自分で設計図引いて作るようなもんじゃねえ 後から勝手についてくるもんだ」「俺はそんな肩書きなんていらねぇ」

すごい続編匂わせみたいな終わり方したけどたぶん続編はないでしょう。万が一出ても私はもう見ません。おしまい。

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