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世界がもっと優しくなっていくために 〜ワールドワーク合宿に参加して〜

2023年9月のプロセスワーク×LGBTQ+の合宿で出会った尚ときりんの二人の対談企画vol.9!

今回も、2023年10月のワールドワーク合宿に参加したきりんさんの体験をふりかえります。
▼前回の記事はこちら
https://note.com/kind_lily921/n/n688f12ffa6a7

▼これまでの対談&登場する🐋尚と🦒きりんの自己紹介はコチラから!
https://note.com/natsunokirin/n/nd2d5bcd97825

▼参加した企画の詳細はコチラ!


🐋尚:
前回は、3日間のワールドワーク合宿に参加したきっかけや、きりんさんが持ち帰ってきた「世界とわたしのつながりを実感したこと」について話してくれたね。

今日は、前々からきりんさんがワールドワーク合宿を体験して、
「自分への信頼が増えたよ。豊かさに気づけたよ。」
としみじみ話してくれていたから、そこを深く掘り下げて聞きたいな。

自分への信頼を培っていくのに難しさを感じるときがたくさんあるんだけど、きりんさんは、どんな体験をしてきたのか気になるよ。

自分の豊かさにたくさん出会い直せた

🦒きりん:
そうだねぇ。自分への信頼を取り戻せてきたんだって実感した印象的な出来事があったからまず話してみるね。

エキサイティングな3日間を過ごした最後の最後に、急にこの2つの言葉が空から降ってくる体験があったの。

「わたしがわたしで本当に心からよかった」
「わたしの子どもたちが、わたしのところに生まれてきてくれて本当によかった」

合宿の最後のチェックアウトのときに、わたしがこの言葉を口に出した途端、突然、涙がボロボロこぼれてきて、びっくりしたんだ。

🐋尚:
そうか、最後にそんな体験をしたんだね。
「わたしがわたしで本当に心からよかった」って思えるって、ものすごい自己信頼を取り戻した瞬間だったように聞こえたよ。

きりんさんとのこれまでの対談で感じてることがあってね。
人って自分の立場ばっかりになってしまって、意識しないと両方の声が聴けないことが多いと思うのだけど、尚から見ると、きりんさんはどっちの声も聴こうとしている人だなと感じているよ。

尚は、人と話すとき、話してもわかってくれないかもしれないと勝手に感じて、話さないことがあるんだ。けれど、きりんさんには、安心して話せたよ。

きりんさんのなかで、きりんさんだからこそ持っている経験を通して「どっちの声もきこうとする自分でよかった」という実感が、「わたしがわたしで本当によかった」につながったのかなと思った。

🦒きりん:
そんな風に感じてくれてるんだね。ありがとう。
そうだねぇ、今、尚が言ってくれたこともそうだし、他にもワールドワーク合宿の3日間で自分の豊かさにたくさん出会い直せたってことだと思うんだよ。

わたしは3年間葛藤を抱え続けてしんどい時期があってね。
それを経験してきた自分がいるからこそ、そこから智慧を受け取ったり、胆力を培うこともできたし、見えるようになってきた景色や聴けるようになってきた声があるのかもしれないってワールドワーク合宿でのワークや体験からそう信じられるようになった。

他にも、参加者同士で休憩時間に話したこともわたしをエンパワメントしてくれたんだよ。

なかでも、セクシュアルマイノリティ当事者の方と夜にちょっと話そうよってソファに座りながら色々話していて、
「こんな風に学びにきたり、子どものことを真剣に想っているきりんさんのような人が親だったら、子どもたちは幸せだと思うよ」
って言ってもらえたのには癒されたし、そうだよなぁ、不安がたくさんありながらも、子どもに対しても自分に対しても一生懸命向き合い続けようとしているわたしがいつもいるなぁ、と素直に自分を労いたい気持ちになった。

そんなたくさんの体験がつみかさなった3日間があって、自分のことをとても大切に思えるようになって、「わたしがわたしで本当に心からよかった」っていう言葉がでてきたのかもしれない。

🐋尚:
そうなんだね。
確かに、尚はこの1年のきりんさんの変化を目の当たりにしていて、きりんさんがどんどん堂々としたあり方になってるって感じてるよ。
プロセスワークやワールドワークの学びを通して、自分の豊かさとのつながりを取り戻していってるんだね。

子どもたちが”世界への扉”を開けに来てくれた

🐋尚:
それから、「わたしの子どもたちが、わたしのところに生まれてきてくれて本当によかった」とも語ってくれたよね。

🦒きりん:
うん、そうなの。
もちろん、これまでも子どもたちのことは大切に思っていたんだけど、一方で、9月の合宿の対談記事にも書いたように大きな葛藤があったから複雑な気持ちも正直なところやっぱりあったんだよ。
でも、このワールドワーク合宿の最後には、これまでになく子どもたちへの感謝にあふれた瞬間がやってきて、今でも感謝の気持ちが変わらずあるよ。

こんな風に世界の見え方がガラッと変わって、こんなに世界とわたしはつながってるんだ!って実感を持てたのって、わたしの人生にとってものすごく豊かで、ものすごく幸せなことだ!って心底思えたんだよ。

それって一体、何が可能にしてくれたんだろう?って考えたら、
「そうか、我が家の子どもたちが”世界への扉”を開けに来てくれたからなんだ!」
って気づいて、子どもたちへの感謝があふれてきたんだよね。

心が救われた。そして、人生を新たに歩み始めるきっかけになった

その後も、私の心にまかれた種がたくさんあって、合宿後1年経っているけど、その種が少しずつ芽吹いていく中で、
「私たちがつくっているこの世界が、一人ひとりにとって、もっともっと優しさであふれる世界になるために、私は世界とどう関わっていけるのか?」
っていう人生を通して探究したい問いを持てるようになった。

その問いを持てたことによって、
自分が携わる仕事、活動、人生の選択が一体どんな意味を持つのか?
望む未来のために、わたしの命をどうやって使っていくのか?
ということをいつも考えるようになったよ。

二つの合宿での経験を通して、世界とわたしのつながりを実感できたことも、自分の豊かさと出会えたことも、この問いを持てたことも、わたしの人生にとって大きな大きな意味があったんだなと一年経って改めて思うんだよ。

抱えきれなかった葛藤で身動きが取れなくなっていた私の心が救われた経験であり、そこから顔をあげて世界に目を向けて、人生を新たに歩み始めるきっかけになったと感じているよ。

唯一無二の場所

🐋尚:
とても貴重な経験をたくさんして、きりんさんの人生にとって本当に大切な意味があったんだなぁって熱く伝わってきたよ。
参加できて本当によかったね。

これまできりんさんにとっての経験を語ってもらったんだけど、尚はワールドワーク合宿は参加できていないから聞きたいんだけど、きりんさんは改めて、ワールドワーク合宿のどんなところに魅力を感じているの?

🦒きりん:
そうだね、ワールドワーク合宿の魅力は、”唯一無二な場所”だってことが一番に浮かぶなぁ。

ジェンダー・セクシュアリティというテーマで、普段は語りにくいことについても安心して深く話をできる場って日本に他にあるかな?って思う。

こういう場って一朝一夕でつくられるものじゃないと思うの。
ワールドワーク合宿を運営するDayaさんとワールドワークLABOのヘルパーチームが、10年間続けてきたからこそ作られている場だと感じるし、毎年一年間かけて準備しているって聞いて「そこまでするんだ!」って驚いたと同時に納得感があった。

そして、Dayaさんのファシリテーションがあってこそ可能になってるんだと思う。
9月の合宿の対談記事でも語ったけど、葛藤をホールドするDayaさんの揺るぎないあり方が、参加者みんなの深い安心につながっている。

それから、一人ひとりがエンパワメントされてるって感じるファシリテーションなんだよ
個人のなかにある多様な声が大切にされている感覚を常に感じられることが、エンパワメントされることにつながってるのかなと思う。

Dayaさん自身がジェンダー・セクシュアリティについて長年探究してきたり、たくさんの語る場を開いてきたことも、場の信頼に寄与しているなと思う。

🐋尚:
そうかそうか。とてもダイナミックな場を想像したよ。
とはいえ、そういう場で、わたしはなかなか声を出しにくかったり、繊細な話にいろいろな感情が湧きおこったりすることに心配もあるんだ。

🦒きりん:
そうだよね。私も昨年はじめて参加したから、緊張する自分がいたし、どう振る舞っていいのか?とドキドキする自分もいた。

そういう意味では、ワールドワークLABOのヘルパーチームの存在も心強かった

日常では語りにくいセンシティブなテーマも語るから、やっぱり聴いてるだけでも、心が揺れるって瞬間が私はあったんだ。
そういう時に、大人数で語り終えたあとに必ず集まる少人数のグループの時間があったことで、すごく落ちつけてホッとできた
全体では語れなかったことを語れたり、そのとき感じていることをシェアできたりするんだよね。

その小人数のグループを、ヘルパーチームのみんなが温かくつくってくれるのだけど、とってもゆっくりくろいでその時間を過ごせたんだよ。

🐋尚:
そうかぁ。ラージグループでダイナミックな体験もできるし、ヘルパーチームがつくってくれるスモールグループでは少人数で声が出しやすい場があって、どっちもあるのがいいね。
その場にいる人と安心してつながれるんだなぁと想像していたよ。
参加していたみんなは、どんな雰囲気だった?

🦒きりん:
参加するみんなの一人ひとりのコミットメントがすごくて驚いたよ。

うわー!こんなにたくさんの人がジェンダー・セクシュアリティというテーマを切り口に、世界を少しでももっと優しい場所にしようって思って、ここに集ってるんだ!って、ものすごく勇気づけられたし、たくさんの同志に出会えた感覚だった。

普段の生活では、なかなか出会えない人とも出会えたし、その後もつながれているのも嬉しい。

たくさんの工夫やコミットメントが織り合わさって、強い場の信頼に繋がっていくんだなって思う。
だから、毎年毎年、絶対参加したい!って思ってるよ。

🐋尚:
うんうん!!
合宿後もオンラインなどで集まったりして、その場のつながりが続いているってきりんさんから聞いてて、ワールドワークでの出会いと、そこからはじまる人とのつながりを感じた。

そのつながりが、どんどん広がっていくと、世界は優しくなるよね、と思う。

🦒きりん:
そうなんだよね。
今回いろいろ語ってみて改めて思ったけど、このワールドワークというアプローチは、
世界がもっと優しくなっていくために、とっても効果的で早道なやり方なのかもしれない!という希望を感じたよ。
深刻になりすぎずに軽やかなステップを踏みながら、望む未来に向かってみんなで歩んでいける可能性がある
と思う。

🐋尚:
世界がもっと優しくなっていく道。
わたしも歩き続けたい道だな。

あっという間の2回だったね。
きりんさん、前回と今回にわたってワールドワーク合宿の話をたくさん聞かせてくれてありがとう!

この記事を読んでくれた人にも、ぜひ体験してもらいたいなぁと改めて思ったよ。
また、プロセスワークの学びのことやワールドワークのこと、対談したいね。
読んでくれたみなさんもありがとう!


世界がもっと優しくなるための一歩を、あなたとともに

今回の対談記事で語っていたワールドワーク合宿。
この世界で生きている一人ひとりにとって、もっと世界が優しい場所になったら、どんなに嬉しいだろう。

でも、そんな壮大なことを一人で一体何かできるのか?とひるんでしまうわたしもいる。
でも、やっぱりそのままにしたくない。
世界がもっと優しくなっていくために、何かできるはず。

ワールドワーク合宿は、そんな想いを持った人たちが集まってくる場所。
年に1回の貴重な機会。
誰にでも開かれている場。

世界がもっと優しくなるための一歩を、あなたもご一緒しませんか?

ワールドワーク2024
10/12(土)~10/14(月・祝)
ワールドワーク2024 (山梨県 清里)
〜葛藤・対立を変容させていくための対話促進アプローチ〜
「ジェンダー・セクシュアリティ」をめぐる様々な声

今年も🦒きりんは参加します!あなたもぜひ!

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