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「動物病院四方山話」43(静脈認証が通らない!)

私の名前は「みぃ」
動物病院で暮らしている猫
私が経験した動物病院での四方山話を紹介しています

前回の動物病院四方山話はこちら


えっ!?
一平ちゃん、前回に引き続き今回も『噛まれネタ』なの?

はい、そうで~す。

今回のお話を思い付いた時に、
『そう言えば指でワンちゃんを釣ったこともあったなぁ』
と思い出したので、先に記事にしました。

今回は、噛まれた事よりも、その後に起こった出来事がメインなので、どうかお付き合いください🙇‍♀️

* * *

「痛っ!」

あら、一平ちゃんったら右手の人差し指でネコちゃんを釣り上げてるわ。
良く見ると、まぁまぁしっかりと釣り上げてるわね。

くっきりハッキリ四つの牙の跡が付いて、血が出てるじゃない。

最近は噛まれてなかったのに、一平ちゃん、油断したわね。

消毒して絆創膏を貼った一平ちゃん。

あっ、皆さんはネコちゃんに噛まれたら、
必ず病院に行ってくださいね!
もちろん『ニンゲンの病院』よ。
ネコちゃんの噛み傷は絶対腫れるから!

一平ちゃんは、幸か不幸か噛まれ慣れているから大事にはならないんだけどね。

次の日

「あ~あ、昨日噛まれた人差し指、いつもより少し腫れてるなぁ。」
呑気なことをいっている一平ちゃん。

2、3日したら少しずつ腫れも引いて良くなるでしょう。
実際に良くなるしね。

ただ、予想もしない事で不便なことが!

その日は動物病院の休診日
平日なので、銀行に行って振込などの雑用を済ませないといけないの。

さあ、振込をしなくては!

一平ちゃんのキャッシュカードは指の静脈認証をしないといけないのね。
一平ちゃんが登録したのは、『右手の人差し指

そう、ケガをした指。

ATMに付いている指の静脈認証は右側に設置されているから、右手の方が便利なんだって。

登録時に、
「念のため、違う指も登録してください。」
「左手の指にしていただいた方がいいですよ。」
とのことだったので、左の人差し指も登録してるんだけどね。

怪我などで認証が通らなくなった時用に、予備の指も登録することになってるんだって。

<銀行のATMにて>

「あっ、そうだった。指認証しないといけなかったんだ。」
と、気づく一平ちゃん。
この腫れた指を見ると、どう見ても認証されなさそう。

果たして、静脈認証は通るのだろうか?

『登録している指を置いてしばらくお待ちください』
   ・
   ・
   ・
『認証できませんでした』
『もう一度やり直してください』

やっぱり・・・

もう一度試してみた一平ちゃん。

・・・結果は同じ。

噛まれて腫れた指では通らないか・・・。

仕方なく、もう一つ登録している左手の人差し指で試すことに。
認証は無事通ったんだけど・・・。
左手で認証は通るけど、右側にある認証部分に左手の指を当てるのはちょっと不便なのよねぇ。

右手の指はそこそこ腫れてしまったので、腫れが治まったとしても指の静脈の形(走行)が変わってしまうかも😥
そうしたら、今後ずっと認証が通らないのでは😱
と思った一平ちゃん。

そこで、銀行の窓口に行って、
「静脈認証の登録のやり直しって出来るのですか?」
って聞いてみたらしいの。

そうしたら、
「新たに静脈認証を登録するには、キャッシュカードを再発行しないとできません。」
「その際には再発行手数料がかかります。」
だって。

指が治ったら登録し直そうかな、と気軽に思っていたのに、
「手数料がかかるんだ・・・。」
と、意気消沈する一平ちゃん。

そういうところはケチなのよねぇ、一平ちゃんは。

どうしよう、このまま不便だけど左手で静脈認証するしかないか・・・
と思いながら2週間ほどが経った日。
指もすっかり元通りに戻ったわね。

認証が通るか、試してみようではありませんか!

銀行へ向かう一平ちゃん。

再びATMの前。

『登録している指を置いてしばらくお待ちください』
   ・
   ・
ドキドキ・ドキドキ
   ・
   ・
ドキドキ・ドキドキ
   ・
   ・
   ・

『承認されました、暗証番号をご入力ください』


やったー!!!

見事に人差し指の静脈は復活していました!

いや~、ニンゲンの体って凄いわねぇ~。
ちゃーんと元に戻るんですね。

おわり








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