生後1年間、保湿剤を毎日塗布してもアレルギー性疾患は予防できない
皮膚科の先生が紹介されていた海外の論文です
BEEP試験(無作為比較試験)では、アトピー性皮膚炎の家族歴のある1394人の乳児を対象に、
保湿剤を毎日使用して標準的なスキンケアのアドバイスも行う群(693人)、
または標準的なスキンケアのアドバイスのみを行う対照群(701人)にランダムに割り付けた。
子どもが3歳、4歳および5歳になった時点で、
親に、アトピー性皮膚炎よび食物アレルギーの臨床診断の有無に関する質問票に回答してもらった。
その結果、アトピー性皮膚炎と診断された児の割合は、
保湿剤使用群で31%、対照群で28%であり(調整RR 1.10、95%信頼区間0.93-1.30)、
保湿剤塗布によるアトピー性皮膚炎の発症および重症化の予防または遅延効果は認められなかった。
また、食物アレルギー、喘息、花粉症といった他のアレルギー性疾患の予防に関しても、
保湿剤塗布による予防効果は認められなかった。
以上から、著者らは、皮膚科医、小児科医、アレルギー専門医、一般開業医を含む医療専門家は、
出生時から毎日行う集中的な保湿剤の使用は、
アトピー性皮膚炎やその他のアレルギー性疾患の予防には推奨されないと結論づけている。
母子手帳には保湿剤をしっかりと塗りましょうと記載があるようです
このような記事が世界では発表されています
参考にしてみてください
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