【詩】蜂蜜
自分が考える
「一生懸命」のやり方も
赤の他人からすれば
ただの「結果論」でしかなく
たかが『小さじ1杯分』の努力だと
見限られてしまう
ホットミルクに溶かした蜂蜜。
たかがスプーン1杯分の成果など
キッチンに並ぶ他の調味料と
何も変わりないと
ただ適当にミルクに混ぜられるだけ
そうして
溶けきれずマグカップの底に溜まったものは
それを口に運ぶのさえ
もはや面倒だといわれた挙げ句
口にされることもなく
ほんの一瞬で流される
僕が今
時をかけているものも
この蜂蜜と
同じなのかな
『スプーン1杯分の一生。』
他人から見ればちっぽけで
何の変哲もない在りさま。
成果など 一歩離れて見れば
有って無いようなもの。
それでもいい思える
「無欲」の人生を望むことこそ
それはそれで
「強欲」だったりするのかも。
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