あさのでんしゃ

学生の傍ら、詩を発信しています! 恋愛詩から日常の詩、時に皮肉?!まで。 書き留めた沢山の言葉たちが、ある日突然小さな経験から詩になる事がよくあります。詩ってなんだか不思議... 最近の夢は、言葉を生かした仕事に就くこと!この先の未来で叶えられますように✨✨

あさのでんしゃ

学生の傍ら、詩を発信しています! 恋愛詩から日常の詩、時に皮肉?!まで。 書き留めた沢山の言葉たちが、ある日突然小さな経験から詩になる事がよくあります。詩ってなんだか不思議... 最近の夢は、言葉を生かした仕事に就くこと!この先の未来で叶えられますように✨✨

マガジン

  • 【詩集】恋 /あさのでんしゃ

    『恋』について描いた詩をまとめました

最近の記事

【詩】一等星

都会の空に ひときわ輝く 一等星 皆から綺麗だと言われ 皆から褒められ 皆から囃され 皆から妬まれ そして皆から指をさされた  本当は誰よりも「弱さ」の意味を知っていて 本当は誰よりも「寂しさ」の意味を知っている きっと 誰よりも努力したのだろう だから 誰よりも孤独になったのだろう 大切な貴方へ 私が今、こうして貴方の隣りにいる理由は 貴方が「一等星」だからじゃない。 優しくて 不器用で  まっすぐな 貴方が好きだから 「強さ」って 何なんだろう。 いつかの貴方が

    • 【詩】蜂蜜

      自分が考える 「一生懸命」のやり方も 赤の他人からすれば ただの「結果論」でしかなく たかが『小さじ1杯分』の努力だと 見限られてしまう ホットミルクに溶かした蜂蜜。 たかがスプーン1杯分の成果など キッチンに並ぶ他の調味料と 何も変わりないと ただ適当にミルクに混ぜられるだけ そうして 溶けきれずマグカップの底に溜まったものは それを口に運ぶのさえ もはや面倒だといわれた挙げ句 口にされることもなく ほんの一瞬で流される 僕が今 時をかけているものも この蜂蜜と 同

      • 【詩】あいこ

        じゃんけんぽん あいこでしょ あいこでしよ あいこでしょ 何度やっても あいこに なるね もいちど あいこ  ほら また あいこ ぜんぜん ぜんぜん 決まらないから 笑ったあなた それ見て つられて わたしも笑う さいごの一本 カリカリポテト どっちが食べる? ぜんぜん ぜんぜん 決まらないから もう食べようかと 手を伸ばす あなた 私は気づいて 視線をとばし 睨みをきかす ふざける わたし 無邪気な あなた いつもの感じ、 いつもの感じ。 次こそじゃんけん

        • 【詩】自問自答

          結果を出した 自分をズタボロにして 夢がかなった 大きな痛みを伴いながら それは悪夢 つまり悪夢 形だけなら 努力っていい言葉やのにね 実質を思えば 努力って夢の思わせぶり また寂しさが 話せない苦しさが 多分自分しか分からんやろうって その思い込みが また支配 やって来る 分かっとった 始める前から そうなるって で、燃え尽きることできず で、休むタイミング分からず で、余計に分からんくなって また心に負債を抱える だから気をつけな だから休まな 分かっとる いや

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        • 【詩集】恋 /あさのでんしゃ
          10本

        記事

          【詩】空のキャッチボール

          あなたへ届け そんな想いで まっしろなボール 青空の中に 思いっきり投げた でも 重力に負けて また手元に帰ってくる この空を越えて 僕が今、伝えたいことば 僕が今、感じたぬくもり すぐに そのまま 届けられたらいいのに あの雲にのせて この風にのせて あなたのもとへ 届けられたらいいのに。 あなたが投げた 小さな合図 どんな想いで 僕宛てに このメッセージを 書いたんだろう 誰だって 日々の重力に 逆らえない日があるよね この雨をぬけて あなたに今、かけたいこと

          【詩】空のキャッチボール

          【詩】夜の名曲

          暗く長いトンネルの 数十 数百メートル先に 僅か射し込む光が見えた   もしかすると 遙か昔に同じ道筋を歩いた誰かが 苦しくないように 挫折しないように 小さな窓を付けたのかもしれない 小さな窓には ドビュッシーが奏でる "月の光"がそっと溢れ その静かな煌きが ひとときの暗闇を包むだろう 或いは ショパンの "夜想曲 第2番 変ホ長調"が示す 星が辿る軌跡が 幾千もの知恵を授け その僅かな煌きが 今ひとたび眠ることを許すだろう 私の遙か先を歩いた人よ 教えてはく

          【詩】夜の名曲

          【詩】あめ

          あめは虹を描けるクレヨン 雨がないと掛けられないよ 雲と雲を繋げる橋を あめは道路を染める魔法のペンキ ボコボコグレーの コンクリートも  雨粒かかれば 水玉模様 あめの降る日は歌っていいよ 雨のメドレー 濡れた靴音 ぜんぶ ぜんぶ 素敵な音楽 あめの降る日は泣いてもいいよ 涙は雨を言い訳にして そんな日だって 必要だから あめは誰かに出逢える切符 差し出す傘に優しさ込めて 思いは届く いつか必ず あめ は 晴れ を知らせるサイン 土砂降り ずっしり 重くても 必ず

          【詩】還らぬ夏

          あの日と同じ太陽の熱が 草に、木に、地面に、海に、照りつける ただ虚しく「敗れた」のだと伝える 砂嵐の混じる玉音放送の声 78年前の夏。 ああ、戦争は終わったのだと崩れ落ちる大人を ただ不思議に見つめる未だ幼き子 幾度となく繕ったもんぺ服の袖に 顔をうずめる母に 子は理由も分からず首をかしげる 還らぬ夫は白黒写真の中のまま 母は子を静かに抱きしめ声をあげて泣いた 「敵」なぞ 本当は居なかったのに それに誰も 気づかずに  やれ「勝った」だの「負けた」だのと言い合った

          【詩】還らぬ夏

          【詩】てのひら

          あなたの小さなてのひらに たった一羽の赤い折り鶴 そんな未来に なったらいいね 戦地がなくなって この折り鶴の行き場がなくなるような あなたの小さなその足先に ふんわり止まった紋白蝶 いつかは離れ離れになるね それでも後ろを振り返らずに あなたのままで駆けて行けますように あなたの小さな膝小僧に 転んでしまって残った傷跡 大丈夫 一人ぼっちじゃないよ 私があなたに駆け寄り抱きしめるように 必ずあなたの味方がいるから これからぐんぐん背がのびて 今よりもっと景色が広がる

          【詩】てのひら

          【詩】悪夢

          薄暗いトンネルで 僕は見た  ひっそり咲いた枯れかけの花をじっと見ていて まるで僕に気づいていないんだ  たまに君を見かけるけれど  君は一体誰なの せめてヒントを与えてよ 眠れない夜の終わりに 僕は見た  数値のおばけに囚われて  まるで廃人みたいな僕を黙って見ている  君に頼ったらどうなるの  あの頃描いた夢を捨ててもいいかな  せめて僕の悩みを尋ねてみてよ ホームのはずれで 僕は見た  今日は深く帽子をかぶっていて  まるで駅員さんみたいな作業着を着ている  君だと

          【詩】郵便

          郵便受けに 桜色の封筒 そっと開けたら それはラブレター 差出人の名は 何処にも書いてない でも すぐに分かる その筆跡で 綴る言葉で この封筒の左上には 切手が無い 彼は直接 私を訪ねてくれたみたい 郵便屋さんなんて通さずに 彼自身の力で 伝えたかったのかな けれども今日 一度もドアチャイムは鳴っていない 散々迷って 静かに郵便受けに入れて 彼はこの封筒に思いを託したのだろう そのうち変わらず夏が来る でもきっと今年の夏は違って見える だって私の隣には あなたが居る

          【詩】目隠し

          「目を凝らせ」 そう言われたから じっと見つめた ほんの僅かに 確かに見えた けれども何かを見失った 「見なくていいや、隠れていよう」 そう返したら 現実を見て、と批難された 少しの油断や少しの緩みも 許されないの? 確かに見えた世界の歪み ほらね、見なくてよかったものを

          【詩】ドッペルゲンガー

          君のドッペルゲンガーに ほんの偶然出逢えたとして それは君じゃないんでしょ だったらいいや、会いたくない。 確かに僕は 君の笑うところが好きで コロコロ笑う顔が好き。 いつまでもふたり 馬鹿をやって 僕が君を笑わせて その冗談に君がのっかって。 そんな光景を ずっとずっと見ていたかったと思うほど。 今 仮に 君とそっくりの ドッペルゲンガーを見つけても 僕はちっとも嬉しく思えないよ だってそれは君じゃない それは ただのドッペルゲンガー 君の言葉も 君の優しさも 何も何も

          【詩】ドッペルゲンガー

          【詩】新月

          今宵の空は綺麗だね だって今宵は新月だから たくさん たくさん星が見えるね 今宵の主役は新月だから 自由に夜空を描けるの 三日月、半月、満月と 月の形は想像次第 今宵の月は僕らが描こう 貴方がいちばん好きな月 今宵は月が綺麗だね この先も貴方が変わらず傍に居て 僕らが笑っていられるのなら。

          【詩】ノートブック

          ノートを買った ページ数が少なくて 小さめの無地のノート。 まっさらなページ と まだ固い表紙 手を離すとノートがぱたり、閉じてしまう。 これから少しずつ文字を埋めて そっとページをめくってゆこう。 このまま机にしまい込んだら 価値はそのまま百十円。 だから毎日少しずつ 何でもない事を書き留めて 丁寧に丁寧に汚していく。 くすみやキズが模様になって ノートの角に折れ目がついた時 それが初めて自分のものになる。 背表紙にまで文字が埋まって 書く場所がなくなって また

          【詩】ノートブック

          【詩】ペダル

          置いて行かれているような 少しずつ離れていくような そんな気がして 自転車のペダルを踏みしめた 誰かに委ねようとも そのペダルを漕ぐのは 結局のところ僕しかいない そんなこと もう随分前から知ってる 自分がどうするか 現に自分がどうしたいのか ただ、それだけ。 いつも同じ場所で漕ぐ足を止めてしまう この視線の先に また同じ上り坂が見えるから。 あと どのくらい加速をすれば 辿り着けるのだろう。