【詩】2124年
100年後の景色を見るため
未来を巡る旅へ出かけよう
さて、リュックサックには何を詰めよう
大雑把な地図と
真っ赤な太陽を描くクレヨン。
どんな曇り空も吹き飛ばす空色の水彩絵の具に
遥か遠くの朝焼けが見える双眼鏡。
そして幾千もの山に挑むための大きな水筒。
でも
100年後の未来に僕らの常識は通じるのかな
僕らが示す道順は
本当に正しいのだろうか
正義の意味は
変わっていないだろうか
未来でも
同じ空が広がっているのだろうか
遠くを見据える事だけが
本当に大切だろうか
この先も困難を乗り越えることが
求め続けられるだろうか
そうだ
100年後の未来に僕は居ないんだった
このリュックサックは
自分が使うためじゃない
誰かに託すものなんだ。
僕らは常識を疑い続けなければならない
その一方で
100年後も同じ空が見たいと思う。
2124年。
果たしてどんな景色が広がっているだろうか
僕の双眼鏡では見えないや。