「沖縄にもあるぞ!日本そば屋! その1」ボニさん通信 No.17
ハーイ!ボニさんでーす!!
世界中でいろいろな麵料理がありますが、ボニさんはどんな麺料理も大好きでよく食べます。
ラーメン、うどん、スパゲッティ、沖縄そばなど。最近ではベトナムのフォーや中国山西省の刀削麺(とうしょうめん)などもボニさんの住む沖縄で食べられるお店を見つけたので、気軽にいろいろな麺料理が楽しめるようになりました。
ボニさんが刀削麺を食べたお店について、ブログ記事を書いている方を見つけたのでリンクを貼っておきます。
そんな麺料理の中でもボニさんは、なんと言っても日本そばが一番好きです。
日本中のスーパーマーケットのどこにでも売っていて、気軽に食べられる日本そば。日本そば屋は日本中のどこにでもありますが、ラーメンやパスタに押され、テレビでもあまり注目されることがない日本そばについてボニさんなりに語ってみようと思います。
日本そばは若者うけしない…?
これはボニさんなりの独断と偏見による分析ですが、日本そばがあまり注目されない理由としてみたいと思います。
まず、日本そばがテレビなどで映るのは、おじさん達がそば打ちをしているそばうち教室だったり。日本そばのお店を紹介する番組でも店主はおじさん…。
ラーメンやパスタの店を紹介すると店主は若いイケメンのお兄さんたちばかり、日本そばの店もラーメンやパスタの店もそれぞれこだわりの店で味も良いのかもしれません。若いイケメンのお兄さんがこだわっているとなんだかかっこよく感じるけど、おじさんがこだわっているとなんだか押しつけがましく感じてしまったり。
ラーメン店やパスタの店は若い店主が多いせいか、なんだかおしゃれな店が多いけど、日本そばの店は店主がおじさんのせいか、良く言えば「落ち着いた雰囲気」だけど、悪く言えば「地味」で華やかな感じがしないですよネ!
マンガで知る日本そばの歴史
またまたボニさんお得意のマンガに出てくる料理の話です。
「大正の献立 るり子の愛情レシピ」(作・さかきしん)は、駆け出しの小説家・総次郎とその妻るり子が織りなす、日々の手作りご飯のお話です。
生活は決して裕福ではなくても、幸せで温かい食卓。ほぼ戦争もなく、様々な文化が花開いていた大正時代を通じて、今にもつながる食文化がどうして作られてきたのかを知ることが出来ます。
この「大正の献立 るり子の愛情レシピ」に日本そばについての歴史が書かれているので、引用したものを抜粋して紹介します。
今ではごく普通に食べるコロッケそばもカレー南蛮も、洋食+和食なワケですから、日本人のアレンジ力って凄いなとまたまた感心させられたボニさんなのでした。
脱線したついでにもうひとつ。ボニさんはマンガが好きですが、落語も好きです。そばと言えば落語に「時そば」という噺があります。
あらすじをざっくり言うと”夜鳴きそばは1杯16文でしたが時を尋ねることで1文誤魔化します。それをマネようとする間抜けな男の噺です。”
落語としては難しいお話ではないので、前座の噺家さんが演じることが多いのですが、上手な人が話すと本当にそばを食べているようで、見えないはずのそばが見える気になるから不思議です。この噺を聞くと、昔は日本そばは夜鳴きそばスタイルが多かったこと、トッピングが「ちくわ」だったことがわかるので、これもまた新しい発見だと思います。
それでも頑張る日本そばの店
日本そばの店はあまり華やかな感じがなく、あまりテレビでも注目されないので、若い人たちの言う「映え」がないかもしれません。
以前、「マツコの知らない世界」と言うテレビ番組で、DEENの池森秀一さんが「蕎麦の世界」と題して2回に渡って、日本中を食べ歩いた日本そばのお店を紹介していました。
その中になんと沖縄にある日本そばのお店も紹介していたのです。
沖縄で「そば」と言えば、小麦粉で作る「沖縄そば」が主流なので、ボニさんは日本そばのお店にそれまでであったことはなかったのです。
「沖縄にも日本そばのお店があるぅ~!」「しかも手打ちそばのお店~!」ととても衝撃を受けたのです。
さっそく沖縄の日本そば屋に行ってみたよ
「マツコの知らない世界」で紹介していた沖縄にある日本そばのお店は、那覇市の国際通りから少し入ったところの桜坂劇場の近くの「十割そば 山楽」と言うお店でした。
この「十割そば 山楽」というお店は向かいにあるハイアットリージェンシー那覇と言うホテルが運営していて、ホテルの和食の料理人さんが毎日手打ちしている十割そばと揚げたての天ぷらが食べられるお店でした。
ボニさんは「マツコの知らない世界」で紹介されてから、2週間ほどしてから「十割そば 山楽」に伺いました。
ボニさんは開店20分前くらいにお店に着いたのですが、既に並んでいる人たちもいて、ボニさんは3番目くらいでした。
「山楽」は子供の頃の味
ボニさんは「冷やし天ざるそば」を、連れは「京 鴨南蛮そば」を注文しました。
山楽で出されたざるそばは、ボニさんが子供の頃に東京で食べていたそばを思い出させてくれるような、そばの香りが鼻に抜けてのど越しが良く、とても懐かしいそばの味がしておいしく、つゆがまた鰹の風味がしてそばにも、サクサクの天ぷらにも合っておいしかったです。
沖縄に来てから長らく味わうことが出来なかった本格的な日本そばをおいしく楽しむことが出来ました。
良い意味で素人っぽい「家族庵」
そして、ボニさんの家の近くにあるのが「家族庵」です。
ここは自宅の1階をそのまま使って営業していて、ご夫婦お2人で営んでいます。「なんか、親戚の家に遊びに来たように落ち着く」って雰囲気があり、家族ぐるみでおもてなしをされているようなお店です。
天ざるそばを食べました。手打ちの蕎麦は微妙な感じに不揃いで「山楽」のように、これぞプロが作った日本そばとは違った素人っぽさがあります。
その素人っぽさは演出的に狙って作ったものなのか、本当にそこまでの素人さんなのかは、分かりませんが。
親戚のおじちゃんおばちゃんが一生懸命に作ってくれているような味わいのある麺に仕上がっていて、素人っぽさが良い感じに出ていました。
天ぷらも素人さんが作った最高の天ぷらであることは間違いない!と感じるおいしい天ぷらでした。
親戚の家のような、実家のような落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと日本蕎麦を楽しむなら「家族庵」へ。
プロが作った究極な日本そばを楽しむなら「山楽」へ。どちらもボニさんはオススメ致します。
残念だったお店もあったよ…
なお、日本そばの記事を書くにあたり、ボニさんは浦添にある日本そばのお店にも行ってきました。
そのお店を紹介してくれた友人が1年半くらい前に行った後にテレビで紹介されたようで、ボニさんが行った時は友人から聞いていたようなクオリティとは全然違っていました。
そばの茹でも甘くて芯が残っていたし、かき揚げは、しにゃしにゃしていて、いつ揚げたの?って言いたくなるくらい、とても残念でなりませんでした。
米軍ハウスを改装した店内は個室っぽくなっていましたが、通路を挟んで反対側にあるトイレのにおいがきつく、とても食事をする場とは思えない所でした。
TVに出て忙しくなるのは良いことです!
しかし、それで料理のクオリティが下がる、店内の衛生面が悪くなるようではダメです。
どんなに忙しくても元々のクオリティを維持していて、おいしい料理を出していれば、そこそこの時間を待たされていてもボニさんは、なんの文句も言いません!皆さんもそうだと思います。
ボニさんは沖縄のローカルTV番組の「アゲアゲめし」というのを見て、実際に食べに行くことがよくありますが、TVに出たことで急に忙しくなって、対応が難しくなるのはわかります。リアルに見たこともあります。
それでも一生懸命に作っていたり、「お待たせしてごめんなさい!」と言ってクオリティを維持しているお店が多いなか、料理のクオリティが下がったり、店内の衛生面が悪くなってしまったら、飲食店としてはおしまいです。
なので、浦添の日本そば屋さんも初心を取り戻して、やり直して欲しいものです。
まぁ、元に戻ってもボニさんは二度と行かないですけどネ~♪ 笑
少し脱線をしてしまいましたが、日本そばは良い店と悪い店の差が他の料理に比べると激しいとボニさんは改めて思ったのでした。
高級なのに味はそうでもないお店もあるし、安価な立ち食いソバ屋さんでもおいしいところもありますね。ボニさんがまだ東京に住んでいた学生の頃、駅のホームにあった立ち食いソバ屋さんがおいしくて、電車には乗らないのに日本そばを食べたくてわざわざ違うホームに行ってたことを思い出しました。
沖縄に来てから30年以上のボニさんは、いまだに年越しそばは日本そばを食べています。
だって、沖縄そばだと太く長く縮れた人生になってしまいますからネ!笑
やっぱり、人生は細く長く生きたいボニさんなのです!
ボニさんが沖縄に来た頃は、日本そば屋自体がなくスーパーマーケットで乾麺を買って自分で作っていましたが、最近ではおいしい日本そばが食べられるお店も出来ていて、本当に喜ばしい限りです。
次回はボニさんが作るおいしくて、お手軽な日本そばや日本そばのアレンジレシピなどを紹介したいなーと思っています。
Adios!
ボニさん通信No.17
ボニさんはこちらの有料記事も書いています。ご購入いただけますとボニさんがでーじ潤います。