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働かないアリに意義がある

※注意
この文章は、「自分がやりたくないことはやらない」というわたしの考えを正当化するために書いている。
ルール遵守の意識が高く、責任感が強い方は、「こんな人もいるんだなぁ」と軽い気持ちで受け流してほしい。


アリの群れには常に一定数の「働かないアリ」がいることをご存知だろうか。
大勢のアリが食べ物を運んだり、巣の見回りをしたりとあくせく働いている中で、何もせず怠けているアリがいるそうだ。


もし、人間社会に「働かないアリ」がいるとどうだろうか。

頻繁に鳴る電話をすぐに取り、取引先と商談を進めている同僚に、部下のタスクを管理しながら、打ち合わせ用の資料作成を同時にこなしている課長。
そんな彼らを横目に、特段仕事もせずに談笑をずーっと楽しんでいる社員が、「働かないアリ」である。
もしこのような社員が実在すれば、即刻クビとは言わずとも、同僚や課長から大目玉を食らうことになるだろう。)


しかし、アリは約40憶年という途方もない進化の過程で、「働かないアリ」を淘汰することはなかった。

基本、アリは群れで生活する生物である。
そのため、組織にとって不必要な機能を持つアリは絶滅するはずだ。
つまり、「働かないアリ」が組織にとって必要であるということを意味する。
では、なぜ「働かないアリ」が組織にとって必要なのだろうか。


その理由は、組織全体で活動できないアリがいなくなることを防ぎ、集団(コロニー)の存続につながるからである。

アリを含む多くの生物には、途切れてはいけない仕事がいくつかある。
人間社会でいうエッセンシャルワークのようなものだ。
例えば、卵の世話。
卵が成長するための適温を保持するため、常に誰かが卵の世話をする必要がある。もしこの仕事が途切れてしまえば、群れの卵は全滅。THE ENDだ。


しかし、「働かないアリ」がいるおかげで、この事態を防ぐことができる。
仕事量が多く、大勢のアリが疲れて動けないというピンチ。
そんなとき、「働かないアリ」はせっせと卵の世話をする元気がある。
これにより卵の安全は保たれるため、長期的なコロニーの存続につながる。
つまり、組織全体がうまく回るためには「働かないアリ」が一定数いることが必要なのである。


だからいつもは頑張りすぎない。
でも、ここぞというときは妥協しない。

不得意なことは他人に任せる。
だからこそ、周りへの感謝を忘れない。

これが、わたしのスタンス。
自分のためにも組織のためにもなると信じている。


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