ふゆざくら

くだらないことを本気でやるのがすきです。 人生は楽しむためにある。

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誰かの為ではないことが、誰かの為になることがある

Instagramのストーリーは、ハードルが高い。 ストーリーとは、自分で撮った写真や動画をネット上に公開できる機能だ。友達いわく、公開後24時間で自動的に消える仕組みになっており、気軽に公開できるらしい。 わたしも、ストーリーにあげたい出来事がまったく無いわけではない。友達と美味しいご飯を食べに行ったとき、きれいな景色をみたときには、「ストーリーにあげる」というコマンドが作動する。 しかし、わたしの脳はそれを拒否する。 「お前は充実した日々をみんなに自慢したいのか?」

    • 人間の美しさは幅じゃない。深さだ。

      毎年、夏は家で高校野球を観るのが定番になっている。普段は野球を見るわけではないのだが、高校野球は好きだ。 なぜ、わたしは甲子園で白球を追いかける姿に見入ってしまうのだろう。 それは、高校球児が全力を尽くしている姿が魅力的だからだと思う。 上手い、下手は全く関係ない。もしエラーをしてしまったとしても、彼らの熱い眼差しはとても美しく映る。 逆に、どれほど上手だとしても、全力で取り組んでいなければつまらない。 「こいつ、手抜いてるな」と直感的に思ってしまうと、何だか気持ちが冷めて

      • 優しさとは、厳しさである。

        久々に、中学校の卒業アルバムを開いてみる。 ページとページがひっついてめくりづらい。 最後の方のページに、友達からのメッセージがいくつも書かれていた。   卒業式の日、教室でお互いにメッセージを書き合った記憶が、おぼろげに思い起こされる。 あの日以来会っていない人達の名前と、やけにあたたかなメッセージが、そこには連なっていた。 「とても優しくてすてきな人」 多くの友達が書いてくれたその文字列を、数年ぶりに眺めながら考える。   優しい人とは、どんな人だろうか。    

        • 同調圧力への対処法

          Googleで日本社会と検索すると、目に入るサジェストがある。 「日本社会 息苦しい」 日本社会は、同調圧力が強く働いていると言われることが多い。 息苦しいこの社会で、わたしたちは同調圧力とどのように向き合えばよいのだろうか。 何事においても対処法や解決策を考えるためには、まず原因を明らかにする必要がある。 以前の記事では、「なぜ日本社会で同調圧力が強く働いているのか」について考察した。同調圧力の原因について気になる方は、以下の記事を参照されたい。 記事を要約すると、以

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        誰かの為ではないことが、誰かの為になることがある

          人間はAIの道具となりうるか

          「AIが人間の生活を劇的に変える時代がもうすぐそこまで来ている」 最近、そんな話を耳にする機会が増えた。 Softbank World 2024での孫正義氏の講演もその一つである。 孫さんの講演は、毎年注目度が圧倒的に高い。 わたしもIT企業に入社した新入社員として、大注目の講演を聞いてみた。 講演テーマの一つは超知性、いわゆるASIである。 ASIとは、人間の1万倍の知能をもった人工知能のことだ。 孫氏は、この「超知性」が10年以内に実現すると予測している。 そんな超

          人間はAIの道具となりうるか

          「自由」からの逃走

          「あなたは今日から自由です!」 この言葉を聞いたとき、あなたはどのような未来を想像するだろうか。 学校や職場から解放され、好きなことをして過ごせる、そんな自由な日々を夢見る人も多いだろう。 しかし、私たちが手に入れた「自由」は、本当に「自由」なのだろうか。 心理学者エーリッヒ・フロムは、著書『自由からの逃走』で問いかける。 かつて、人間は集団の一員として生きていた。 個人の自由は制限されていたが、その分、安定した生活であった。 数々の革命や戦争を経た近代社会に生きるわ

          「自由」からの逃走

          なぜ日本社会では同調圧力が強く働いているのか~「日本型集団」の分析~

          2020年4月。緊急事態宣言。 入学式がないまま、大学に入学した。 入学後の2年間は、ほとんどの授業をオンラインで受講した。 想像していたキャンパスライフとは程遠いステイホームを余儀なくされた。 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が原因である。 コロナ禍を振り返った現在、わたしは何かの違和感を覚えた。 一言でいうと、世間の目による得体の知れない圧力だ。 当時、わたしは夜のランニングを日課にしていたのだが、マスクを外して走っていた時は、すれ違う人からの冷たい視線

          なぜ日本社会では同調圧力が強く働いているのか~「日本型集団」の分析~

          つまる人間とつまらない人間

          誰かと話していて「この人、つまらないな」と感じた経験はないだろうか。 なぜ、そう感じるのだろうか。 つまる人間とつまらない人間を分かつものは何だろうか。 つまらないの語源を辿ると、「詰まる」という言葉に行き着く。 「つまらない」は動詞「詰まる」の否定形である。 本来、「詰まる」とは、<筋が通る、納得できる>という意味をもつ。 つまり、つまらない人間とは、筋が通らず、納得できない人間を意味すると考えられる。 しかし、わたしが思うつまらない人間は、これと少し異なる。 わたしに

          つまる人間とつまらない人間

          「協調」と「同調」は同義ではない

          社会人は、同期や先輩など、チームで協力する場面が多い。 チームで一緒に仕事をする中で、色々な視点を得られることは楽しい。 しかし、「これは果たして協力か?」と思うこともある。 ある時、新入社員がそれぞれ部内で自己紹介をすることになった。 部のミーティングの時間を使い、顔と名前を覚えてもらうきっかけにしてもらうことができる。 自己紹介のため、新入社員は1人1枚スライドを自由に作成することに。 早速、わたしは先輩の自己紹介を参考にスライドを作成した。 そして、同期同士で””

          「協調」と「同調」は同義ではない

          宇宙創成

          100億年以上前のビックバン。 たった数分間の出来事が、私たちが知る宇宙を生み出した。 それはまるで、宇宙という壮大なパズルの一片が、瞬く間に組み合わさったようなものだ。 宇宙は、無数の銀河から構成されている。 それぞれの銀河は星や惑星、そして星間物質からできている。 我々がいる地球は、その銀河の中のほんの一粒の砂のような存在だ。 長年、世界中の天才たちはビックバンモデルという理論を立て、 宇宙の誕生と進化を説明してきた。 このモデルは、数世紀にわたる研究と観測によ

          何事もバランスが肝心

          「用量や用法をよく守ってお使いください」 これは、薬のパッケージによく書かれている注意書きだ。 しかし、この言葉は、薬だけに当てはまるものではない。 人生のあらゆる場面において、バランスを保つことが大切である。 頑張りすぎると体を壊す。 熱中しすぎると周りが見えなくなる。 ある考えに執着しすぎると、異なる考えを頭ごなしに否定してしまう。 1人で全てをこなしすぎると、チームから幻滅されてしまう。 周りを気にしすぎると、自分の色を出せなくなる。 どれも、わたしたちが日頃

          何事もバランスが肝心

          役に立たないことにこそ、意味がある。

          私の名前はふゆざくら。 役に立たないことにこそ意味があると信じている。 世の中は、効率や生産性を重視する。 タイパやコスパという言葉が象徴するように、限られた時間や資源の中で、最大限の成果を上げることを良しとする風潮が強い。 それは決して悪いことではない。 しかし、わたしは、役に立たないこと、意味のないことにこそ、人生の豊かさがあるのではないかと考えている。 役に立たないことに取り組むのは無駄な時間だと思う人がいるかもしれない。 何も考えず、ぼーっと窓の外を眺める時間。

          役に立たないことにこそ、意味がある。

          睡眠は、新しい自分への”進化”だ

          「脳は眠りで大進化する」 いつものように書店をぶらぶらしていると、このタイトルが目に止まった。 「眠りで大進化する」とは、どういう意味なのだろうか、、? わたしは、ぷち睡眠オタクだ。 毎日必ず7時間以上は寝る。ウェアラブルデバイスで睡眠の質を計測している。 わたしが睡眠の量と質にこだわる理由は、よく眠れると翌日の体調が最高で、集中力が上がると感じているからだ。 逆に、夜ふかしをしてしまった翌日は、何事にもなぜかやる気が起きず、身体もだるい。 誰しも、このような経験がある

          睡眠は、新しい自分への”進化”だ

          フランスでの1カ月が教えてくれたこと

          8月末、連日の猛暑。 日本の夏は、厄介だ。湿度が高くてジメジメしている。 エアコンがないと生きていけないほど暑い。 フランスの夏は、爽快だった。気温こそ高いが、さっぱりしている。 数年前の今頃、1カ月間の留学のため、わたしはフランスにいた。 毎日が非日常で、刺激の多い日々だった。 平日は語学学校に通い、フランス語をみっちり学習した。 欧米、中東、アジアと様々な国籍の外国人に囲まれながら授業を受けるのは、最初で最後の体験だろう。 週末はパリをはじめ、観光に出かけた。 石畳

          フランスでの1カ月が教えてくれたこと

          働かないアリに意義がある

          ※注意 この文章は、「自分がやりたくないことはやらない」というわたしの考えを正当化するために書いている。 ルール遵守の意識が高く、責任感が強い方は、「こんな人もいるんだなぁ」と軽い気持ちで受け流してほしい。 アリの群れには常に一定数の「働かないアリ」がいることをご存知だろうか。 大勢のアリが食べ物を運んだり、巣の見回りをしたりとあくせく働いている中で、何もせず怠けているアリがいるそうだ。 もし、人間社会に「働かないアリ」がいるとどうだろうか。 頻繁に鳴る電話をすぐに取り

          働かないアリに意義がある

          変化する時代と、質と価値。

          いつからだろう。 YouTuberが、タレントと同じようにテレビに出演することに違和感を覚えなくなったのは。 いつからだろう。 わたしが、TikToker・インフルエンサーという集合体に対して嫌悪感を覚え始めたのは。 朝井リョウの小説『スター』。 この小説は、ある2人の大学生が映画を共同製作し、由緒ある賞を受賞するところから物語が始まる。 しかし、2人は卒業後、対象的な道を歩む。 映画好きの祖父の影響で、小さい頃から世界中の名画に触れた尚吾は、有名映画監督への弟子入りす

          変化する時代と、質と価値。