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子供の話☆次男②

つい最近突然
次男が職場で意味不明な言動をし
覚醒剤でもしてるのではとの連絡を受け
元夫が迎えに行き救急車呼んで
そのまま入院に至った


失業保険支給中の私
すぐさまかけつけてみれば
元夫はずっと泣き続けていて
1人ではどうして良いかわからないと言うので
次男の最近の様子や言動を聞き出し
銀行口座の履歴などを探っていくと
多額の借金があり
不要と思われるような買い物も多くあった
それらの支払いはほぼされておらず
携帯代も未払い
病気のせいとは思いたいが…

面会できず携帯の持ち込みも禁止で
TVもない1人部屋で過ごす
公衆電話から連絡をくれた次男は
私に戻ってきてほしかったと言った
離婚した事が原因と言われたとしても
私は元夫とよりを戻すつもりはないが
2人の状況がよくなるまで
ここにいることを決めた


次男は入院後検査をしてもらい
薬中でもなく脳の異常もみられず
双極性障害と診断された
やたらテンションが高くて
一方的に話し続けていることもあれば
部屋から出てこなかったりと
最近の不安定な様子が当てはまってると
元夫は言っていた
多額の借金も病気のせいのようだ
数日経って薬が効いたようで
かなり落ち着いてきていて
毎日公衆電話から元夫へ電話がかかる
1人部屋から大部屋に移った


カードや友人からの借金の詳細を聞き
返済や債務整理など後片付けをしつつ
元夫は正社員だったのに
家族の入院のための休職は認めてくれず
理解のない現在の職場を退職して
毎日のように病院へ行き
飲み物などを差し入れしていた


数週間たち症状が良くなってきて
安定してきたので
行動制限のある階から
制限のない階に移ることができて
携帯電話も解禁になり
TVのある部屋に移ることができ
病院外へも自由に出かけられるようになった
今までは会うことすらできなかったけど
病院へ行って会って話ができるようになった


元気そうな次男に会えて
元夫は本当に喜んでいた
次男の好きなケンタッキーを
差し入れに持って行き
病院の外でなら食べてもいいので
寒いテラスで震えながらも
嬉しそうに食べていた
安心した元夫は次の仕事を探し
年明けから仕事を始める予定だ


かなり安定してて状態がいいので
大晦日には外泊許可もでて
お正月は3人で過ごした
すぐ退院できそうだねと話していた
その一週間後に外泊の予定だったのに
突然キャンセルになった


また症状がひどくなったので
また行動制限の階に戻されたらしい
看護師さん曰くMAXあがっているとのこと
携帯電話は取り上げられて
また公衆電話で父に毎日連絡がくる
また会えなくなったことと
長引く入院による費用がかさみ
元夫の貯金が底をついたことで
かなりイライラした様子だった


私は引越し先を考えていた
娘の彼氏がそろそろ一緒に住めるようにと
準備を始めていたからだ
元々娘と彼氏がいずれ一緒に住むために
今の部屋を借りたのだが
娘の彼氏は強迫症という病気なので
荷物の整理にも時間がかかり
引越しもいつになるかわからない状態だった
今回の出来事で
引越しすることを決意してくれたようだ


まだ引越し先を決めてなかったから
またここへ戻ることになった
引越し費用は荷物を運ぶ
レンタカー代だけで済んだので
引越しのために貯めていた貯金は
次男の入院費や生活費に充てた


私はそれほどダメージは感じてないのに
元夫が複雑そうだった
とても申し訳なさそうにするし
男のプライドというやつなのか

まあ確かに
別れた夫婦が一緒に生活してるのは
普通ではないけど
私は家族多い環境で育ったせいもあり
誰が一緒であろうと
あまり気にならない
離婚前は料理がイヤでたまらなかったけど
離婚して義務感がなくなったからか
それ程抵抗感がない
1人だったら寂しかっただろうし
これが最善だったのかもしれない



正直なところ私の中で
次男は元々テンションが高いので
本当に病気?と疑いがあった
入院前は数日間ほとんど寝ていなかった
そのせいだけだったんじゃないかと
でも2回目の症状が出た時
1回目と同じ言動をしていたことや
症状がひどい時の次男を見た時
別人になってる感がすごくあった
だからネットなどで病気のことを調べた


次男はほとんど鬱にはならず
躁が強くなると
眠らなくなり喋り続ける
本人曰く世界中の人が自分の味方で
自分は何でもできる人間になったと感じる
アイデアがたくさん湧いてくる
病院でも先生から
君は典型的な躁ですと言われたらしい


躁状態の時には脳内麻薬が作られていて
その影響ではないかと
言っている先生もいる
だから再発率も高いのだと


なのでテンション上がらないよう
下げる薬を毎日のんで
特にやることもないので
とにかく眠くなるらしく
よく眠っていたという
数週間たって
無事制限病棟から解放されて
携帯も解禁になった


娘の彼氏の引越し日が決まったので
私の荷物を引越しする日に
レンタカーで次男をピックアップして
近くのレストランで久しぶりに
3人で会うことができた
もう制限病棟には
2度と戻りたくないと言っていた
本人的にも真剣に病気と向き合って
躁状態にならないようにしたいと
強く感じている様子だった
飲み薬から注射に変えることになり
2週間様子を見て退院の予定になる


病床が満床になったため
退院できそうな人に声をかけてたらしく
次男が即答したため
次の日に突然退院の連絡がきた
慌てて退院手続き済ませて
次男と共に帰宅した
元夫が泣いて喜んでいた


薬の調節を次の診察時にしてもらうまで
飲み薬も併用しているためか
眠気が凄いようで
とにかく毎日良く眠っている
家が一番だと何度も言う
お金を使うことが怖いとも言う



私は失業保険支給が終わるので
3月から仕事を始める予定だ
今のうちに次男との時間を大切にして
できるだけのことをしたいと思う

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