Fラン大での就活を振り返る
失敗の連続だった私の人生を振り返り、あの時どんな選択をすれば失敗を回避できたのかを考え、これから大人になる全ての皆様に反面教師としてメッセージを届けるシリーズ、第4回。
前回は大学4年、Fラン大の卒業危機になり悪銭苦闘の末無事卒業するまでの話でしたが、その一方で就活はどうしていたのかが今回です。
(前回はこちら)
1.上京を確信した内定者発表会
大学3年の秋。既に内定を貰っている4年生7~8人ほどが後輩に説明する「内定者発表会」に参加した。
と言っても東北のFラン大の内定者である。就職先は2人しか覚えていないが、優秀そうな一人は地銀だった。もう一人は80社以上落ちた末、スーパーマーケットだった。
ス、スーパー? それでも7~8人の中に入れるの?
……上京やな。
私は大学卒業後は関東に住みたかった。このまま東北に居ても狭い世界、狭い視野で過ごすことになる。一度しかない人生がそれで良いのか。ぼんやりとしたその気持ちは、この内定者発表会で明確な目標へと変わった。
2.営業職しか無い
大学に来ている求人を見た。もちろん関東の企業限定で。
絶望した。ほとんど営業職しか無いのである。一応、経済学部なのだが、今私は何のために経済学を学んでいるのだろうか。
やはりネットに頼るしか無い。「リクナビ」「マイナビ」「みん就」などで関東の企業を探す。安定している企業の基準として資本金いくら以上、従業員数何人以上などで絞り込む。
結局、営業職しか無かった。
学歴も技術も資格さえも無い“ただの新卒”は営業に回される。職種は妥協するしかないと悟り、せめて新規開拓ではなくルート営業の会社を選んだ。
3.ESが書けない
エントリーシートが書けなかった。当時から文章にはそれなりの自信があったつもりだが、上手く書けない。否、書く内容が思い浮かばないという表現が正しい。
特にガクチカ(学生時代に力を入れたこと)。写真部を半年未満で辞め、アニメーション部は廃部、茶道部は途中から活動休止に陥るなど、所属していたサークルはどれも中途半端に終わり書くことがない。
また、実家暮らしに甘えた結果、アルバイトもほとんどしていなかったのでそれも書けない。これは本当に今でも後悔している。コミュ障や高専時代の要領の悪さ(機械などの操作手順を覚えられない)がトラウマとなり、働く勇気が持てなかったのである。写真部でも暗室での現像の手順がなかなか覚えられず苦労していた。そう言えば中学や高専の化学実験も間違えて迷惑ばかりかけていた。本当はそこから逃げず、少しずつでも良いから乗り越えなければならなかった。
4.就活の度に上京しかさむ出費
地方民が関東で就職するのは容易な事ではなかった。説明会や面接の度に何度も上京した。内定なんて夢のまた夢で、ほとんど書類落ちか一次面接で落とされた。その間の新幹線代やホテル代は全て親に出してもらった。ちなみに基本は友人と一緒に受けた。今思えばそれも採用基準に引っ掛かっていたのではないかと後悔している。
友人が先に内定をもらったのが大学4年の秋頃だろうか。そのタイミングで私は諦めた。上京してから職を探した方が金銭的にも時間的にも効率が良い。親に特別に許可をいただき、大学卒業と共に上京した。3ヶ月分の家賃と仕送りまで出していただいた。あまりにも申し訳がなさすぎる。
5.上京してから僅か1ヶ月で職が見つかる
2008年春。千葉県の家賃の安い某所で一人暮らしをしながら、他者との会話が少ない棚卸しのアルバイトで生計を立てつつ職を探す。ハローワークに行くと、東北の比ではない求人の多さに驚かされる。昨年まで就活にかけていた費用と労力は何だったのか。最初からこうすれば良かったのだ。文系のFラン大というだけで圧倒的に不利な就活なんて早々に諦め、大学時代は勇気を出して長期のバイトをして金を稼ぐべきだった(短期はちょいちょいしていた)。
4月下旬。上京から一ヶ月もしないうちに内定をいただき、5月上旬には入社。
今ではほぼブラック会社しか経験していない私が、生まれて初めて受けたブラックの洗礼については次回。
5.これから就活する皆様へ
まずアルバイトは絶対にすべき。逃げずに勇気を出して。最初はフルキャストなどの1日スポットでも良いから(いずれは長期が望ましい)。慣れてきても惰性にせず、毎回何か新しいことを学ぶつもりで。どんな仕事でもガクチカに書ける何かは見つかるはず。
というか、社会人になる前の社会経験として必須。もちろん仕事自体も社会経験なのだが、他にも名刺をもらったらすぐ仕舞わず持ち続けるか手元に置いておく、社外の人間に対して話す時は社内の上司を呼び捨てにするなどは、私の場合は短期アルバイト中に先輩が教えてくれた。
サークルは、まあ、お任せする。ただ、やるなら途中で辞めず、ガクチカに繋がるまでやり続ける事。正直、私は写真部にいた頃は拘束時間が長い(夜景撮影や締切間近の時は夜遅くまで)な割に見返りが少ないから必要性を感じなかった。同じ激務なら給料が貰えるバイトのほうが良いよね。
たまには遊ぶのも大事だが、遊ぶだけで終わらせない事。確かに大学は人生で自由時間が多い最後の4年間で、その時だからこそ出来ることはたくさんある。だが決して遊ぶための期間ではない。休日が年間120日、いや100日以上でも良い。それだけある優良ホワイト会社に就職してからでもたくさん遊べる。大学はその為の大事な準備期間である。それを決して忘れてはならない。
===
クリエイターフェスの一環としての10月毎日投稿、無事に完走しました。
お読みいただいた全ての皆様、本当にありがとうございました。
31日連続投稿、そして1ヶ月に33記事(たぶん)というのは当然自己最高記録更新です。このまま連続記録を少しでも延ばすために明日も投稿……しません(断言)。次にバッジを貰えるのは連続90日達成時らしいので絶対に無理です。
まあ深夜の0時前後に2記事UPして2日連続とか、とんちに近い方法も取りましたので微妙かもしれませんし、他にも反省点は多々あるので、反省会も後日行います。
今後もよろしくお願いいたします。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?