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北川景子、SEVENTEEN撮影から第1子出産まで~本人のブログで振り返る14年半(8)
女優として虚構を演じ続ける一方で、web上に文字と写真で残す本来の姿。北川景子の人生をブログのみで追いかけた先には何が見えてくるのか。シリーズPart8。
(過去の記事はマガジンにまとめてあります)
(前回はこちら)
第18章 結婚後に振り返る“原点”
吹く風も次第に夏めいてまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
久しぶりの更新になってしまったので、たくさんご報告することがあります。
まずは、7月からスタートする日テレ系の水曜10時のドラマ『家売るオンナ』に主演させていただくことになりました。
披露宴から約1ヶ月後の2016年5月31日、北川は久々にブログを更新した。
4月29日に挙式・披露宴を終え、翌日にバッサリ断髪し、その翌日から『家売るオンナ』の撮影を始めました。
披露宴を終えてすぐは予想以上にグロッキーだったので、間髪入れずに働きすぎてちょっと心配でしたが、徐々に体力も回復してきました。
撮影はすこぶる順調です。
大石静先生の脚本は素晴らしくて、胸に刺さるセリフ、声を出して笑ってしまうような爽快なセリフのオンパレードです。
それを元に現場ではキャスト・スタッフみんな楽しく撮影を進めています。
そして何より、悪夢ちゃんでお世話になった信頼する猪股監督、佐久間監督とまたご一緒できていることは私にとって大きな喜びです。
人気絶頂の最中にある彼女にとっては結婚さえも通過点に過ぎないのかもしれない。披露宴という晴れ舞台から間髪入れず女優業に戻っていた。
最後にプライベートな写真を。
例のごとく、今更感の漂う5ショット。(笑)
もう見たよ!というツッコミがたくさん来ると思いますが載せます。
先月、戦士がお祝いしてくれた時の写真です。
髪が長い。
そして恒例の「セーラー戦士会」も。今回は北川の結婚祝いとなり、メンバー4人からの寄せ書きを貰うのだった。
そもそも『美少女戦士セーラームーン』のドラマ版が北川の女優としての原点だった。彼女のセーラームーンにまつわる思い出が、7月に投稿した記事で綴られていた。
(2016.7.3)
先月、美少女戦士セーラームーン展に行ってきました。
3ヶ月もやっているからとのんびりしていたら気づけば6月になってしまいました。
(後日戦士と話したら皆同じ理由でバタバタと6月に行ったみたいでした。)
美少女戦士セーラームーンといえば「なかよし」を購読し、巻頭カラーを穴があくほど眺め、
応募者全員大サービスのグッズを集め、変身用ブローチなどのおもちゃを揃えて戦士に成り切り、
アニメを繰り返し見続けた、幼稚園の頃からの私の中のレジェンド。
いつかセーラー戦士のようなキラキラと輝いた、綺麗で、強くて、勇敢な中学生になりたいと憧れていました。
美少女戦士セーラームーン展にはそんな私の思い出がたくさん展示されていました。
「これ持ってた!」「これ読んでた!」というものばかりで大興奮してしまいました。
実写版のセーラームーンのグッズも展示されていて、感慨深かったです。
どうして、私はセーラー戦士になれたのだろう。
どうしてこんなに素晴らしい漫画の実写版でデビュー出来たのだろう。
憧れて憧れて止まなかった作品に関わることが出来たこと、
13年前、道で初めて小さいお子さんに声をかけて頂いて「私は火野レイ、いつもありがとう!」と
自分の心臓の音が聞こえてしまいそうなほど緊張しながら答えた日のこと、
かけがえのない仲間に出会い、一緒に戦ってきたこと、
この作品で育てて頂いて今があること。
いろいろな思い出が蘇り、初心に戻ることが出来ました。
これからも感謝を忘れず、地道に頑張っていこうと思います。
第19章 30になる前と後
(2016.8.18)
空の青さに幾分秋の気配を感じます。皆様いかがお過ごしでしょうか。
オリンピック、とても盛り上がっていますね。
私もオリンピック見たさに毎日寝不足です…!
(中略)
そんな私もあと数日で本当に30歳です。
「最高の20代にする」という抱負を掲げてこの一年やってきました。
私生活でも大きな変化があり結納に入籍にと気忙しい一年ではありましたが、
仕事だけは何があっても全力でやってきた一年でもありました。
20代最後ということで自分に後悔のないよう、これ以上ないくらい忙しくお仕事をさせていただいて、やりきったのでとても満足しています。
昨年のファミリーミーティングではたくさんのファンの方に来ていただき、一年を通してたくさんの応援を頂きました。
この世界に入るために上京してきて、30歳まで自分なりに少しずつですが成長してこられたのかなと思います。
器用でもないし、特別秀でているわけでもないけれど、本当によく働いたし
一つのことを地道に続けてきて、私にとって悔いのない、素晴らしい20代になりました。
それもこれも本当に支えてくださった方々のおかげだと思います。
ファンの皆様、お仕事でお世話になっている皆様、事務所のスタッフ、友人、家族。
多くの方に支えていただいて充実した20代を締めくくれますことを心から感謝します。ありがとうございます。
30歳の抱負は「恩返し」としたいと思います。
20代を振り返り、改めて一人ではここまで来られなかったと感じています。
周りの人への感謝を忘れず、善い行いができるような歳にしたいです。
応援してくださった皆様にはお仕事で恩返しができるよう、意欲的に作品に取り組んでいきたいと思います。
いよいよ30代ということで体力の衰えがちょっと心配ですが…心身ともに鍛え、良いスタートをきりたいです!
そして2016年8月22日、北川景子はまた一つ歳を重ねた。
(2016.8.29)
ようやくしのぎやすい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしですか。
私は公私ともにたくさんの方にお祝いしていただき、とうとう30歳になりました。
結婚が通過点だったように、29から30になる節目の瞬間もまた通過点に過ぎない。女優・北川景子の人生の記録は30代を迎えても変わらず続いた。それはブログのみならず、こんな形でも残すことに。
(2016.11.4)
なんだか30代に入って、さらにお仕事が楽しくなっている気がします。
年齢を重ねるごとに、少しずつ楽になっているような、色々見えてきたような。
良いことですね。
スタッフからお知らせがありましたが、30歳を記念して写真集を発売いたします。
9月にイタリアに行っていたのはこちらの撮影でした。
今回の写真集ではローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアでロケをしました。
「冷静と情熱のあいだ」を読んでからずっと行ってみたかった、念願叶ってのフィレンツェは本当に嬉しかったです。
もちろんドゥオモも上りました。
イタリアでしか撮ることのできない写真がたくさん撮れて大満足の写真集になりました。
12月には3年ぶりの握手会も行います。皆さんにお会いできることを心待ちにしています。
第20章 まるで最近のように蘇る
(2017.1.25)
年が改まり、厳しい寒さの中にも清々しさが感じられる日々ですが、皆様いかがおすごしでしょうか。
気づけば今年初めての更新でした。
今年もよろしくお願いいたします。
私は仕事始めをし、元気に過ごしています。
今月で阪神大震災から22年でした。
記憶はとても鮮明なので、もう22年も経ったという実感はありませんが
今年も1月16日の夜はなんだか胸騒ぎがしてよく眠れませんでした。
地震については一年中なんとなくどこかで不安に思ってしまうのですが、一月は特に震災について考える時間が長いです。
一日一日を大切に、自分に与えられた役割を全うして過ごしたいと改めて感じます。
2006年から辿り始めた北川景子のブログも、ついに2017年まで来た。それでも4年も前の話。常に最新の情報で溢れるネットの世界。noteも例外ではない。そこに何年も前の昔話を投稿し続けることに意味はあるのか、自分自身に問いかけることもあった。
しかし、北川景子の4年前のブログ記事を辿ると、最近の出来事のように感じて驚くこともある。例えば……
(2017.2.14)
最後に…
本当は静かに見守りたくて書くべきか迷いましたが、事務所の後輩の私立恵比寿中学の松野莉奈さんの訃報にとても胸を痛めています。
未だに信じられません。
まだまだこれからたくさんのステージで輝くはずだったと思うし、たくさん思い出を作るはずだったと思います。
叶うのなら一緒にお仕事もしたかったです。
メンバーやご家族の方のことを思うととても辛いです。
心からご冥福をお祈りいたします。
恵比中・松野莉奈の突然の死。この頃、殺害予告など、アイドル界や声優界に良くない話が立て続けに起き、何度も考えさせられた記憶があるが、もう4年も前なのか……。
ここから先も、最近のように感じる出来事が続くのだろう。
第21章 西郷どん、君の膵臓をたべたい
(2017.4.12)
本日は2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の新たな出演者の発表会に出席いたしました。
私はのちの篤姫こと、於一役をやらせていただきます。
私にとってはNHKの作品も大河ドラマも初めての経験です。
いつか大河ドラマに出演したいとひとつの目標として心の中で思っていましたので、念願が叶いました。
篤姫は皆さんよくご存知の人物だと思います。
このような役をいただき、とても光栄です。
これまで先輩方が演じられた篤姫や、頂いた歴史的な資料などから、篤姫は強くて精神的に自立した女性、
一度決めたことは最後までやり遂げるという筋の通った女性、という印象を改めて受けました。
史実と、中園先生が今回お書きになる篤姫のキャラクターとの融合が今からとても楽しみです。
今日初めてNHKのスタジオのある建物に足を踏み入れ、「ここがNHKかぁ!」と感動しました。
そして会見の後には、知人やお仕事でお世話になっている方からたくさんの「大河出演おめでとう」という連絡があり
改めて大河ドラマの影響力の大きさを感じました。
撮影はまだ先ですが、しっかり準備をして、なるべく早く環境に順応して、全力で役を務めたいと思います。
女優人生14年目にして、ついに大河ドラマの世界に飛び込むことに。NHKにはこれまでドキュメンタリー番組に数回出演経験があるが、意外にも社屋に足を踏み入れるのは初めてだったようだ。
そしてその3ヶ月後。
(2017.7.10)
時間、時、といえば(ちょっと無理矢理すぎるか)映画「君の膵臓をたべたい」の公開ももう直ぐです。
先日は完成披露舞台挨拶を行いましたが、若い方だけでなく大人の方もたくさん来てくださっていたのが印象的でした。
衝撃的なタイトルですが、もちろん、タイトル通りの食べたり食べられたりするようなお話ではありません。
そして決して若者向けの恋愛映画ということでもありません。
わかりやすく言うとセカチューのような、老若男女問わず感動していただけるような映画です。
私はこの映画の試写を見て、若い主演のお二人のお芝居に感動し、生きることとはどういうことなのか?明日から1日をどういう風に生きようか?ということを深く考えました。
1日24時間という皆に平等に与えられた時間の使い方、大切な人と過ごす時間、限られた時間の中で自分で選択すること、選択された人生。
私はどのように時間と向き合おうか。
これからどんな選択をし、どんな人生にして行こうか。
普段の生活の中ではなかなかじっくり考えないことですが、そういうことを自然を考えさせてくれる、考えさせるんだけど清々しく見られる映画です。ぜひ大人の方にも見ていただきたいと思います。
興行収入35.2億円。ご覧になった方も多いと思う映画『君の膵臓をたべたい』も実は2017年公開だった。やはり最近の出来事のように感じる。
ところでこの記事。キミスイの話の前に、こんなことを書いていた。
この6年間とすこし、いい時も悪い時も、どんな時も宝塚を見てきてよかった、宝塚と一緒に時を刻んで来られてよかったと思います。
宝塚という唐突なパワーワード。
ここまで8回にもわたり北川景子のブログを振り返ってきたが、実は構成の都合上、宝塚観劇にまつわる記事をほとんど省略してきた。しかしそれも彼女にとっては女優人生に影響を与えるライフワークとなっていたので、振り返る上で欠かすことは出来ない。
そこで次回は、2012年から続く北川景子×宝塚観劇の歴史を一挙に振り返る。
(Part9につづく)