実に2年ぶりの『後世に語り継ぎたい100人』です。
先週の記事、ほぼ感情だけで書いてしまったので構成も文章表現も語彙力もボロボロなのですが、10以上ものスキをいただきありがとうございました。
この記事に登場する女子アルバイトスタッフや、“文章”に恋をした女性など、彼女たちを見ているとつくづく「社会は女性にとって生きづらい」と思ってしまう。今の仕事(飲食店)から前職(小売業)、前々職(コンビニ)まで遡ると、辞めていく女子(特に20代以下)を数え切れないほど見て来た。中には人間関係や精神的な理由も少なくなかった。やはり心が強くないと社会では生きていけない。アラフォー男の私でも辛いのに、若い女子なら尚更だと思う。
一方で、自身でメンタルをコントロールしながら何とか生きている女性も数多く存在する。そんな女性たちの生き方を紹介するだけでも少しは意味があるのかもしれない。そんな思いを込めて今回はインフルエンサー/ライターの初音さんをフィーチャーする。
最初は部屋のインテリアや雰囲気に癒されるから彼女のインスタを見ていたが、『断片日記』などで詩的な文章力を発揮しているのも魅力の一つだ。
中でも「生きたくなるセット」を紹介する動画が実に興味深い。
そもそも「生きたくなるセット」とは、小原晩著『これが生活なのかしらん』に出てくる言葉である。
この「生きたくなるセット」を初音さんも実践しており、動画では彼女にとってのそれを8点挙げていた。一つ一つ紹介する。
1.空間/インテリアについて考える
まずは部屋のインテリア。一つ一つのアイテムに拘るというよりは全体のバランスや組み合わせで選んでいる。空間全体を引きで見た時に、この形、この色、あるいはこのデザイナーの物がマッチするのでは、バランス良くなるのではと思慮を巡らすことが好きなのだという。
2.日記を書く
実は20年以上日記を書いているという初音さん。彼女にとっては以下の効果を感じているそう。
日記帳は数冊使用しているが、そのうちの一冊が『朝とコーヒーと日記帳』である。これは夜ではなく朝に書くもので、「昨日のふり返り」と「今日やること」の2点のみ、小さい枠内に短めの文章でまとめるというもの。
その『夢を現実にするノート』には以下の内容を書いている。
さらにもう一冊『大切にしたい言葉ノート』も書いており、計3冊の日記を付けている。
3.ツユさん(飼っている小鳥)を食べようとする
4.好きなカフェ、本屋、バーなどに行く
5.散歩、運動する
他にも、家に引きこもる人よりも移動をたくさんする人のほうが幸福度が高いという研究結果が出ていること、散歩をすることで綺麗な花などの新たな発見をするのが好きなのだと語っている。
6.青葉市子、中村佳穂の音楽を聴く
♪アンディーヴと眠って(Asleep Among Endives)/青葉市子(2023)
♪きっとね!/中村佳穂(2018)(※『竜とそばかすの姫』すず役)
7.いちじくを食べる
いちじくは初音さん的には思い出補正もあるだろうが、実際に女性のホルモンバランスを整える効果もあるので、特に女性は摂取したほうが良いのかもしれない。
8.RITSUKO KARITAの香水を付ける
9.おわりに
今年の夏に26歳の誕生日を迎えた初音さんだが、実はその数日前に彼氏と別れたりもしている。また、フリーになる前は仕事でメンタルを削られるタイプだったそうで、今は当時よりは少なくなったが、かといって全くバッドに入らないわけでもない。そんな心の強くない彼女も8つの「生きたくなるセット」を実行することで何とか生きている。1つでも2つでも真似してみれば、少しは元気になれるのかもしれない。
最後に、動画の概要欄を引用してこの記事を締める。