真似してみたい3冊【#愛読書で自己紹介】
山根あきらさんの企画に参加します。
特に感動した本を3冊挙げて自己紹介する企画です。
元々、noteに投稿しようと思ったきっかけは次の通りです。
仕事のメールで相手に意図が伝わらない、誤解を招く表現があるなど、文章力を向上したかった。
本を読んでいるうちに小説の真似事をしてみたくなった。
アウトプットするなら第三者の反応を知りたくなった。
さて、何を書こうか?0から1を生み出す創作はできそうにもない。長編は無理だ。『ショートショート』という短い小説があるのか。たらはかにさんが『毎週ショートショートnote』という企画を行っている。これなら毎週提供して頂けるお題で何か書けそうだ!
そんなこんなでnoteへの投稿が始まり、気づけは1年が経っていました。ということで、今回はnoteにショートショートを投稿する際に特に真似したい本を3冊紹介します。
ついでに、ご紹介する小説家を意識してnoteに投稿した作品もリンクします(本の内容とは関係ございません)
①避暑地の猫(宮本輝)
宮本輝さんは情景描写や心の機微の表現がとても感動的で一番好きな小説家です。さて、本作品はちょっと異質です。宮本輝さんの作品は基本的に『幸福』がテーマなのですが、本作品は『悪』が描かれています。
とある患者が軽井沢で起こった子どもの頃の出来事を医師に独白する内容なのですが、陰湿で薄暗い感じであるにもかかわらず、話にどんどん引き込まれてしまいました。
宮本輝さんを意識してnoteに投稿した作品はこちらです。
②陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎)
伊坂幸太郎さんのどの作品にも共通したウイットに富んだ会話が好きです。ユーモアがあって気の利いたセリフを書くことができたら面白いだろうなと作品を読むごとに思ってます。
本作品に登場する4人、嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女、いずれもキャラが立っていて、疾走感のあるストーリーがとても楽しいです。
伊坂幸太郎さんを意識してnoteに投稿した作品はこちらです。
③レベル7(宮部みゆき)
宮部みゆきさんは色々なジャンルの小説を書かれていて、どの作品も面白いです。今回は真似してみたい本ということで『レベル7』を選びました。
特に冒頭の部分が好きです。『記憶喪失の男が目覚めると隣に女が寝ていた』と書くと何だか性的な感じがしますが、本作品はそうではありません。
知っているはずなのに思い出せない、思い出せそうで思い出せない気持ち悪い情景描写がとてもリアルで、今まで味わったことのないゾクゾクした気分でグイグイ引き込まれました。とても真似できない描写です。
宮部みゆきさんを意識してnoteに投稿した作品はこちらです。
以上、真似してみたい3冊でした。基本的にnoteに投稿しているショートショートはどなたかの真似をしています。あと、遊び心で小ネタを仕込んでいたりもします。わかって頂ける方にクスッと笑ってもらえれば嬉しいなと思ってます。