熱共スタジアム【浦和レッズ】【エッセイ】
今シーズン初めて埼玉スタジアムに参戦した。J1リーグ第17節、浦和レッズ対ヴィッセル神戸戦。前節までの浦和レッズの成績は7勝3分6敗で勝ち点24。首位との勝ち点差は11だ。
いつも通り東川口駅から埼玉高速鉄道(南北線直通)に乗り換え、浦和美園駅に向かう。
『GoGoReds!デー』が開催されており家族連れや部活仲間同士の団体が多かった。世代を渡り継続してリピーターを増やすことが重要だ。我が家は一代限りになってしまったが…(ちなみに一人で観戦する『ピンサポ』も多い)
ゴール裏から弾幕が張られた。そう、その通り!結果は伴っていないが、ヘグモ監督の戦術は浸透してきている。
昨シーズンは堅守で理不尽ホセ・カンテ選手頼みのサッカーで攻撃に迫力がなかった。今シーズンは守備にほころびがあるものの、攻撃シーンが確実に増えている。いわゆるお尻が浮くシーンが多くて、見てて楽しい。
わざわざ英語の弾幕を張っているのは外国人スタッフや選手を意識していると感じられる。
いよいよ、キックオフ。試合中のピッチ内の写真撮影はNGだ。前半はイマイチの展開で15分に失点。オラ・ソルバッケン選手は2回チャンスが訪れたが決めきれず…
後半からグスタフソン選手がアンカー、中島翔哉選手が左ウイングに入る。そして、オラ・ソルバッケン選手が右ウイングに移動。この選手交代が見事に的中!
後半16分、ソルバッケン選手がカットインして中央の翔哉選手へパスがつながり、コントロールシュートがゴールに収まる。
「うおおおおおぉぉぉぉぉーーーーー!」
そう、そう、これが見たかったのだ!スタジアムは沸騰して押せ押せの状態。ソルバッケン選手は右の方が迫力がある。ミギバッケン!
後半21分、翔哉選手がテクニックを披露してボールをキープするとスタジアム全体がどよめく。そのまま左サイドをドリブルで駆け上がるとスタジアムが更に沸く。やはり楽しそうにプレーする翔哉選手には華がある。観戦に来ていたサッカー少年・少女たちが目を輝かせていたことだろう。
前半とは打って変わって後半は攻撃的でとても面白い試合だった。勝ちきれなかったのは残念だが。それでも首位との勝ち点差は10となり、まだまだ優勝は狙える位置にいる。
今回スタジアムに行って印象的だったことがある。ゴール裏サポーターの雰囲気だ。
ここで質問。サッカー観戦のアンケートで「もう行きたくない理由」でどんな回答が多かったかご存じだろうか?それは「近くの人の観戦態度が悪い」だそうだ。
いままでのゴール裏サポーターは、前節首位の町田に負けて、今節3位の神戸に引き分けたとなると少なからずブーイングが発生していたはずだ。
しかし、ゴール裏サポーターは「ここが踏ん張り時 ブレずに突き進もうぜ」の弾幕を掲げ、選手入場前と後半開始前に指定席に来て「席を立って選手を迎えましょう!」と呼びかけ、試合終了後には拍手で選手を迎えた。
とても、いい雰囲気だ。
過去のように狂気じみた熱狂的なスタジアムも好きだが、今日みたいなゴール裏も指定席も共に熱を込めて応援する『熱共スタジアム』に明るい未来の可能性を感じた。
ここのところ、浦和レッズのネット記事に対してコメント欄で何かと「浦和がー」とか「浦和サポが-」とか炎上しているのを見てうんざりしていたが、スタジアムに来てそれが払拭できて良かった。
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