大学生時代6 「代返(だいへん)」

工学部といえど、教養科目として、文化系もありました。
ただ、工学部の授業とくらべ
一般教養科目は甘かったのですね。

授業の始めに出席簿を読み上げ、返事をすれば出席とみなします。
出席日数が規定数をみたせば
授業を受けなくても単位がとれます。

そこで流行ったのが、人に返事を頼む「代返」

私は6人もの知り合いに代返を頼まれました。
あいうえお順なので知り合いは近くに固まります。
そこで私は、「高い声」「低い声」「長く流す声」「短く切る声」など、7つの声を駆使して返事をしました。

私は最後まで授業を受けていたのですが、代返を頼んだ連中は、どこかに遊びに行きました。

全員単位を取ったので、私の代返は成功したようです。