セイタカの夏に
家の裏の雑草が、恐ろしいほど伸びた。
生えはじめのころに気がついて、抜かなきゃなあと思っていたら暑くなってきて、気がついたら背を越されていた。
猛暑で人間はへとへとなのに、植物は強い。
調べてみると、背高泡立草のようだ。
秋に咲く黄色の花のイメージしかなかったから、同一草物(?)とは思わなかった。
大きいものは3mくらいになるらしいから、これからもっと伸びるかもしれない。
ちょっと楽しみ。
いや、実がなる前に抜かなきゃいけないとは分かっているのだけれど…
先日、公園で、青の竜舌蘭(アオノリュウゼツラン)というのを見た。
数十年ぶりの開花とのことで、早速見に行ってみると、花よりも、その大きさに驚いた。
7.5mもあり、まさに、樹木のように見上げる感じ。5月には4mほどだったのが、一気に伸びて開花したらしい。
熱帯夜が増えたせいで日本でも開花するようになったらしいのだけれど、その姿はまさに南国の花、という感じで、日本もついにここまで…と、しみじみ感じたのだった。
不安になるほど暑い日々。
でも、明日から、また働かないと。
虫けらのけらってなんださっきから雀がとなりを歩いてくれる
(2024.8.3日経歌壇・穂村弘選)