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maki121416
今年もわずか?
10年日記を眺めていたら、去年の今頃の欄に、
「今年がなかなか終わらない」
と書いてあって、ちょっと笑ってしまった。
毎年のことだけれど、師走は特に仕事が立て込んで、冬休みの背中が遠い。
当時は悲壮な思いで書いていたのだろうけれど、一年経ってみれば多少笑えるようになるのだから、本当に、時間は何よりの薬だと思う。
最近急に寒くなって、地域猫達にも会えなくなったと思っていたけれど、去年の日記をみると、今頃の時期も結構遭遇している。
今年もまた寒さが緩むときがあれば、チャンスはあるのかも。
まだ少し暖かかった頃、引っ越す前の町に久しぶりに行ったら、地域猫のシロ子に会った。
本来は真っ白の猫なのだけれど、どこに入り込んだのか、灰かぶり猫みたいになっている。
宮沢賢治の「猫の事務所」というお話に、かまどで寝るせいでタヌキみたいな見た目になってしまう「かま猫」というのが出てくるのだけれど、そんな感じの仕上がりだ。
シロ子、まだもらい手がないんだなあ。
もう年だし、この冬を越せるのか心配だ。
シロ子頑張れ、私も、あと少し。
窓辺には猫の代わりにまっしろなスニーカー二つならんでいます
(2024.12.14日経歌壇・穂村弘選)