見出し画像

今年もわずか?

10年日記を眺めていたら、去年の今頃の欄に、
「今年がなかなか終わらない」
と書いてあって、ちょっと笑ってしまった。

毎年のことだけれど、師走は特に仕事が立て込んで、冬休みの背中が遠い。

当時は悲壮な思いで書いていたのだろうけれど、一年経ってみれば多少笑えるようになるのだから、本当に、時間は何よりの薬だと思う。

最近急に寒くなって、地域猫達にも会えなくなったと思っていたけれど、去年の日記をみると、今頃の時期も結構遭遇している。
今年もまた寒さが緩むときがあれば、チャンスはあるのかも。

まだ少し暖かかった頃、引っ越す前の町に久しぶりに行ったら、地域猫のシロ子に会った。
本来は真っ白の猫なのだけれど、どこに入り込んだのか、灰かぶり猫みたいになっている。
宮沢賢治の「猫の事務所」というお話に、かまどで寝るせいでタヌキみたいな見た目になってしまう「かま猫」というのが出てくるのだけれど、そんな感じの仕上がりだ。

シロ子、まだもらい手がないんだなあ。
もう年だし、この冬を越せるのか心配だ。 

シロ子頑張れ、私も、あと少し。


窓辺には猫の代わりにまっしろなスニーカー二つならんでいます
(2024.12.14日経歌壇・穂村弘選)

いいなと思ったら応援しよう!