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恋と題詠

恋の歌には、縁がない。
作るのはもちろん、お気に入りの歌を書きためたノートを見ても、恋の歌は、ほとんどありません。
でも、やっぱり王道は恋の歌なんだろうなと思っていたら、最近はそうでもないようです。

今の短歌の世界では「恋愛」に関する歌には逆風が吹いている状況…(中略)…世代を問わず全般的に、恋愛に対するテンションはかなり低くなっているように感じられます。

NHK短歌テキスト2022.9
穂村弘「あの人と短歌」

自分が恋の歌を作ることは、この先もないだろうなと思っていたのですが、先日のNHK短歌のお題が「恋のはじまり」だったので、さすがにこのお題で恋を詠まないわけにはいくまいと、無理やりひねりだしたのでした。

なんとなく詩集の棚で立ち止まりいつもの書店は光に満ちる

苦吟した?甲斐あって、テキストで江戸雪先生に添削してもらえました。
元は、「立ち止まる」と「光に満ちて」だったのですが、二文字変えるだけで、かなり印象が変わります。
「立ち止まる」だと、いつも立ち止まっているように読めるとの指摘、ほんとですね…

題詠は苦手だけど、普段の自分にないものを引き出してもらえるから、やっぱり大切。
これからも、続けよう。


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