コロナ禍はギャップイヤーで、コロナ明けは社会人1年目だった by2020年卒

ギャップイヤー(gap year)とは、大学卒業から就職するまでの間に1年間を設けること。社会人になる前に猶予期間をつくり、ボランティアや留学などの経験をする、という趣旨のものである。調べてみると、大学入学前というパターンもあるそうだ。

「ギャップイヤーいいなぁ〜(というよりモラトリアム期間伸ばしてえ)」と心の中でも叫んでも、実際に行動に移すことは難しく、2020年3月に大学を卒業。4月1日に入社して、晴れて社会人の仲間入りを果たした。モラトリアム期間の終了である。お疲れ様でした。


っと思ったら、3日後に緊急事態宣言が発令されて、翌日から休業体制に突入。そう、これが噂のコロナ入社です。
コロナ禍での新入社員への対応は会社によって様々であったが、弊社の場合は会社は、休みだけど給料はもらえる、という感じだった。当初は2週間ほどの休業体制が、延長に延長を重ねて8月に。役半年間ず〜っと休みだった。8月以降も、出社は週に2,3日程度。あとはただの休みだ。

あれ、これってギャップイヤーじゃね?

後から振り返ってもそう思うし、何なら当時もそう思っていた。
もちろん、ボランティアやインターンみたいな意識高いことはしていないし、留学なんてもってのほか。何をしていたのかというと、ひたすらブログを書いたり、当時付き合っていた彼女の家に入り浸ったり、めちゃくちゃ旅行したり…。大学生活の延長戦。引き続きモラトリアム期間を謳歌させてもらった。
言うまでもないが、コロナ禍を肯定するつもりは微塵もない。が、結果的にそこにギャップイヤーのような状態が発生して、それをフル活用したことは認めざるを得ない。


自分にとって2020年(社会人1年目)はギャップイヤーの年であり、大学生活の延長戦であり、社会人に片足突っ込んだ年であった。
2021年(社会人2年目)はギャップイヤーと本格的な社会人の間の年であった。ギャップギャップイヤーというべきか、ギャップイヤー2年目というべきか。
2022年(社会人3年目)は、ようやく本格的に社会人なった年であった。コロナ禍が終わり、多くの友人と遊びに出た。友達ともいっぱい旅行したし、1人でもたくさん旅に出た。深く心に残るような旅もできた。前年に学生時代から付き合っていた彼女とも別れ、そういった意味でも大きな区切りであった。同年の10月は、人生のピークなんじゃないかと思うくらい濃い1ヶ月だった。キラキラしていた。たぶんこれは、実質社会人1年目のキラキラ。
2023年(社会人4年目)は、昨年のキラキラを再現しようとして、けれども超えることができなかった年だ。そりゃ、同じようなことをやっても、超えられるわけがないよな。ましてや昨年は実質社会人1年目(+3年目の地位を持ったチート仕様)なんだから。
2024年(社会人5年目)は、今のところ順調に推移している。適度に新しいことにも挑戦している。相変わらず旅ばかりしている。ブログも少しだけ伸びてきた。


変則的なギャップイヤー(2020年と2021年)と、変則的な社会人1年目(2022年)。
どちらも、自分にとって非常に大きかった。
では、どちらが楽しかったかと聞かれたら、後者(2022年)と答えるだろう。ギャップイヤーも良かったが、それ自体が人生の主役になることはない。あくまでもモラトリアム期間の延長戦。つなぎなのだ。

2020年卒。コロナ入社。ギャップイヤー。

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