強烈なキャラクターに元気をもらえる!
軽快な主人公の心の声が、リズミカルで楽しく元気をもらえます!
応援したくなるし、凄い好きになるキャラクターです!
読み終わる時に、「まだ終わらないでくれーーーーーー」と思ったのは久しぶりです!
その作品が原田マハさんの『ロマンシエ』です!
可愛い表紙と強烈なキャラクターから元気がもらえる笑える本でした。
「ロマンシエ」はフランス語で「小説家」と言う意味で、小説家が物語の中心でした。でも、やっぱりそこは原田マハさんらしくリトグラフなど絵画の話がしっかりでてきます。ちょうどヴァロットン展でリトグラフを調べていタノですが、リトグラフがあまりできていなかったので、わかりやすく解説されていて勉強になりました。また、工房でどのような道具を使って作成されているかの話もかかれており、少しどんなところか理解できたのもよかったです。
あらすじ
大好きになる強力なキャラクターたち
のっけからバタバタな独り言が面白い主人公美智之輔!本書はこの主人公の語りで話が進んで聞きます。
美智之輔が自分で自分の行動や妄想等にのりつっこみしていてテンポが良く、すらすら読めました。小説でこんなに楽しくて笑うことはないと思うくらいいいキャラクターです。色々な悩みもあったりしますが、前向きに捉えていく姿勢に惹かれます。主人公を応援したくなります。
主人公以外にも、猪突猛進な強烈な宇佐美、なぞのハルさん、サキちゃん、ムギさん魅力的なキャラクターばかりなので読んで楽しんでください!
本を読んでいるとパリはすごい素敵なところで、カフェの描写はもちろんでしたが、芸術家や様々なジェンダーや日本人などを受け入れてくれて生きやすい環境だと思いました。
実際には大変なところもあるでしょうが、それでも、海外という場所で挑戦者を受け入れられるジェンダーも関係なく、自分を知らない人がいる環境に身を置けるのは羨ましいなーと思いました。
アートシーンの話は少ないですが、パリの魅力や楽しいキャラクターを観て元気がもらえる小説でした。