とりとめのない話

強い衝動があるわけではない。
ひどく鬱屈した何かがあるわけではない。

書く動機が特に思い浮かばないのに、何故か文字を並べている。暇つぶしに近いものだろうか。暇ではないが、暇しかない。

頭をすっきりさせたい気持ちがある気がする。体調が万全じゃないせいか、頭が若干重い。
膿を出す代わりに文字を吐き出すのだ。

とりとめのない文章を。頭を使わないでいい文章を。

いつからか詩が好きになった。全部の詩が好きなわけではないが、詩に感動できるようになった。
進歩なのか退化なのかはわからない。感受性が広がったのであれば進歩と言えるだろうが、心が詩に感じ入る必要性を求めるほど弱っていっているとするなら退化になるだろう。

谷川俊太郎とか大岡信とかの少し長めの詩が好きだ。俳句や短歌は短いから、味わおうとすると少し疲れてしまう。
長めのやつだと、ものにもよるが、読んでいるうちにリズムと情景、旋律が自然と入ってきてくれる。文字を見ているだけのはずなのに、それ以上の何か広大なものがあらわれる。あの瞬間が好きなのだ。

ゆったりとした時間の中で、自分だけの世界を広げる。そんなことをしているときが一番心が落ち着いている。
子どものときはそんな時間ばかりだった気がする。追い立てられるわけでもなく、何か面白いものを見つけて遊び続ける。疲れたら寝ればいい。
のびのびしていた、はずだ。
日向を走っているときや、夜に布団の中で本を読んでいるときは、今でもそんな感覚になれている気がする。リラックスだ。


よく寝られますように。

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