子どもの心を傷つけないために!親の心のクセを直す方法
「認知の歪み」という言葉を聞いたことがありますか?
これは簡単にいえば「心のクセ」です
認知の歪み(心のクセ)とは、物事や現実を正確に捉えていない思考のことです。誰にでもある程度存在しますが、その程度が強いと、人にストレスを与えたり、ストレスや不安、うつなどの精神的な問題を引き起こしたりする可能性があります。しかし、正しい知識と方法で克服することができます。
では、心のクセをチェックをしてみましょう。
①自分の失敗や短所を過大に考えて、長所や成功体験は過小に考えしまう。
②他者の成功ばかりを過大に評価し、「自分は何もできない、劣っている」と考えてしまう。
③子どもの失敗ばかりに目がいってしまい、成功体験を過小に評価してしまう。
④わずかな、よくない側面にこだわって、その物事や相手自体を受け入れくなってしまう。
⑤根拠はないが、悲観的・否定的な予測をしてしまう。
⑥子どもが何かを失敗したり、間違ったりすると、すぐに「この子はダメだ」と決めつけてしまうことがある。
⑦自分の都合の良い情報や証拠ばかりを探し、都合の悪い情報や証拠は無視してしまう。
⑧子どもの良い面よりも、悪い面ばかりに目がいってしまう。
⑨自分の価値観や考え方と異なるものを受け入れることができず、否定的に捉えてしまう。
⑩子どもの多様性を理解しようとせず、自分の価値観や考え方を押し付けてしまうことがある。
⑪自分の考えや気持ちが正しいと思い込み、他者の考えや気持ちを理解しようとしない。
⑫子どもの意見や考えを尊重せず、自分の考えややり方を押し付けてしまうことがある。
いかがでしたか?
あてはまったものが多いほど、私たちの心のフィルターが、現実を歪めて捉えてしまっているのです。まるで、眼鏡のレンズが曇ってしまい、世界がぼやけて見えるようなものです。
認知の歪(心のクセ)が強い人は、自分にも厳しく仕事などで成果を上げている人も多いですが、その価値観を他人に押し付けようとする傾向が強いです。
そのため、人間関係で衝突を引き起こしたり、相手を知らない間に苦しめたりする原因となります。
思考や習慣の内容の良し悪しにかかわらず、それを他人に強く強要してしまう行為が傲慢と捉えられてしまうのです。
自分の価値観を人に押し付けてしまうこと自体が、認知の歪み(心のクセ)であるという意識を持つべきです。
人はだれしも、多少なりとも認知のゆがみ(心のクセ)をもっています。
それに気づいて修正できると、自分だけでなく、自分のまわりにいる人たちも幸せ暮らしていくことができます。
認知の歪み(心のクセ)の改善は最大のアンチエイジングとも言われています。
では認知の歪み(心のクセ)にはどんなものがあるのでしょう?
べき思考
あるべき姿や規範を基準に、現実を判断する思考のことです。例えば、「宿題は皆やらねばならない」というべき思考を持っている人は、宿題をやってこない子どもを「悪い子」と判断してしまう可能性があります。
白黒思考
物事を0か100で判断する思考のことです。例えば、「テストで100点を取らなければダメだ」という白黒思考を持っている人は、99点を取ったとしても「ダメだ」と判断してしまう可能性があります。
過小評価・過大評価
自分の長所や成功体験を過小に評価し、短所や失敗体験を過大に評価する思考のことです。例えば、テストで100点を取ったとしても、「運が良かっただけ」と過小評価してしまう可能性があります。
心のフィルター
わずかな、よくない側面にこだわって、その物事や相手自体を受け付けなくなってしまう思考のことです。例えば、誰かの良いところをたくさん見かけても、その人の失敗やミスだけに目を向けてしまい、その人を否定的に捉えてしまう可能性があります。
結論の飛躍
根拠はないが、悲観的・否定的な予測をしてしまう思考のことです。例えば、テストで良い点を取れなかっただけで、「もうダメだ」と結論づけてしまう可能性があります。
選択バイアス
自分の都合の良い情報や証拠ばかりを探し、都合の悪い情報や証拠は無視してしまう思考のことです。例えば、自分の考えを正当化するために、自分の意見や考えに賛同する情報ばかりを集めてしまう可能性があります。
過剰適応
自分の価値観や考え方と異なるものを受け入れることができず、否定的に捉えてしまう思考のことです。例えば、自分の考えと異なる意見を聞いたときに、「その人とは話が合わない」と切り捨ててしまう可能性があります。
自己中心性
自分の考えや気持ちが正しいと思い込み、他者の考えや気持ちを理解しようとしない思考のことです。例えば、自分の考えが通らないと、相手を否定したり、攻撃したりしてしまう可能性があります。
認知の歪み(心のクセ)を改善するためには、まずは自分の認知の歪み(心のクセ)に気づかないといけません。
認知の歪み(心のクセ)を認識するためには、以下の方法が有効です。
日記やノートに、自分の考えや行動を書き留める
信頼できる人に、自分の考えや行動を聞いてもらう
認知行動療法などの専門家に相談する
認知の歪み(心のクセ)を改善するためには、以下の方法が有効です。
物事を多面的に捉えるようにする
自分の考えや行動を客観的に見つめ直す
自分の考えや行動を修正する
学校の先生は、認知の歪み(心のクセ)をもってる人が多いなど感じます。
それが原因となってストレスとなり、SNS等で愚痴ったり、批判したりして発散しているのだと思います。
これはもう健全な精神とは言えませんね。
自分の認知の歪み(心のクセ)を改善することで、子どもたちや同僚、パートナーの個性を尊重し、一人ひとりの成長を支援することにつながるでしょう。