「お金がなきゃ亅からの開放

私は今から2ヶ月ほど前、8月末まで職業訓練学校に通っていたのだけれど。
今現在は“無職”だ。

今思えば訓練期間中は、日々の授業に就職活動に、と、本当によく頑張っていたと思う。
午前中は学校に行き、午前の授業が終わり次第慌ててバスに乗り込んで、その後電車を2本乗り継いで自宅に戻る。
持参する書類や受ける企業を再チェックして、食べ物を頬張ってから衣服を着換え、面接先へ…

そんな事を繰り返したりもした。

それもこれも、訓練が終わってからスムーズに新しい仕事に向かいたかったからだ。
訓練中は給付金を頂いて勉強に集中することもできるけれど、
それが終わってしまっては給付金もなくなる。
「訓練のある今のうちに、訓練生同士で励まし合える今のうちに、何とかして近い将来に就ける仕事を決めたい」
そんな気持ちだった。

けれど、結果はどこにも就職が決定せず。
「こんなにもヤル気があるのに、どうして決まらないんだろう…」
向けどころのない気持ちだけが募って行った。

そして、現在。
未だに仕事には就いていない。
「訓練期間中に就職先を見つけないとヤバい。じゃなけりゃ、絶対にお金にも、生き方にも困る。」
そう思っていた。

けれどもどうだ。
卒業してから2ヶ月近く経つけれど、
結構幸せを感じている自分が居る。

今振り返ると、これまでの期間は実は必要な期間だったのかもしれない。
フルタイムの仕事を抱えていては、気づけなかっただろうこと、取り組めなかったであろうことに、色々と気付くことができた。

そのうちの一つが、「お金」についてだ。
「お金がなきゃ幸せでは居られない」、そう思っていた。
まぁ現在困っていることが皆無ではないけれど、
無いなら無いなりに、できることは多い。
無いからこそ、できることを探すようなアイディアも湧いてくる。

「まぁお金はあった方が自由度は高いだろうけど、あればあったなりに、無ければ無いなりに、私は幸せに生きられる。
どっちにしろ、私は幸せだ。」
そう実感できたことが、
今回最大の収穫かもしれない。