見出し画像

悪夢の民主党政権を再評価する風潮

昨年末以降、政治資金問題に絡み何故かSNS上では何故か民主党政権は良かったとする投稿が目立っていた。最近もそういった投稿がトレンドに上がることがある。例えば、子育て世帯への支援や高校無償化の実施を上げるだけでなく、先月まで話題になっていた円安の話に関しても民主党時代は円高で海外旅行に行きやすかった、実質賃金も今よりも高かった等様々だ。

しかし、実際の民主党政権がどうであったか当時を振り返るととてもそうだとは思えない。そもそも、それほど素晴らしい政権がなぜ3年足らずで終わってしまったのか。結局のところ、喉元過ぎれば熱さを忘れるで国民から民主党政権の記憶が薄れていってしまっているのだろうと思う。その結果、第二の民主党政権再来の危険性が高まる。

民主党政権時、私は就職活動をしていたので記憶に深く残っているのだが、当時の政権は経済に関して有効な策を打ち出せず右往左往していた。そのせいで就職率も上がらず、給料が安く待遇が悪いところでも良いからとにかく内定を取ろうという風潮が学生たちの間にあった。なので私自身民主党政権に良い記憶などなく、再びあのような政権が誕生することは御免だ。

民主党政権がそもそもどのような政権であったのか、まず鳩山政権においてはリーマンショックからの経済政策を打ち出せず、更に沖縄の普天間基地移設を巡りアメリカとの外交関係を悪くした。また、菅政権では尖閣諸島漁船衝突事故に関し、漁船の船長をすぐに釈放して中国に付け入られた。東日本大震災の時には、菅総理自身が被災地に入り現場を混乱させた。結局、菅政権は被災地復興も絡み党内紛争が発生して退陣に追い込まれた。その後の野田政権時には党内紛争でついに、小沢一郎ら50人余りが離党する事態になった。

民主党政権というのは結局のところ、政権の運営自体が出来ておらず問題が発生した際にもハチャメチャな対応で状況を悪化させた。第一に、民主党という政党すら制御できていない有様で政権を取ってしまったために遅々として何もできない政権になったのだろうと推察する。(民主党の党内紛争は旧社会党時代のものを引きずっていた。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?