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【超!!激熱ディープなお一人様女子旅記録】 47度の「福島県 飯坂温泉」で ド昭和時代にタイムトリップ  〜温泉沼は続くよどこまでも〜

鳴子・秋保と並ぶ奥州三名湯のひとつ
飯坂温泉に初めて行ってきました。

こちらの温泉、
源泉は熱く、湯口の温度で約45度から65度で供給されています。
地元の方々は温泉が熱くないと入った気がしないと口をそろえます。

単純泉で
関節痛や疲労回復に効くとされています。

冬も終わりを迎える今、
熱い温泉にチャレンジしてみようではありませんか!

新宿から高速バスで福島駅まで。
福島駅からは
レトロな車両が可愛い
福島交通飯坂線。


20分ほどで到着です。

まずは町を散策です。
駅を出てすぐの「十綱橋(とつなばし)」は
大正4年に建設された日本最古級の鋼製アーチ橋だそうです。


駅前の広場には
「日本最初のラジウム発見の地」の碑があります。


上に乗っているのはラヂウム卵の像

さぁ、外湯巡り!
目の前に見える波来湯に早速。
混んでいて入場待ちでしたが、すぐに名前を呼ばれて入ることができました。


波来湯 300円
6時〜22時 火曜日定休

源泉そのままの熱湯と加水のぬる湯
2つの浴槽を備えている波来湯。
「ちょっと熱め」が好み、としている私
難なく熱湯に浸かることができました。

さすが福島の数ある温泉でも
有名所の温泉、

お湯が肌に馴染むようで滑らか温質。

上がった後、めちゃくちゃ汗が出て止まらず…

濡れた服が冷えてくる前に次のお湯へ、と
鯖湖湯に向かうも定休日でした。


鯖湖湯 200円
6時〜22時 月曜日定休

それにしても
風情がある町です。
歩いているだけで気分アゲアゲ。

ラヂウム卵の無人販売ロッカーを見つけて
購入しました。


次に向かったのは
公衆浴場 熱さ番付の「令和4年度初場所」で
熱さ大関の「仙気の湯」。


公衆浴場 熱さ番付


仙気の湯 200円
6時〜22時 木曜日定休

先ほどの波来湯は小結、との事です。
さてどうでしょう。

こちらも
熱湯とぬる湯、二つの浴槽がありました。

波来湯で熱湯が全然平気だったので
意気揚々と「熱湯」浴槽へ…

大変、熱うございました…!
それでも痩せ我慢して100、数えました。
上がったら太腿の毛細血管が網目状に。
久しぶりに見ました。

さらに汗ダクダク、化粧も跡形も無い状態で
本日のお宿にチェックインです。

選んだお宿は創業が大正8年
飯坂温泉駅の川向いの川岸に建つ
大正昭和時代を彷彿させる
レトロ感満載が売りの橋本舘さんです。

橋本舘。

引き戸の自動ドアの向こう
光差す明るい赤絨毯のロビーには
アンティークでゴージャスな
ソファーとテーブルが並び
優雅な雰囲気に包まれます。


たくさんの振り子時計が出迎えてくれます。
どこでどんな時を刻んで来たのでしょう。

そして古い時計や鏡台
レトロな家具にオルゴール
レコードプレーヤーなど
これでもか、と
たくさんのアンティーク家具が目に飛び込んで来ます。


時間が止まったかの様な感覚に包まれ
非日常感たっぷりです。

こちらのお宿、
玄関からのパッと見は単純な二階建てのように見えますが
橋から撮った全景を見るとわかる通り5階建て。玄関、ロビーは4階扱いです。


橋本舘全景。

4階ロビーから
ギシギシ鳴る薄暗い階段や
廊下を降りて行くつくりも
ノスタルジックで楽しい。


とにかくここのお宿
外観も内装も調度品も飾ってある電化製品も
たくさんの振り子時計
ステレオも有名人の写真等々も
…どこからもどこまでもレトロ感満載!!

それなのに埃が一切なく
綺麗に保たれています。

古さ・渋さと綺麗さ
居心地の良さを兼ね備えた
素敵な宿でした。

客室は川沿いで見晴らしが良いです。


畳に絨毯、まんま昭和のお茶の間。


窓を開けたら
穏やかな青空が広がっていました。

部屋の目の前を摺上川が流れています。
その向こうには飯坂温泉駅。


浴場入り口。

浴場は一階です。
あちこち段差があって「バリアフル」。
足元に気をつけて…


お風呂はもちろん
名湯飯坂の「源泉かけ流し天然温泉」。

女湯は小さめの内湯ひとつです。


女湯。
川の流れと駅のホームの音が良く聞こえます。

飯坂らしい熱湯を堪能できました。

飯坂温泉の湯は激アツと言われますが
こちらのお湯は「ちょっと熱め」が好きな私が
最も心地よいと感じる温度でした。
おそらく44度〜45度かと思います。

(少し前まで私は熱い温泉が好きだと豪語しておりましたが、野沢温泉や湯田中・渋で
手も入れられない程の源泉に負けを認めて
今では「ちょっと熱め好き」と名乗っています)

熱めのお湯なのですが
それでもなぜかなめらか。
湯あたりもしないので滞在中何度も何度も入りました。

男風呂は広くて湯舟が二つあり
熱い湯とぬるめの湯になっています。

下の写真の手前が熱湯。奥の大きい浴槽がぬる湯。
お願いして見せていただけました。


立派な造りの男風呂に対して
女風呂が簡素なのは
男尊女卑思考の名残り、
歴史ある温泉浴場のあるあるですね。


男湯。

お宿のお風呂から出て
部屋でスマホをいじっていたら 

知り合いの温泉ソムリエさんが
ついさっきまで駅前の「つたや旅館」さんに
いたことが判明。

後を追うように
つたや旅館さんのお風呂に入りにいきました。


つたや旅館
立ち寄り湯500円
10時〜20時

青いタイルが素敵。
鯖湖湯と同じ源泉というこちらのお宿のお湯は
さらにぬるいように感じました。

女将さん曰く、年々温度が下がっている傾向にあるとのこと。
もちろん良いお湯です。

お宿に戻ったら夕暮れの素敵な風景が。
川面に映る駅の灯りが綺麗です。

食事は別フロアの客室を
個室として用意して頂けます。

夕食は日常的な内容の
スタンダードコースという事でしたが

福島野菜の「しのぶ菜」のお浸しに始まる
山菜、野菜の数々
歯応えあるお蕎麦。
お米は会津産のひとめぼれ…。

素朴な家庭料理、こういうのが良いのです。

夕食。


飲み物やお茶、この黒電話でフロントにお願いします。
座布団が可愛い。

食事処として利用した客室の目の前には
橋本館の名物の一つ、
3階のファミコンコーナーがあります。
実際にゲームできるそうです。


今や死語となった「ファミコン」
遊べるのは日本でも
今はここだけかもしれないみたいです。


朝食も日常的な内容ながら最高。
飯坂温泉名物
ラジウム玉子もいただくことが出来ました。


朝食。

お宿のお風呂が朝9時でクローズした後は
歩いて1分の導専の湯へ。


導専の湯 200円
6時〜22時 金曜日定休

ここも「熱湯」「温湯」2つの浴槽がある共同浴場です。
なんだかんだ言って
逃げ場の無い激アツ湯にビビってるのがバレますね。

さて、導専の湯。
熱さ番付では関脇です。

教訓?を活かしてぬる湯から…と
「あっっつ!!!!!」

ぬる湯の浴槽の加水用蛇口が閉まっており、
熱湯もぬる湯も温度計は47度を差しておりました。


浴室の造りは仙気の湯と導専の湯同じです。
真ん中のウサギさんも一緒。

なんなら隣の熱湯浴槽の方が
入りやすかったくらい…

またまた痩せ我慢で100カウント、
汗だくに浴衣で風が心地よく
お宿に戻ってチェックアウト。

ここには
静かに寛げる空間と良い温泉
必要以上の接客はされずとも
とても丁寧な対応がありました。

温泉に浸かって
日々の疲れを落とした後
部屋から十綱橋と真下の摺上川を眺めながら
のんびり極上の時間が過ごせました。


源泉が出ているのは
リスの手元からではなく
右下のパイプからです。


福島県 飯坂温泉 橋本舘
泉質:単純温泉
泉温:58.5℃
PH値:8.48
入浴可能時間:チェックインから翌9時まで

宿泊日:2023年2月27日(月)   
 一泊2食スタンダードプラン9,650円 +入湯税150円

#ハマった沼を語らせて

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