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小説『優駿(上)』の感想を書き損ねた
noteのネタが枯れ始めるとライフワークの読書を題材にしがちなのですが、その中でも読書感想文は比較的書きやすいと思っています。
自分の頭の中にあることをお出しすれば足りるので、細かい裏付けとか確認しなくてもある程度ババッと書けてお手軽です。
いつか出そうと思っていた感想のうちのひとつに『優駿(上)』がありました。
下巻を読んでから…と思っていたフシもあり、なんとなく出せずにいたのですが、まさかのタイミングで事故が起きてしまいました。
2024年4月10日にJRAの藤岡康太騎手が落馬を原因として亡くなられました。
あまり熱心ではありませんでしたが、私もたまに競馬を見ることがあったので少なからずショックを覚えました。
そのニュースを聞いたときには『優駿』のことはすっかり忘れていたのですが、読書メーターを見返しているときにあまりのタイミングに驚きました。
『優駿(上)』はオムニバス形式で競馬をめぐる複数の人々の生き様が描かれるのですが、そのなかで騎手が落馬して命を落としてしまう展開があります。
今回の実際の事件とは似ても似つかない内容ですが、小説内でも重く苦しかった事件が現実に起こるとこんなにも悲しいのかと、私に直接関係のある事柄ではありませんがこの身をもって痛感しました。
思い返せば下巻に手を出していないのも、この落馬からの展開があまりにも重く少しつらかったからだったように記憶しています。
いつかは続きを読みたいですが、今は私のメンタルも別件で少々グラついているので落ち着いたらまた書店へ探しに行こうと思います。
『優駿』自体はすごく良い小説です。
競馬をテーマにした小説って珍しいなと思って読み始めましたが、どちらかというと競馬に関わる人間の人生にスポットが当たっているので「人間~~!!」って感じです。
下巻はオラシオン号の活躍が始まりそうな予感があるので、また読み味が違うと面白そうに感じます。
小説を原作にした映画もあるとのことで、そちらも観る機会があると嬉しいです。