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履修必要じゃねーか!デッドプール&ウルヴァリン!!

 見ました。

 これまでの映画は見なくても大丈夫って言ってた公式は嘘つきでした。

 ネタバレ嫌な人はここでお帰り頂くのが吉です。

 大きなネタバレは嫌だけど知っておきたい情報だけ教えて…という人は、加藤さんのツイートを見てからお帰りください。

では。


知っておくべき情報が多すぎる

 まずはこれを言いたい。

 タイトルのとおり、デッドプールとデッドプール2を見ただけでわかるような内容ではなかったです。

 デップー軸ではあるんだけど、ウルヴァリンの過去がゴリゴリ絡んでくるのでX-Menを、せめてローガンくらいは見ておかないと退屈な映画になるんじゃないかと思います。

 幸いに私はX-Menを遥か昔に見ていたし、直前に加藤さんのツイートを見ていたのでついていけました。

 ドラマのロキは見ていないのですが、面白そうだなとずっと思っていたのでそろそろDisney+復帰も視野に入ってきました。

 必修が多いってのはハードルが高いことでもあるけど、同時に映画を見た後の感情の厚みもすごいということなので、良いところもあり悪いところもあり。
 エンドゲームNWHもこれまでの蓄積があったから面白かったわけで、一概にはダメって言えないのが難しいところ。

 全然わかんなくても後悔なんかしないぜ~~ってくらいワイルドな人はそのままでも大丈夫です。


死者への冒涜のお手本

 デッドプールの映画としての出来の良さは冒頭でしっかり掴んでくれる点。
 大抵の映画は導入から入ることが多くて、自己紹介とか背景とか説明されてとんでもなく眠くなることがある。
 週刊少年ジャンプだったら10週で打ち切りになるくらい悠長。

 デッドプールは最初にぶっ飛んだアクションを見せてくれて、そこから時系列が前後して序盤の終わりくらいには概ね内容が分かる作りになっています。

 監督や脚本の意向だろうけど、シリアスもギャグもやりたいからしっかり惹きつける工夫がされていてとてもえらい。

 デッドプールが第四の壁を突破しているからこそできる芸当だろうから、正攻法でやろうとすると難しいというのもあるだろうけど。

 私は『デッドプール』の最初、車の中での乱闘が好きなんだけど、今回はそれと同じくらい良い戦いが最初にあって冒頭からもう満足でした。

 墓暴きに対して死者への冒涜だってのはわかるんだけど、それにしたってここまで冒涜できるんだってくらいやってることやばい。

 ウェイドは傭兵部隊出身だからゲリラ戦は強いのかもしれない、って考えると納得感ある…かもしれないけど、やりすぎと言われたらマジで黙るしかない。そんなぶっ飛び具合も好き。


音楽が良い

 デッドプール映画のいいところ、その2。

 音楽が良い。

 Angel of the Moningとか Shoopとか
 9 To 5とか Thunderstruckとか

 映画のサントラというよりはウェイドが作ったマイリストみたいな趣があります。
 今回もそれは健在でした。

 TwitterではBYE BYE BYEが良く取り上げられていました。

 これを外すと前作でのThunderstruckの流れを受けてHells Bellsもとても好きです。

 AC/DCはトニー・スタークの好きなバンドでもあるので、そのあたりの微パロディとして持ってきたのか、単にいい曲だからなのかはわかりませんが、いろいろ汲み上げられる余地があるのも楽しいです。

 デッドプールといいガーディアンズ・オブ・ギャラクシーといい、音楽が良い映画は2割増しで良く見えます。


スーツがぬるぬるしてる

 なんとなく違和感があったことを敢えて文字にしようと思います。

 デップーの真っ赤なスーツがぬるぬるしていました。

 勝手な好みでしかないんだけど、『デッドプール』の皮みたいなスーツが好きです。

 Blu-rayのパッケージもそれを意識したのかちょっとザラザラしてる手触りでこれがお気に入りだったんだけど、今回TVAに用意してもらったスーツはツルっとしているというか、ぬるぬるしているというか、なんか暑そうな素材なのがすごく気になりました。

手触りざらざらパッケージ

 これまでは見た目的に防刃っぽいのに今回のスーツは特殊加工っぽくて、以前のお手製スーツが好きだった民としてはなんか…なんか、なあ!って言葉にならない。
 シビルウォーあたりのキャップのスーツに似てる感じかな?

 悪いわけじゃないけど、なんか気になったって話。


過去の映画も大切にしていた

 履修するべき映画が多いよって話に付随して。

 今作は過去の映画を見ていればいるほど楽しめる場面が多いです。

 わかりやすいところだとハッピーの部屋に飾ってある無数のアイアンマングッズ。

 ハッピーはアイアンマンの近くでずっとアイアンマンを、アベンジャーズの面々を見て、支えてきたからより感慨深い。

 スパイディとデップーが邂逅する未来も、いつか来るといいですね。

 この映画で過去の映画を~という話なら、もちろんX-MENは外せません。

 これまでデッドプール映画を見てきた人ならウルヴァリンのことやZEROのことは知っていると思いますが、今作を最大限楽しむならX-MENシリーズはできれば全部見ていたいですね。

 なんせ、エンドロールが良すぎる。

 X-MENを知らなくても感慨深いかもしれないけどやっぱり見ていた方が得です。

 履修のハードルは高く感じるけど、それだけする価値はあると私は思います。


いつまでクソ無責任ヒーローこすってんだよ

 そろそろ言いたい。デップーはクソ無責任ヒーローじゃない。

 ヒーローかヒーローじゃないかは議論の余地があるけど、少なくともクソ無責任ではない。

 無責任なやつがヒーロースーツを脱いで自動車の販売員をやるわけないだろ。

 そんなやつの周りにあんなに友達がいるわけないだろ。

 倫理観が欠けていたり、正義感があればやらないだろうこともするけど、それは無責任とは違う。

 無責任と捉えられるような描写がまったくないとは言わないけど、それにしたってマーケティング下手すぎる。

 原作? 原作は実写映画とは違うので混同しないように。


総括

 感想があっちこっち行きましたが、全体としては大満足です。

 次回作があるのか、MCUの本筋とどうやって絡んでくるのか気になるところですが、コンテンツが供給される限り追いかけていきたいです。

 デップーはアベンジャーズと合流できなかったヒーローたちと下層でわちゃわちゃやってくれても面白いのでその路線でも私は一向に構いません。

 今週はヒロアカ THE MOVIE ユアネクストとインサイド・ヘッド2が控えているので時間の調整が難しそうですが、吹き替えでも見に行きたいと思います。

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