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10月に摂取したもの

 もう11月も半ばが始まっています。
 だいぶダラダラしてしまいましたが、今回も振り返っていくぞ!10月に読んだ、観たもの!



漫画

モノクロのふたり

 ジャンプ+で始まった漫画。
 社会人が漫画を描いて自分を取り戻す、やりたいことに全力で向き合うお話。

 松本先生の描かれる「人間!!!」って感じが最高に泥臭くて、私も捨ててきた何かを取り戻したくなります。

 作者の松本先生、私だいすきでして…
 『その淑女は偶像となる』もはちゃめちゃに良いのです…
 みんなも読んでください、全部。


小説とか

 転職をして、通勤に往復80分ほどかかるので本を読むスピードが急加速した月でした。もう少し勉強もしたいのですが…。

聖なる怠け者の冒険

 実家に帰ったとき、広島から関東への新幹線で読んでいた一冊。
 森見先生のサインカードが挟まっていたので、刊行された当時にサイン欲しさ余って買ったのだと思います。

 視点がかなり頻繁に変わるので読みにくいと思う人もいるようですが、私は特に違和感なく読めました。

 森見作品のなかでも、森見感を残しつつ多少地に足が付いた気がします。
 気がするだけなので、全然違うかもしれませんが。

 ぽんぽこ仮面周りに興味が持てないとちょっと退屈になっていたかなと思います。


口に関するアンケート

 一部界隈で話題になっていた、なんかちいせ~本。
 本屋で観たときにものすごいインパクトだったのでつい。
 薄くて600円で、読みやすい買いやすいで手が伸びる人も多そう。

 カクヨムなどのホラー小説でよく見た、一人称語りホラーです。
 書籍なら京極夏彦先生の『死ねばいいのに』などに近いですかね。

 読んでいるときは地味でなんとなく掴みどころがあまりないかなーと、わりと淡々と読んでいました。
 はいはい、そういう怪異ね。と。

 巻末にアンケートが付いています。
 最後までどうぞ。


置かれた場所で咲きなさい

 退職にあたって同僚のひとりからいただいた一冊。

 このタイプの自己啓発書はあまり読まないのですが、新鮮でおもしろかったです。

 感想は以前のnoteで書きました。

 どうでもいい話、各章がだいたい4ページくらいにまとまっているのですが、それぞれのエッセンスが大きなフォントで書いてあるので電車で読むのはちょっと恥ずかしかったです。
 万人に向けているので、読みやすさやわかりやすさは大事なんですが。


太陽の黄金の林檎

 久しぶりのブラッドベリ。
 ブラッドベリといえば『華氏451度』をはじめとしてSFのイメージが強いですが、この短編集はありとあらゆるジャンルの短編が収録されていました。

 とはいえ、私がブラッドベリにSFを期待しているのでSF寄りの作品がやっぱり刺さりましたね。
 「サウンド・オブ・サンダー」はタイムトラベルのあやうさをテーマにしたもので、中生代に観光に行って泥を踏んづけただけなのに…というバタフライ・エフェクト的なものです。こういうの好き。

 あるいは「目に見えぬ少年」のように童話チックなおはなしも意外性もありつつ、どこか切なさを残す余韻がたまらなかったです。
 そんなブラッドベリも読んでみたい。


49日のレシピ

 こちらも前職の同僚のひとりからいただいた一冊。
 映画化もしていたようです。いま知りました。

 妻(母)の死をきっかけに、ある意味で機能不全になっていた家族が再生するお話です。
 わりと明るく、エンタメ色強めに描かれているので、家族を亡くしたばかりの方にはあまりおすすめできるわけじゃないと思います。
 普通に読む分にはおもしろいです。

 家族が再生するために家事をこなしたり、別れたりつなぎ直したり。
 間の根本を整えること、向き合うことって基本になるんだろうなと少し意識しました。


ラーメン赤猫 本日も接客一番!

 ジャンプ+で連載されている「ラーメン赤猫」のノベライズ。
 普段は見れないちょっと裏側にフォーカスしたものなので、完全に新しいお話。

 正直、コミックスと間違えて購入したのですが結果的には買ってよかったです。
 ラーメン赤猫は基本的に1話完結のお話で、たまに話数をまたぐこともあるのですがそれほど長く引っ張るわけではありません。

 小説はじっくり、ゆっくり読めるので普段より赤猫メンバーに向き合う時間が長くて感じるところが多かったです。
 ノベライズもバカにしたもんじゃないですね。


異端の祝祭

 芦花公園先生はデビュー前から存在を認知していたのですが、特に知り合いとかではありません。
 Twitterのフォロワーのフォロワーくらいの距離ですが、よく名前を拝見していたので並々ならぬ思い入れが勝手にあります。

 さきに「漆黒の慕情」を読んでしまっていたのですが、あまり影響はなかったかなと思います。

 たぶん帯だったかあらすじだったかに「土着ホラー」の文字があったので、わたしの大好きな「地方のよく知らん宗教の儀式に巻き込まれるアレだ!」と思ったのですが、なんかそういうのじゃなかったです。
 人智を超えた能力を持ったひとりの狂人が宗教を作っていて、そこに巻き込まれたり巻き込まれに行ったりという具合。

 これは…土着ホラーではない…と思う。
 新興宗教ホラーですかね?
 ただの私の思い込みだったらすみません。そのときは勝手に期待していただけです。

 いろんな場面でずっと気持ち悪さがねばねばとまとわりついてくるのですが、最後の救いの方向性が妙なしこりを私に残しました。
 しばらくは忘れられません。


映画

プラットフォーム2

 めっちゃ消化不良です。
 前作はとても好みだったのですが、前作から何一つ改善されていないどころか、むしろ悪化しています。
 前作でさえややわかりづらい、説明不足なところが多かったのですが、2作目では要素を増やして説明を削っています。
 わけがわからないよ。


総じて

 本をたくさん読んでいました。
 それ以外は忙しすぎて回らなくなっていました。
 11月はもうちょっと余裕を持ちたいところ。
 映画も気になる作品がそこそこあるので、時間を見つけて映画館に行きたいです。

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