ただいま、日本!(日本,我们回来了!)
数日前に5年ぶりの帰省から帰ってきました。
飛行機が着陸した瞬間、故郷から完全に離れた寂しさもあれば、
日本に帰ってきたという言葉では説明しにくいホッとした気持ちもありました。
ただいま、日本。
子どもたちも飛行機が中国から離陸した時の寂しそうな顔から嬉しい顔になりました。
おお、日本だ、日本語だ!と娘は興奮していました。
帰り道も、帰ってからも日々中国での出来事や家族との思い出で会話が弾んでいます。
昨日、中国の良かったこと、よくなかったこと、苦手なことなどについて子どもたちに聞いてみました。
よかったこと:家族や親せきはとてもやさしい、温かい(娘)
食べ物が美味しい、食材がとても豊富、見た目もとても良い
(娘)
高級なレストランはきれいで豪華(娘)
中国語がいっぱい聞けて中国語が少し上達できた(娘)
昔の街並みが情緒あって美しい(娘)
日本にないものなどが珍しくて面白い(娘)
道端で知らない人も親切(娘)
たくさんプレゼントや小遣い、おもちゃをもらえた(長男)
公園が楽しい(長男、次男)
祖父母の家に亀がいる(長男、次男)
山の中で羊が見えた(長男)
昔の人たちが石鹸を作る原料の木を見つけた(長男)
日本のお菓子、ジュースなどが売っている(長男)
よくなかった、慣れなかったこと:
親戚の集まりが多くていつも大勢だから圧倒される(娘)
中国語を十分理解できない、話せない時の気持ち(娘)
脂っこい料理が多い(娘)
声が大きい(娘)
クラクションがうるさい、交通量が多い、車の走るスピードが速い、歩行者に対してさほど優しくない(娘)
トイレ事情(紙はゴミ箱へ入れる、場所によって清潔でないところがある、紙がない)(全員)
お箸が長い、先がとがっていなくて四角い(長男)
子どもたちの話を聞きながら私はうなずきました。
彼女たちの気持ちを理解できると思います。
こうして第二の故郷とは言え、完全な異文化体験になったので慣れないことや苦手なことがあるのは当たり前です。
しかし、彼女たちは日本に帰ってから日々中国にいる祖父母やほかの家族のことをとても大切に思っている気持ちのほうがずっと強くて大きいと感じます。
祖父の食卓に彼女たちも大好きな料理が載っていると「食べたい!」と叫ぶくらいに欲しがっています。
数日ぶりに画面越しにおじに会うと、長男は片言の中国語で「日本に来て!」、「一緒に遊ぼう」などを一生懸命に伝えています。
日本に帰ってきてすぐに原発処理水が排出されて日中関係がぎくしゃくしてとても心苦しくて葛藤がありますが、
日本と日本人に対して視点や態度が何も変わらない家族や親戚、友人のことを考えると穏やかな気持ちになります。
とても些細な存在ですが、私にとってこれこそ政治に負けない大切な力になります。
私の心の支えにもなります。
ちなみに、今夫はまた出張で中国に行っています。
仕事関係の中国人の皆さんはいつもと変わらず暖かく付き添ってくれている様子を見て安堵しました。
これも、私にとって、夫にとって、きっと大きな力と支えになっていると信じています。