クリスマスのmidnight
こんばんは。家亀です。今日は特にコメントなし。
一つ言うとしたら「全員がこの日を楽しめますように。」
街角には光のリズムが跳ねる。 赤、緑、金色のイルミネーションが 忙しなく踊る中、 人々の笑顔は凍てついた空気を溶かしていく。
喧騒の中で響く鈴の音。 暖かい店内から溢れる キャロルの旋律。 知らない人たちが肩を寄せ合い 一瞬だけの優しさを分け合っている。
だけど、 部屋の窓辺に座る君はひとり。 蒸気の立つカップを両手に包み、 夜空にかかる星をただ見つめる。 遠くから聞こえる歓声も、 誰かが開けるシャンパンの音も、 この部屋には届かない。
君の胸をかすめる孤独。 それは—— 寂しさなのか、それとも静けさの贅沢なのか。
でも、 その夜、街のどこかで 同じように窓辺に座る誰かもいる。 一人のようで一人じゃない、 そんな矛盾を抱えた夜。
"Merry Christmas"—— 誰に届くでもなく、 囁くように呟いたその言葉は 雪に溶け、空に舞い上がる。
そしてその夜更け、 歓声と静寂が重なり合う瞬間に、 クリスマスのmidnightは また新しい物語を紡ぎ出していく。
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