読書記録2024/12/23
2024/07/14
合計: 48 ページ
国木田独歩 『 武蔵野 』: 48 ページ
この頃、まるで『日本近代文学の起源』という「教科書」に従うようにして、国木田独歩の『武蔵野』を読んでいた。
ものすごく単純化して書き直すと、明治期の日本語における言文一致、これが大げさに言えば、日本人の内面を規定した。文学において、最初にこの言文一致を導入したのは二葉亭四迷とかになるが、真の意味で、この「内面の声」までが言文一致化した、完全にこなれた文章として言文一致を導入したのが、国木田独歩だという。
そして、その結果として、人と風景の反転、のようなことが起こり、風景の中に嵌め込まれた人、といったような存在が描かれることになる。等々。
と、柄谷行人は表現するのだが、実際に読んでみると、そこまで衝撃的なものはなかった……。いや、この文章が違和感がないということが凄いということなのかもしれないが(ということは、二葉亭四迷の言文一致体が、今からするとそれほど不自然であることが当然ということにもなり、それは感覚と一致するのだが)、いかにも迂遠で、当たり前のようにしか読めなかった、あるいは、頭の上では理解できるのだが、その事態を自分の目がキャッチして、そういうことであると認識することができないというか……。
単に光景として心地よく、清々しいものではあった。
2024/12/23
合計: 90 ページ
M‐A・リュフ 『 アルチュール・ランボー 生涯と作品 』: 44 ページ
アルチュール・ランボー 『 ランボー全詩集 』: 46 ページ
今日の読書。どこかでランボーの詩について言及しているのを見付けて、ランボーくらい読んでいないのは、という少し消極的な動機から、伝記とセットにするような感じで読み始めた。
もう少し読み進めてから感想を言っていきたい。