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【コメダ珈琲店】グラクロ 薫るポルチーニの感想【新作】
つい先日、親友より「彼氏にプロポーズされた!」との報告が舞い込んだ。
めでたい!幸せになってもらいたいなぁと心から思いました。
しかし、こういう時に付きまとうのが「それに比べて私は」という思考。
実家暮らし、薄給、家事能力ゼロ、ペーパードライバー、運動嫌い。出会う努力も、自己研鑽もせず。
こんな私に生き続ける価値があるのでしょうか?
はぁ……グラクロよ、この寒々しい心を温めておくれ。
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■【新作】グラクロ 薫るポルチーニ 700円~770円(税込)
5種のチーズ(ゴーダ・モッツァレラ・チェダー・パルメザン・エダム)とクリームを使用したホワイトソースを、サクサクの衣で包み込んだ、コメダ自慢の熱々とろ~りグラタンクロケット。新作はキノコの王様とも呼ばれる「ポルチーニ茸」を使用した、薫り高いソースと組み合わせました。クリーミーなグラタンクロケットの味わいと、ポルチーニ茸の豊かな香りとコク深い旨みがとけ合い、食べ進めるごとに余韻を感じる逸品です。
去年の紹介文はグラタンコロッケだったが、今年はちゃんとグラタンクロケットとなっている。グラクロと名乗るからには大事なところです。
(去年のグラクロ記事↓)
他に注目したワードが、薫る。コメダが薫ると言い出した時の薫ってない率、割と高いんだよなぁ。
しかも私は肝心のポルチーニ茸の薫りとやらを知りません。逆に皆さんはピンと来ますか?私が分かるキノコの匂いはマッシュルームまでです。
このような懸念により、食べる前から勝ち確バーガーだとは言えない。
しかし、ここ最近のバーガーを振り返れば、お月見フルムーンバーガーのソースが素晴らしかったという実績がある。
それに、コメダの「薫る」は信用できないが、逆に「逸品」は本当に美味しい時のワードチョイスなのだ。
不安要素はあれど、期待できる要素も十分にあるぞ。
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2つ切りでモバイルオーダーしたら、「崩れやすいため、ナイフとフォークをお付けしますので、ご自分で切って頂く形でいいですか」との打診があった。店員さんに確認の手間をかけるのが申し訳ないので、モバイルオーダーでナイフ&フォークの有無を選べるオプションがあればいいのにな。
というわけで、グラクロをセルフで一刀両断していきます。
さあ、ご開帳〜!
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おっ、上手に切れたんでないか!?
と思ったのも束の間、ポルチーニ茸のソースがブワッと溢れる。なるほど、道理で崩れやすいと忠告を頂いたわけだ。
しかし、てりやきソースやドミグラスソースのように垂れるほどの流動性はない。これならバーガー袋がなくても綺麗に食べれるのでは?半分は素手で掴み、もう半分はバーガー袋にインして食べ比べてみよう。
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まずは掴み食べ。ソースは垂れないが、時折キャベツのかけらがポロポロと脱落していくのが気になるかも。
ソースに鼻を近づけ、匂いを嗅いでみる。キノコっぽい匂いはする。食欲がそそられるジャンキーさでもなく、薫り高いほどの上品さでもなく。
これが、ポルチーニ……?なにぶん正解を知らないので、感動には至らなかった。
ところが、ホワイトソースとの相性は抜群!馴染みすぎて、最初からクロケットにポルチーニ茸が入っていたかのよう。グラクロにキノコの風味が加わることで、豊かな味わいを生んでいるではないか。
ホワイトソースに合うのは大事。だって、グラクロの魅力はこの高クオリティのホワイトソースにあるんだから。ずっとアツアツでクリーミー。トロトロとドロドロの間を追求した、程よい口当たり。マカロニの食感がしっかり存在するのも「グラタン」の名に恥じない。
さて、お次は真っ二つにした片割れを、バーガー袋に再びイン。やっぱり、袋に入れるとキャベツがこぼれなくて食べやすい。バーガー袋は流れ落ちるソースの受け皿と認識していたのだが、細かいキャベツも受け止めてくれていたようだ。
バーガー袋に入れて食べた方がいいものの、ホワイトソースがアツアツゆえに、最初からカットせずにかぶりつくのは火傷しそうで怖い。私は最初から真っ二つに割ってゆっくりと食べていたのに、温かいままで完食できたほど保温性が高いのだ。
猫舌の人には、バーガーを2つ切りにしておき、半分ずつをバーガー袋にインして食べる方法をオススメする。
食べ終わっても、ず〜っとポルチーニ茸の匂いが漂っている。パーテーションの向こうの人もグラクロ食べてるのかなぁ。
だが、退店時にチラ見したらコーヒーしか飲んでいなかった。
えっ、全て私の残り香だったのか!?
薫るのとはちょっと違うけど、強い匂いを残すことが分かった。
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ここで、既存の定番グラクロとの違いを見ていこう。
まず、ソースによる味わいの差。定番グラクロに使用されるドミグラスソースの味は濃い。ポルチーニ茸の方が、より優しい味わいだと思う。
そして値段。定番グラクロより、新作グラクロの方が50円高いのだ。
私はコメダオタクなので、50円でグラクロの新たな可能性を感じられるなら断然払います。実際、その価値は十分にあったと思う。
しかし、皆さんに「50円出してでも食べるべき!」とまでは言えないかなぁ。
定番グラクロの感想は、また後日。
「宿敵」を用意しないと始まらないからね。
最後に、コメダからのありがたいお言葉を紹介しよう。
この冬だけの、心も体もあたたまる「グラクロ」で、お一人でも、大切な方とでも、コメダ珈琲店でほっこり&おいしい時間をお過ごしください。
おひとり様への配慮、骨身に沁みます。
グラクロで身体が温まり、この一言で心も温まり。
私の伴侶はコメダなのかな。プロポーズする方法でも考えるか。