【コメダvsくら寿司】ミルキーミルクレープを食べ比べた
コメダ珈琲店、秋の新作ケーキ。
その問題児がミルキーミルクレープである。
不二家とコメダ珈琲店のコラボ商品、ミルキーミルクレープ。って言ったら、やっぱりあのソフトキャンディの味を想像しますよね。
クリームからあの甘い味がすると思いますよね?
何と、ミルキーの味、しません!
普通に美味しいただのミルクレープでしたとさ!
でも、それは食べる側が勝手にアメを想像したのが悪いのでは?そう思うじゃん?
コメダがメニュー紹介で明言しちゃってるから、何も擁護できません。
じゃあなんすか。コメダの味再現の努力は無駄だったってことすか。
馬鹿野郎!それでも貴様はコメダオタクかーっ!
なぜこのクリームが許されたのか?コメダ好きならば、そこを考察してあげるのが愛ってもんでしょう!
謎の義憤に駆られ、コメダの無実を晴らすべく調査を開始するのであった。
◾️発見!もうひとつのミルキーミルクレープ
ミルキーについて調べていると、くら寿司にも不二家コラボのミルキーミルクレープが存在することが判明した。
メニューを見ると、東西でミルクレープの種類に差があるではないか。西日本に住んでて良かった!
東日本の民はくら寿司のネット通販からどうぞ。
詳しい紹介を見てみよう。
お分かり頂けただろうか……
何と、ソフトキャンディや再現といった単語すら見当たらない。その上、ミルク感を強調する説明文。くら寿司の言う「ミルキー」はアメのミルキーではなく、練乳によるミルキー感の意味ではないか。
くら寿司の説明を踏まえ、コメダのメニュー説明を見てみよう。
クリームの情報が少ない気がしませんか?もしもクリーム作りに力を入れたのなら、絶対に練乳やら生クリームやらのこだわりポイントが入っているはず。くら寿司のようにね。
もしかすると、一から開発したわけじゃなくて、くら寿司のミルキーミルクレープを若干いじっただけなのかもしれない。見た目の差別化を図るべく、表面の生地には焼き目をつけたりしちゃってさ。
しかし、この「くら寿司の焼き増し説」において気になるのが値段。
コメダは最安でも520円から。私の行った店舗では560円。
くら寿司は280円。所によって倍以上も違うのだ。
えっ、じゃあくら寿司で食べれば良くね?
私は何のために520円出したの?バカみたいじゃん。
くら寿司のミルキーミルクレープがコメダと同じ味だったらどうしよう。コメダを愛する私とて、コメダの価格設定は高いと思っている。くら寿司で同レベルのケーキを安く食べられる場合、コメダオタクからくら寿司オタクに鞍替えしようか。"くら"だけにってか?やかましいわ。
実際に食べ比べないと、この問題に決着はつかない。コメダオタクとしての存続をかけ、私は決戦の地へ赴くのであった。
◾️対決!くら寿司のミルキーミルクレープ
人生初の、ひとり回転寿司。
くら寿司そのものが初めて。花江さん、今日だけは許しておくれ。
開幕お目当てのミルキーミルクレープを注文。空腹状態から食べないと、コメダと条件が揃いませんからね。お寿司の味で甘さの感じ方が変わってもいけないし。
振り返っておこうか。
こちらがコメダのミルキーミルクレープ。
さあ、レーンを滑り込んでやって来た!
くら寿司のミルキーミルクレープだ!
言葉を選ばずに、率直な感想を言わせて下さい。
良かった〜、コメダよりショボくて!
いや、くら寿司を批判するわけじゃない。だって、コメダと値段が2倍違うんですよ。半額で同じやつが来てたら本当に闇堕ちしてたわ。
写真を撮っていると、次に注文していたいくらが来てしまった。
でもミルクレープから食べなきゃ。ちょっと待っててな。
コメダのような生地の香ばしさは漂っておらず、ちょっぴり甘い匂いがした。14層の生地を重ねたコメダに対し、くら寿司は12層。しかし、2層でこれだけ高さに違いが出るものか?
口へ運ぶと、甘い!ミルキーのソフトキャンディに似た味ではないが、くら寿司はソフトキャンディと言ってませんからね。アメの味に近いかどうかは論じなくてよろしい。
コメダとの差を感じるためにじっくり味わっていると、練乳の甘さが結構来る。明らかにコメダでは感じなかった甘さだ。
コメダとくら寿司、それぞれ違うクリームと生地が使われていると分かった。
不二家さん、焼き増し説を疑ってごめんなさい。
◾️再戦!コメダのミルキーミルクレープ
くら寿司のミルキーミルクレープを実食することで、コメダとの違いを感じることができた。こうなると、くら寿司を退店したこの足で、今すぐコメダに向かいたくなる。舌が覚えているうちに、私の感じた違いが本当であるか確かめたいのだ。
さぁ、2軒目行ける人〜?
店員さんが持ってきた瞬間、ちょっと笑ってしまった。
でっっっっっか!!!
最初にコイツと対面した時は、比較対象がいなかったもんだから、このサイズに何とも思っていなかったわけだが。
いや、デカ過ぎんだろ。
そしてやっぱり12層と14層の違いで出せる高さじゃないんだわ。生地の一枚一枚がふっくらしていて、クリームの層も微妙に厚いからこそ出せる、この高さ。
くら寿司とコメダが近くにある人には、この違いをぜひ体感してもらいたい。
改めて食べると、全部の層をまとめて口にする時の頬張り具合が違う。やはりコメダの方がボリューミーだ。食べている間の甘さの蓄積具合も控えめだし、生地の美味しさがはっきりと感じられる。
それに何より、クリームの違いがよく分かる。コメダの方が、生クリーム感が強い。生クリームとしてのミルクを感じる、お上品な味だ。
逆に言うと、練乳は全くいない。でもミルキーのソフトキャンディって練乳の甘さだよね?これならまだくら寿司の方がソフトキャンディの味に近かったよ。このお上品クリームでミルキーを再現したってのは無理があるぞ。
……あっ、すいません!くら寿司さん、不二家さん、お二方を下品な甘さって言ったわけじゃないんです!叩かないで!
ケーキそのものの大きさ、上質なクリーム、香ばしくて美味しい生地。どれも申し分ない満足感を与えてくれる。くら寿司の2倍する金額で提供する絶品ミルクレープ、誇らしくないの?
誉めてるのか貶してるのか、自分でも分からなくなってきた。
◾️結論!今日からお前はミルクレープだ!
湯婆婆でも松岡修造でも、好きな方で脳内再生して下さい。
コメダvsくら寿司。珈琲店を寿司屋と戦わせる日が来るとは思わなかった。
ミルキーミルクレープ対決をお送りしてきたが、その結果は……
コメダの方が美味しい!だって値段が倍以上するんだもん!
当然の結果だろと思うかい?だが自信を持って言えるまでに、実に多くの葛藤を経たものだ。コメダで560円のミルキーミルクレープを食べながらネットを覗いていると、くら寿司の280円のミルキーミルクレープを発見したんですよ。その時の気持ちがあなたには分からんでしょうねぇ!
はぁ?くら寿司でもコメダでも変わらないものが食べれるの?なら安い方がいいじゃん。その思いにより、危うくコメダオタクから足を洗うところだったのだ。実際は全然違う商品であり、コメダはお値段通りの高クオリティなのだと証明された。
斯くして私は無事にコメダの沼へと引きずり戻されたのだった。果たして人間として沼に戻って良かったものか、どうか疑問に思わないで頂きたい。私は幸せです。
しかし、コメダはどうすれば良かったんだろうか。そもそも私がこんなにミルキーミルクレープに心を砕いたのは「コメダのミルキーミルクレープから、ミルキーのソフトキャンディの要素が見出せない」という事態からだ。
私が思うに、ソフトキャンディという単語を出したのが全ての元凶。くら寿司のように、ミルク感という意味でミルキーと言っておけば良かったのだ。そうすれば、あのアメを勝手にイメージするのは食べる側が悪いよねってスタンスで押し通せたのに。
ミルクレープとしては本当に素晴らしいものの、味再現のコンセプトが台無しにしている、何とも残念なケース。これはもうミルキーと名乗らない方がいい。
ミルキーミルクレープ?贅沢な名前だね。
今日からお前はミルクレープだ!